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2016-08-15 更新
© FILM-IN-EVOLUTION - LES PRODUCTIONS BALTHAZAR - FRAKAS PRODUCTIONS – LFDLPA Japan Film Partners - ARTE France Cinéma
このたび、黒沢 清監督が初めてオール外国人キャスト、全編フランス語で撮りあげた最新作『ダゲレオタイプの女』(10月15日(土)からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国公開)が、今年9月8日から開催される北米最大の映画祭である第41回トロント国際映画祭に正式出品される。また急遽、スペシャル・プレゼンテーション部門から、トロント国際映画祭唯一の賞対象部門であるプラットフォーム部門に変更となった。
本作は、『岸辺の旅』で2015年カンヌ国際映画祭ある視点部門監督賞を受賞、先日行われたベルリン国際映画祭では『クリーピー 偽りの隣人』が正式出品され、好評を博すなど、世界中に熱狂的な支持者を持つ黒沢清監督の最新作。世界最古の写真撮影方法“ダゲレオタイプ”を軸に、芸術と愛情を混同した写真家の父の犠牲になる娘と、“撮影”を目撃しながらも娘に心を奪われていく男の、美しくも儚い愛と悲劇の物語を描き出した。
主役のジャンを演じるのは、数々の名匠の作品への出演が続くタハール・ラヒム。ジャンが想いを寄せるマリー役に『女っ気なし』の新星コンスタンス・ルソー、マリーの父であり、ダゲレオタイプの写真家をダルデンヌ兄弟作品で知られるオリヴィエ・グルメ。そして、デプレシャン作品常連の名優マチュー・アマルリックが脇を固める。
今回のトロント国際映画祭正式出品にあたり、本作からは、黒沢 清監督と出演者であるタハール・ラヒムとコンスタンス・ルソーらも参加決定! 日本を代表する監督とフランスを代表する俳優たちが華やかに集結する。
<黒沢 清監督より映画祭出品に寄せて>
日本人の撮ったフランス映画が、カナダのトロントでプレミア上映される、何と痛快なことでしょう。映画はこうして、いとも簡単に国境を越えて行くんですね。
<キャメロン・ベイリー(トロント国際映画祭アーティスティック・ディレクター)のコメント>
なんて愛おしい映画なんだ! 美しく、考え抜かれている。ジャンル映画であり、映画の歴史への讃歌であり、そしてまぎれもない黒沢 清作品だ。
◆トロント国際映画祭 プラットフォーム部門◆
トロント国際映画祭は、今年で41回目を迎えるカナダ最大の都市トロントで開催される、カンヌと並ぶ北米最大規模の来場者数を誇る映画祭で、“オスカーレースの前哨戦”として世界中からの注目を集める。1999年には、「Spotlight: Kiyoshi Kurosawa」として、黒沢 清監督の7作品が上映されている、同監督に馴染みの深い映画祭である。
今回、スペシャル・プレゼンテーション部門から、出品部門が変更となり『ダゲレオタイプの女』が正式出品されるのは、トロント国際映画祭唯一の賞対象部門であるプラットフォーム部門。世界で注目される監督の映画をセレクトし、芸術的に刺激的で、示唆に富んだラインナップを紹介することを目的に、40周年の節目である昨年新設された部門。
昨年は、ジャ・ジャンクー、クレール・ドゥニ、アニエスカ・ホランドと作家性の強い監督たちが、初めて新設されたコンペティションである同部門の審査員を務めた。
(オフィシャル素材提供)
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