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2015-10-05 更新
原題:Starred Up生々しいバイオレンスと容赦なき世界でのサバイバル。イギリスからジャンル映画の定型や常識を覆す傑作が登場した。
『猟人日記』『パーフェクト・センス』などで高い評価を得た気鋭デヴィッド・マッケンジー監督が、闇の暴力に支配された刑務所を舞台に、ひとりの愛を知らない不良少年が初めて生きる希望を見つけていくさまを骨太かつ鋭利なリアリズムで鮮烈に描く。
これは暴力でしか自らの存在を示すことができない囚人たちの業や運命を描く痛切なサバイバル・ドラマであり、未熟な少年が仲間を得て現実の調和を学んでいく通過儀礼的な成長物語であり、また再会した父と息子が失われた絆を回復させていくヒューマン・ドラマでもある。
キャストには幅広い世代の実力派がそろった。主演のエリック役には期待の新星、ジャック・オコンネル。ドラマシリーズ『Skins』などで知られる彼は、本作で凶暴さと繊細さを併せ持つ爆弾のような少年をひりひりと演じきり、「新しいスターの誕生」と各方面から絶賛を受けた。そして刑務所内で生き別れていた息子エリックと再会し、不器用ながら親としての愛情を注ごうとする父親ネビル役には『ダークナイト ライジング』や『アニマル・キングダム』などで国際的に活躍するベテラン俳優、ベン・メンデルソーン。また物語のキーパーソンとなる、ボランティアで囚人たちの更正に尽力する心理療法士オリバー・バウアー役には『プライドと偏見』などのルパート・フレンド。
世界最大の批評家サイト「ロッテン・トマト」では、『6才のボクが、大人になるまで。』に並ぶ驚異の満足度99%を記録。世界各国の映画祭にて多数受賞し、多くの批評家を唸らせた。少年院でトラブル続きの暴力的な少年が、成人の刑務所に移送される。
そこでも彼の乱暴は止むことがなかったが、心療セラピストとの出会いや、同じ刑務所内に収監されていた父親と再会によって少しずつ変わっていく。
暴力でしか自分を示せず、愛を知らなかった少年が、初めて生きる希望を見つけていくのだったが、これまでの行動を問題視していた勢力が動き始め……。
(2013年、イギリス、上映時間:106分、R-15)
キャスト&スタッフ
監督:デヴィッド・マッケンジー
脚本:ジョナサン・アッセル
出演:ジャック・オコンネル、ベン・メンデルソーン、ルパート・フレンド、ピーター・フェルディナンド、サム・スプルエルほか
配給
彩プロ
10月10日(土)よりK'S cinemaほか全国公開
オフィシャルサイト
www.heinonaka.ayapro.ne.jp (外部サイト)
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