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2018-11-02 更新
知英、武田梨奈、駿河太郎、宮野ケイジ監督
満席スタートとなった日米合作映画『殺る女』の初日舞台挨拶が10月27日、シネ・リーブル池袋で行われ、主演の知英、共演の武田梨奈、駿河太郎、メガホンをとった宮野ケイジ監督が登壇した。
本作は、幼い頃に家族の命を奪った“腕にタトゥーがある男”を探して復讐するために、凄腕の殺し屋になった愛子(知英)と、ある事件をきっかけに孤児院育ちの看護師・加賀由乃(武田)、その兄で元暴力団員・加賀俊介(駿河)が出会ったことで、バラバラだった3つの人生が重なり翻弄されていくさまを描くバイオレンス・エンターテインメント。
「今日は雨だと思っていたら晴れました。よかったです。こんな初日を迎えられて嬉しいです」と笑顔で挨拶した知英は、本作が今年に入って3本目の主演作となったが「いろんなキャラクターに出会って、女優としても勉強になりました。実は殺し屋は何回もやっているんですけど、今回は感情的にもセンシティブな役で、でも腕がある冷静な人、何を考えているか分からない冷たい人だったんですけど、そういう愛子としてどういうふうに向き合えばいいのかなと悩みましたが、そこは監督に助けていただいて頑張りました」と吐露し、「セリフの少ない役だったのでラッキーって思ったんですけど、逆にもっと難しくて“ナメてたのかな”と思ったんですけど(笑)、演技をすることにいっぱい悩んだし、だからこそ出来上がったものを観て、いい時間を過ごせたなと思いましたし、今でも愛子に会いたいです」と感慨深げに語った。
そんな知英と10月3日に行われた本作の完成披露上映会で初対面した武田は、知英の印象を聞かれると「完璧すぎてすべてがキラキラしているのでなんとも言えないです。でもこの間、取材のときにちょっと天然っぽい発言をされていて、そのちょっとした隙もまた素敵だなと思いました」と目を輝かせ、駿河の印象については「年に数回会う親戚のお兄さん。安心感もあって、今回は兄弟役をやらせていただいて心強かったですし、本当にこういうお兄ちゃんがいたらいいなという理想の人です」と絶賛した。
さらに駿河は知英の印象について「闇を抱えていて苦しい役だったので、現場でのことは覚えていなくて、韓国での映画祭のことのほうが覚えています。すごく明るい人だということを韓国で知りました。韓国で長い時間、一緒に過ごさせてもらったんですけど、ちょっと天然かなと思うことはありました」とコメントし、武田と駿河の2人から“天然”認定された知英は照れ笑いを浮かべた。
また本作には、日本、韓国、アメリカ、フィリピン、タイ、ミャンマー、デンマークなど世界のトップスターが豪華競演しているが、宮野監督は「国際色は意識をしていなかったですし、知英さんのパートは英語が飛び交う現場ではありましたが、俳優さんって演出の以前に役に向き合って、自分で答えを出さなきゃいけない部分が必ずあるんですけど、皆さんちゃんと理解された上で現場に入られたので、僕はジャッジをしやすかったですね。素晴らしかったです!」とキャスト陣に感謝した。
さらに、本作の内容にかけて“自分と向き合っていると思う瞬間”を質問されると、知英は「お芝居って自分と向き合うことなのかなと思っていたんですけど、最近は自分と向き合うのではなくて、その役になるには自分はどうすればいいんだろうって考えになったんです。いろんな役に出会っていくうちに、そういうことが楽しくなってきて、最近はそういうことを考えている時間が好きですね」と声を弾ませ、さらに日記を書いていることを明かし「紙とペンで書くのって気持ちよくて、何年間もずっと続けて書いています」と紹介した。
同じ質問に、武田は「1人で考えることが多くて、先週はゴールデン街に行って1人でお酒を飲みながら自分を見つめ直しました」と告白し、駿河から「お酒には飲まれないの?」と声をかけられると、「そのギリギリのところが1番自分を見つめ直す時間になっていて、シラフだと頑固な自分がいるんですけど、ちょっと酔うと弱い自分が出てくるんです」と明かした。
さらに駿河はサーフィンを挙げ「自然と戯れると自分の小ささを痛感しますね。サーフィンをするときは何も考えずに波のことだけ考えて挑んで、陸にあがったときに“自分の抱えている悩みなんて小さなことだな”って思うようになったので、サーフィンをすることが自分と向き合うことですね」と語り、隣で拍手をした知英は「名言です! 陸にあがったら自分の悩みなんて小さなこと……」とキラキラした目で駿河を見つめた。
(オフィシャル素材提供)