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2017-08-01 更新
エドガー・ライト監督
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
8月19日(土) 新宿バルト9 他全国ロードショー
サウス・バイ・サウス・ウェスト映画祭で大絶賛の観客賞を受賞、さらに映画評価サイトのロッテン・トマトでも、高評価の97%フレッシュを獲得した『ベイビー・ドライバー』がいよいよ8月19日(土)より全国公開となる。この度、本作でメガホンをとったエドガー・ライト監督が来日し、記者会見に出席した。『スコット・ピルグリム vs. 邪悪な元カレ軍団』以来、約6年ぶり3度目の来日となる。
エドガー・ライト監督が登場し、フォトセッションが始まると「逆に撮らせてください」と自身のカメラを取り出しマスコミ関係者を撮影。和やかな雰囲気で会見がスタートした。
リハーサルの段階から、実際に音楽を現場でかけて撮影しました。セリフがないシーンは大音量で音楽をかけたり、主人公ベイビーだけが楽曲を聴いているというシーンはアンセル・エルゴート自身がヘッドホンで楽曲を聴いて撮影しています。また、すべての登場人物が楽曲に反応しているシーンでは、皆にイヤーウィックを使用して撮りました。シーンによってメソッドは違いますが、全編音楽をかけながらの撮影でしたし、ここで大きな鍵となったのは、出来上がった作品で流れる音楽をキャストも実際に撮影で聴いているということです。
割と初期の段階からいくつかのアイデアがあって、それがひとつになった感じなんです。ベイビーは元々音楽を常に聴いていて、音楽を聴いている時でしか機能できないキャラクターなんです。オリヴァー・サックスの「音楽嗜好症」という書籍の中で、人によっては耳鳴りの症状を抑えるためにずっと音楽を聴いている人もいると知って、影響を受けました。また、ベイビーの音楽好きなところは自分自身にも似ています。
ウォルターにベイビーのことを話すのは緊張してしまって、アドバイスはもらわなかった気がします。ただ、本作の最後の5分に声の出演をしてもらっているのですごく嬉しかったです。彼を試写会やプレミアに招待していたんですが、なかなか来てもらえず、もしかしてこの作品を観たくないのかと思っていたけれど、「僕はこの作品をお金を払ってみたいんだ。だから初日に劇場へ観に行くよ」と言って、本当に初日にセンチュリーシティーモールへ観に行ってくれました。本作にも影響を与えたウォルターの代表作『ザ・ドライバー』もそのモールの地下駐車場で撮影が行われていたので縁を感じました。彼にはいつかディナーをご馳走しないと……と思っています。
彼がツイートする前に、本人から連絡がありました。たくさん誉めてもらえて驚きました。他の映画監督に褒めてもらえるのは本当に嬉しいです。『フレンチ・コネクション』『L.A.大捜査線/狼たちの街』という史上最強のカーチェイス映画を2本も作ったウィリアム・フリードキン監督からも電話をもらい、お褒めの言葉をいただきました。
アイデアを思い付いたのは『ショーン・オブ・ザ・デッド』を製作するよりも前でした。21歳の時から音楽とアクションを融合させるビジョンは持っていて、長いスパンで製作できないかとずっと考えていました。過去作品でも同様のシーンはありますが、『ベイビー・ドライバー』では全編で挑戦しています。
実は続編の話は公開前からオファーされていましたが、作品に着手するまでは続編のことは考えていなかったです。製作中は、キャラクターたちについて考えるのが楽しくて、彼らが今後どうなっていくのかには興味があります。今はまだ決定しているわけではないけれど話は出ています。
日本で映画をぜひつくりたいと思っています。ただ、そのためにはピッタリくる物語に出会わないといけないですね。『ベイビー・ドライバー』では、脚本の段階ではトヨタのカローラをオープニングで使用する予定でしたが、スタントチームからアドバイスがあり、四輪駆動車でラリーカーと同じ走りができるセダンタイプのスバルWRXを最終的に起用しました。お陰でスバルファンには大変好評です。
アンセルのほうが僕よりずっと背が高いけれど、彼との共通点は音楽に対する情熱があるところだと思います。彼はカリスマ性があるし、スクリーンでも自信に満ちています。
この映画を観た人からは、鈴木清順監督の『東京流れ者』に似ているとよく言われます。10代の時に『HANABI』や『ソナチネ』、『その男、狂暴につき』など北野 武の作品を観ていました。
最後に、「Thank you!ありがとう!」と笑顔でメッセージを送り、会見は終了した。
(オフィシャル素材提供)
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