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トップページ > 最新ニュース > 塚本晋也監督『野火』第71回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門 正式出品決定!

塚本晋也監督『野火』
第71回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門
正式出品決定!!

2014-07-27 更新

野火nobi

 7月24日、第71回ヴェネチア国際映画祭の正式招待作品が発表された。日本からは、塚本晋也監督の『野火』がメインコンペティション部門での出品が決定した。

 塚本監督は、過去に、1998年『バレット・バレエ』、99年『双生児」、2002年『六月の蛇』、03年『ヴィタール』(招待)、09年『鉄男THE BULLET MAN』、11年『KOTOKO』と6回の同映画祭出品を経験している。そのうち『六月の蛇』でコントロコレンテ部門(現在のオリゾンティ部門)審査員特別大賞、『KOTOKO』でオリゾンティ部門グランプリを受賞している。

 メインコンペティションへの出品は、『鉄男THE BULLET MAN』以来、5年ぶり2度目。北野武監督が『HANA-BI』でグランプリを受賞した97年には、日本人としては大島 渚監督以来2人目の審査員に選ばれている(ちなみに昨年の審査員は坂本龍一)。05年に2度目の審査員を経験している。

 昨年は、映画祭70周年記念の特別プログラム「Venezia 70 - Future Reloaded」に『捨てられた怪獣』を発表している。

 『野火』は、大岡昇平の同名の戦争文学の映画化で、1959年に市川崑監督が一度映画化している。

 第二次世界大戦末期。フィリピンに攻め込んだ日本兵の彷徨を、田村一等兵の視点で描く。塚本監督はこの小説の映画化を20年間構想し続け、ようやく日の目を見た。来年に予定されている日本公開までじっくりと世界の映画祭を回り見せ込んでいく予定。


【塚本晋也監督のコメント】

 20年前から構想し続けた作品でベネチアに参加出来ることを嬉しく思います。戦争の恐ろしさを描いた大岡昇平さんの原作小説の映像化は国内での製作は困難を極め、なかなか出資者が集まらず、結果、自主製作することになりました。そんな作品が最古の映画祭のコンペティション部門に選ばれたこと、なおかつ、この時期に世界に発信できることの意義をひしひしを感じています。

映画『野火』

 ■監督・脚本・編集・撮影・製作:塚本晋也
 ■原作:大岡昇平「野火」
 ■出演:塚本晋也、リリー・フランキー、中村達也ほか
 ■配給:海獣シアター

 2015年公開予定

(オフィシャル素材提供)



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