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2016-05-22 更新
LiLiCo
配給:ビターズ・エンド
6月11日(土)より、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA他全国順次ロードショー!
© 2015 CG CINEMA - VISTAMAR Filmproduktion - UHLANDFILM - Bam Film - KINOLOGY
フランス代表として本年度のアカデミー賞®外国語映画賞にノミネートされた映画『裸足の季節』が6月11日(土)よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて公開となる。公開に先立ち映画美学校試写室にて、映画コメンテーターのLiLiCoのトーク付き一般試写会が行われた。
本作は、トルコ出身の新鋭女性監督デニズ・ガムゼ・エルギュヴェンの長編デビュー作。昨年のカンヌ国際映画祭監督週間で上映されるや卓越した構成力と美しい映像、5人の少女たちの溢れんばかりの存在感が各国マスコミに絶賛され、世界中の映画祭を席巻! ついには、フランス代表としてアカデミー賞®にノミネートされた。輝きを放つ少女たちが古い慣習に立ち向かい、運命を切り開いていく姿から目が離せない。映画をいち早く鑑賞し、コメントを寄稿したLiLiCoが本作の魅力について徹底的に語った。
■映画を見ての感想
まさにこの映画はシネマトラベル。トルコに行ったような感覚になれますよね。知らない文化を映画から学べるのは凄い。2時間の間でそういった体験を出来るのは本当に映画の良いところですよね。この作品が監督のデビュー作というのを聞いてすごく驚きました。自然光の中で過ごす姉妹たちの幸せなひととき……。5人姉妹の笑顔が何とも言えずとても綺麗でした! 今日は、5人に影響されてエクステをつけてきたんです(笑)。ちょっと暑いんですけどね(笑)。
印象に残ったのは、サッカーに行きたいというシーン。窓に駆けていくカメラワーク。まるで自分が6人目の姉妹になったかのような感覚にしてくれるカメラワークは本当に素晴らしい。この監督、化けますね!
■新鋭デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督について
監督は、母国のトルコから離れてフランスに拠点を置いて撮影しているんですよね。私もスウェーデンを離れて日本で働くことで、母国を客観にみられるという点では共通しています。それはとても大切なこと。監督は、この作品で結婚問題や女性の社会的な立ち位置について、一歩引いた目線で見ている。でも、もちろん他人事ではなく自分事として考えていますよね。映画の中の姉妹の「自分の行きたい道を切り開くんだ」という姿から勇気が貰えるし、希望の光が見えるんです。
■裏設定を考えて、想像を巡らせられる映画
映画の中では、おばあちゃん、おじさんは姉妹を縛りつける嫌な存在だと思われがちだけれど、あんなに綺麗な姉妹を育てるとなると守ってしまうのも分からなくはないよね。おじさんももしかしたら、子供に恵まれず、結婚の幸せは掴めていない中での嫉妬もあったかもしれない……。私は、いつも怒っているような人に興味があるんです。この人には、どういう背景があるのだろうとか……私がとても気に入っている姉妹たちの手助けをしてくれる男性も、本当はどういう人だったんだろうとか考えてしまうんです。裏の設定があるって、とても面白い。映画を観た後にご飯を食べながら、あの人があぁだったらとアナザ・ストーリーを話すのって楽しいですよね。
■とにかく5人姉妹が可愛い!
姉妹たちが茶色のドレスを着せられるシーンがあるんだけど、彼女たちの「くそ色」という表現が、子供ならではの感じがして笑えるお茶目なポイント。でも、茶色でもヴァリエーションのある服でちょっとお洒落なんですよね。あんなに綺麗だと何でも着こなせるから羨ましい。刺繍の水着とか衣装もとにかく可愛かったですよね。
■『裸足の季節』は1年後に思い出しても、ベストになる、そんな素敵な映画
『裸足の季節』は勇気をもらえる映画だと思います。自分のやりたいことをやるためには、犠牲にしないといけないことは沢山ありますよね。私も今までそうして生きてきました。時間はかかるけれど、確実に一歩ずついけば実現する。「夢は目標。叶えるためにある」――この映画に登場する姉妹たちを見ているとそういうことを感じて、共感しました。自分のやりたいことは何歳になっても、努力するというのが大切ですね。あと、観終えた後、女の子たちの透明感がふとしたときに戻ってくるんです。もう一度、観たくなってしまう。きっと1年後に思い出してもベストになる作品のひとつだと思います。
【LiLiCo(映画コメンテーター)寄稿コメント】
彼女たちの爽やかな美しさが辛さをも忘れさせてくれます。
前を向いていく姿勢に女性なら誰もが勇気をもらえる!
(オフィシャル素材提供)
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