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トップページ > 最新ニュース > 『旅のおわり世界のはじまり』

黒沢 清監督最新作、
主演は前田敦子&作品タイトルも決定!

2018-07-11 更新

旅のおわり世界のはじまりtabiseka
© 2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

 海外でも高い評価を受ける黒沢清監督の最新映画に、前田敦子が単独主演を務めることが発表となり、作品タイトルが、仮題の『世界の果てまで(仮)』から『旅のおわり、世界のはじまり』へ正式に決定となった。

 本作は、日本とウズベキスタンの国交樹立25周年、ナボイ劇場完成70周年記念の国際共同製作作品。日本とウズベキスタンが、1992年1月26日に正式に国交を樹立してから25年が経ち、日本人が建設に関わったナボイ劇場が、1947年10月の完成から70周年を迎えたことを記念した両国の共同製作企画となる。

 ウズベキスタンでの撮影は今年4月30日からスタートし、5月29日にクランクアップ。

 駐日ウズベキスタン大使館、ウズベキスタン政府国家観光発展委員会、国営映画会社ウズベクキノなどの全面協力により、ウズベキスタンでのオールロケーションで撮影を敢行している。黒沢 清監督が、オリジナル脚本となる本作で、日本のテレビバラエティ番組のクルーと共に取材のためにウズベキスタンを訪れた女性レポーター・葉子が、現地のコーディネーターや異文化の人々との交流によって新しい世界を開き、成長していく姿を描く。

 前田敦子が、映画作品の主演を務めるのは、黒沢 清監督の『Seventh Code』(14)以来。『Seventh Code』は、もともと前田の4thシングル「セブンスコード」のミュージック・ビデオとして、音楽サイドから黒沢 清監督に制作を依頼し、ロシア・ウラジオストクでオールロケ撮影された中編作品。映画作品として招待された第8回ローマ国際映画祭のインターナショナル・コンペティション部門で最優秀監督賞と最優秀技術貢献賞の2冠に輝き話題になったことから、日本では2週間限定で劇場公開された。その後、様々な国際映画祭へ招待され、高く評価された。

 黒沢監督は、昨年公開の『散歩する侵略者』(17)でも、長澤まさみ演じる主人公の妹役として前田敦子を起用しており、今作の起用に関して「この作品は撮影がウズベキスタンということで、最初からなんとしても前田敦子さんに出演していただきたいと思っていました。かつて『Seventh Code』でミュージック・ビデオの監督の依頼を受けた際に、秋元 康さんが“前田敦子を東アジアでもなく欧米でもなく、その間あたりの日本から近いようで遠い文化に置くと、彼女の個性がとりわけ際立つのではないでしょうか”とおっしゃっていて、実際この撮影時、ウラジオストクでの前田さんの存在感は強烈でした。そういう経緯から今作は前田さん以外あり得ませんでしたし、私にとっては『一九〇五』からの念願でもありました。前田さんは、役柄を一瞬で直感的につかんでその役のセリフなり、仕草なりを全く自然に表現できるのです。これは彼女の生まれ持った才能でしょう。つまり天才ですね。一方、若いころからの訓練の成果なのか、仕事の現場では何ひとつ物怖じせず、躊躇もしません。そしてカメラに映ると、他の何物にも似ていない強烈な個性を発揮します。いやはや、日本にも、もの凄い女優が出現しました」とコメント。

 長編映画として初めてオール海外ロケ撮影に挑戦し、約1ヵ月間の長期に渡る撮影を乗り越えた前田敦子は、「『一九〇五』のお話を頂いてから6年経ち、黒沢監督の作品で主演をつとめるのは、私にとっても一番の夢でした。お話をいただいた際、黒沢監督から“ウズベキスタンといえば、前田敦子だと思いました”と言われた時は、どうしてかなと思ったんですけど(笑)、黒沢監督のこれまでの作品と異なる色になる作品に関わることができて嬉しいです。ウズベキスタン現地へ行く前は、すごく構えてしまっていたのですが、驚くほど良い所だと思いました。街の人たちも、本当にいい人で、言葉が通じなくても、この国なら生きていけると、異国で初めて思いました。AKBとして7年、AKBを卒業して今年で6年。ちょうど半分くらいのところにきて、今回、女優としてすごく良い経験をさせてもらい、幸せだと思えるところまで辿り着いたと思っています」とコメントしている。

 映画『旅のおわり、世界のはじまり』は、2019年公開。


(補足情報)

 ※ 前田敦子は、『あしたの私のつくり方』(2007年公開)で女優デビュー。市川 準監督作品で準主役。
 ※ 黒沢監督が監督、前田敦子が出演する予定だった日中合作映画『一九〇五』が、2013年に製作中止に。
 ※ ウズベキスタンと日本の、本格的な合作映画は<初>。
 ※ 過去ウズベキスタン人の監督の作品で、日本のNHKサンダンスが出資した映画作品『I wish』がある。
 ※ ウズベキスタンでのロケ撮影をした日本映画には『ドラゴンヘッド』(03)がある。


主人公・葉子役:前田敦子のコメント

 『一九〇五』のお話を頂いてから6年経ち、黒沢監督の作品で主演をつとめるのは、私にとっても一番の夢でした。お話をいただいた際、黒沢監督から「ウズベキスタンといえば、前田敦子だと思いました」と言われた時は、どうしてかなと思ったんですけど(笑)、黒沢監督のこれまでの作品と異なる色になる作品に関わることができて嬉しいです。
 ウズベキスタン現地へ行く前は、すごく構えてしまっていたのですが、驚くほど良い所だと思いました。街の人たちも、本当にいい人で、言葉が通じなくても、この国なら生きていけると、異国で初めて思いました。
 AKBとして7年、AKBを卒業して今年で6年。丁度半分くらいのところにきて、今回、女優としてすごく良い経験をさせてもらい、幸せだと思えるところまで辿り着いたと思っています。


監督・脚本:黒沢 清のコメント

 この作品は撮影がウズベキスタンということで、最初からなんとしても前田敦子さんに出演していただきたいと思っていました。かつて『Seventh Code』でミュージック・ビデオの監督の依頼を受けた際に、秋元康さんが「前田敦子を東アジアでもなく欧米でもなく、その間あたりの日本から近いようで遠い文化に置くと、彼女の個性がとりわけ際立つのではないでしょうか」とおっしゃっていて、実際この撮影時、ウラジオストクでの前田さんの存在感は強烈でした。そういう経緯から今作は前田さん以外あり得ませんでしたし、私にとっては『一九〇五』からの念願でもありました。前田さんは、役柄を一瞬で直感的につかんでその役のセリフなり、仕草なりを全く自然に表現できるのです。これは彼女の生まれ持った才能でしょう。つまり天才ですね。
 一方、若いころからの訓練の成果なのか、仕事の現場では何ひとつ物怖じせず、躊躇もしません。そしてカメラに映ると、他の何物にも似ていない強烈な個性を発揮します。いやはや、日本にも、もの凄い女優が出現しました。


 ウズベキスタンの首都タシケントにあるチョルスー・バザールでの撮影風景。タシケント最大のバザール。黒沢監督と談笑する。

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 青の都と呼ばれるウズベキスタンの古都サマルカンドの路地での撮影風景。黒沢監督からの演出指導をうける。

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 サマルカンドでの撮影終了後、撮影に参加したウズベキスタン人エキストラの人々に囲まれ、「かわいい」と写真をせがまれたり、現地の女性にキスされる。

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ウズベキスタン共和国について

 中央アジアに位置する旧ソビエト連邦の共和国。1991年のソ連崩壊によってウズベク・ソビエト共和国はウズベキスタン共和国として独立。首都はタシケント。国土面積は日本の1.2倍。人口は3190万人。シルクロードの中心地や、ユネスコの世界遺産の宝庫として、城壁に囲まれた旧市街地ヒヴァ(イチャン・カラ)、東西の文化が交わる青の都・サマルカンド、古代より栄えた日干しレンガの茶色の街・ブハラ、緑の街・シャフリサブス、仏教文化のテルメズ、などが世界的に有名。



(オフィシャル素材提供)




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