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2018-03-24 更新
原題:Aus dem Nichtsドイツ警察の戦後最大の失態と言われるネオナチによる連続テロ事件。初動捜査の見込み誤りから、10年以上も逮捕が遅れ、その間、犯人は殺人やテロ、強盗を繰り返した。それらの実際の事件に着想を得て『女は二度決断する』は生まれた。理不尽な暴力により、愛する家族を奪われたあるひとりの女性が、捜査や裁判の過程によって更に心を引き裂かれる。もしも自分の家族に突然悲劇が起きたならば、そのときにどうするのか? これ以上ない悲しみを湛えて迎える衝撃的な結末は、すべての人の心を強く揺さぶる。
主人公カティヤを演じたダイアン・クルーガーは、ハリウッド、ヨーロッパとワールドワイドに活躍する実力派女優。初めて母国語であるドイツ語で演じ、見事、第70回カンヌ国際映画祭で主演女優賞を獲得した。世界がダイアン・クルーガーの演じた悲しみを共有したのだ。カンヌでの受賞後も各国の映画祭でダイアンの力強い演技が絶賛されている。
監督はドイツの名匠ファティ・アキン。ベルリン、カンヌ、ヴェネチア、世界三大国際映画祭すべてで主要賞受賞経験を持つカリスマ監督だ。自身もトルコにルーツを持つ監督ならではの強い想いが本作には込められている。
音楽はアメリカン・ロック界の雄クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・オム。レディー・ガガやイギー・ポップ、フー・ファイターズとのコラボレーションも多く、2017年発売のアルバム「ヴィランズ」はグラミー賞にノミネートされた実力派バンドの中心人物である。ジョシュが書き下ろした楽曲は、エレクトリックと生楽器の音を組み合わせ、主人公カティヤの激しく揺れる気持ちに寄り添う。
本作は、ゴールデングローブ賞で受賞した他、数々の映画賞にノミネートされ、アカデミー賞®外国語映画賞ショートリスト(ドイツ代表)にも選出されている。
ストーリードイツ、ハンブルク。カティヤはトルコからの移民であるヌーリと結婚し、幸せな家庭を築いていた。
ある日、白昼に爆弾が爆発し、ヌーリと愛息ロッコが犠牲になる。トルコ人同士の抗争を警察は疑うが、人種差別主義者のドイツ人によるテロであることが判明する。しかし、裁判は思うように進まない。
突然愛する家族を奪われたカティヤ。憎悪と絶望の中、カティヤの魂はどこへ向かうのか――。
(2017年、ドイツ、上映時間:106分、PG-12)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:ファティ・アキン
共同脚本:ハーク・ボーム
撮影:ライナー・クラウスマン
音楽:ジョシュ・オム
出演:ダイアン・クルーガー、デニス・モシット、ヨハネス・クリシュ、ヌーマン・アチャル、ウルリッヒ・トゥクールほか
配給
ビターズ・エンド
4/14(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国公開!
オフィシャル・サイト
bitters.co.jp/ketsudan (外部サイト)
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