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『駆込み女と駆出し男』完成披露試写会
2015-03-19 更新
大泉 洋、戸田恵梨香、内山理名、神野三鈴、堤 真一、原田眞人監督
配給：松竹
５月16日(土) 全国ロードショー
© 2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
国民的作家、井上ひさしが晩年11年をかけて紡いだ時代小説「東慶寺花だより」を原案に、『わが母の記』の原田眞人監督が初めて時代劇に挑戦した映画『駆込み女と駆出し男』の完成披露試写会が開催された。
本イベントには、離縁調停人役の大泉 洋と、東慶寺に駆込む“駆込み女”を演じた戸田恵梨香、内山理名、神野三鈴、愛し愛されていたと思っていた女に駆け込まれてしまう堀切屋の主人役・堤 真一、そして原田眞人監督が登壇し、作品テーマや撮影エピソードなどの思い出を熱く語った。
会場から大きな拍手で迎えられたゲストたちは、一般の観客に映画をお披露目する初めての試写会からか、緊張とも感慨深げともとれる面持ちで、客席を見まわした。
撮影中の思い出話に花が咲いたり、女から見た男のここが許せないなどの暴露エピソードが飛び出したりと、会場から笑い声の絶えないトークが続き、さらには大泉の顔を見るだけで笑いのツボに入ってしまった戸田が、質問にまったく答えられなくなるという珍事に、ゲストの面々がフォローするという一場面も。これから映画を観る観客の期待感を煽ることに大成功したゲスト一同は満面の笑みで「良い夢を！」と親指を立て満足そうにその場を後にした。
＜舞台挨拶＞
MC： ご登壇のみなさまに一言ずつご挨拶を頂戴いたします。
大泉 洋： 私が出演した映画にしてはよい天気で……たいてい雨や台風だったりするもので。これだけで満足です（会場から大拍手）ここで拍手されても(笑)。楽しい映画になっていると思いますので、よろしくお願いいたします。
戸田恵梨香： 初めての本格時代劇で、じょごという役を楽しくやらせていただきました。今までにない時代劇になっておりますので、楽しんでください。
内山理名： 映画自体が久々で、１年前に撮ったのですが、山の中にこもって撮影しました。テンポのよい時代劇で、早い台詞回しが大変でしたが、ポップで壮大な時代劇になっています。
神野三鈴： かなり若くはないんですけど(笑)、初映画なんです。いつもは舞台に、板の上にいます。監督やここにいる皆さんに助けられてこの映画に出ることができました。舞台挨拶も初めてで、堤さんに「どうしたらいい？」って聞いたら「ただ立っとけ」と言われました(笑)。
堤 真一： 神野さんにそんな冷たい言い方していない、もう少し優しかったよ(笑)。この作品、めちゃくちゃ面白かった！ こんな時代劇は久々です。監督の目が行き届いた素晴らしい作品です。
原田眞人監督： 感無量です。時代劇をやりたいと思って、15歳から映画監督を目指してから50年たってようやく夢が叶いました。素晴らしいキャスト・監督に恵まれて、素晴らしい作品が出来ました。
MC： 本日は初めてこの映画が一般の皆様にお披露目となります。今のお気持ちはいかがですか？
大泉 洋： こんないい天気で今日が初日でいいぐらいです。大変な思いをして撮影して作品を作っているわけで、皆さんに観てもらえるのは嬉しくも、我々からまだ離れてほしくないという寂しい気持ちもあります。だから、もう帰っていただいてもかまいません！（会場大爆笑）皆さん、選りすぐられた勇者ですから、タダでのほほんと観てもらっちゃ困るんですよ。いたるところで書く使命があるんです。「良かったよ～大泉」って書いていただかないと(笑)。
MC： 堤さんは、大泉さんとの撮影で印象深いエピソードなどありましたでしょうか？
堤 真一： 大泉さんとはワンシーンだけなんで、特にないですね(笑)。
大泉 洋： それ、（２月18日の）会見のときに樹木さんもおっしゃったんですよ～！ なんかあるでしょ！
堤 真一： 寒い中、水をかけたり、酷い仕打ちをするシーンなんですが、大泉さんのやられっぷりが凄い！ 普通こういうシーンって相手に申し訳ないと思うのですが、今回はまったく思わなかった、逆に楽しかった(笑)。
大泉 洋： 初共演でそこまで思ってもらえるのは光栄ですね(笑)。本当はこのシーン、途中でスタントマンに代わってもらうはずの危険なシーンだったんです。なのに、途中でカットかからず、最後までやりましたよ(笑)。監督カットかけないから。
原田眞人監督： そんなシーン、撮った覚えないな(笑)。
MC： 戸田さんは放蕩三昧の夫から逃げてきた駆込み女を、内山さんはゴロツキ剣豪に略奪婚されてしまった女を、そして、神野さんはまた違った複雑な事情を抱えた駆込み女を演じております。神野さんは妊娠騒動を起こすおゆきを演じましたが、東慶寺の撮影は、兵庫県の圓教寺で行なったそうですね。壮大で厳粛な中での撮影はいかがでしたか？
神野三鈴： 圓教寺は時空が違うような、タイムスリップしたような感じでした。ものすごく広くて、大きな劇場のようでした。そこで、大泉さんとの大芝居をさせていただいて……。
大泉 洋： まさに晴れ舞台でしたね。
原田眞人監督： いろいろな歴史的な建物で撮影させていただいた中でも、圓教寺は素晴らしい存在感を放っています。
MC： この映画は江戸時代の離婚をモチーフにしています。女性から見て、男性の行動や態度で、これは許せないということや、逆にこういうのは好感が持てる、というのはありますか？
戸田恵梨香： じょごの夫もそうですが、女性に手をあげる男性は許せないです。好感が持てるところは……男性に限定されると難しい……（戸田さんを見つめる大泉さんに）ちょっと見ないでください！（戸田さん大爆笑）
大泉 洋： 僕の顔を見ると、この人笑うんですよ。主演俳優に対してひどくないですか(笑)？
内山理名： 戸田さん、撮影中もツボに入って笑うことがよくあって……。
戸田恵梨香： 大泉さんと（神野）三鈴さんのシーンが本当におかしくて、涙流しながら笑いました～。
大泉 洋： うんうん。でも、それ聞かれたことに答えてないからね(笑)。気を取り直して、内山さんから。
内山理名： 男性の嫌なところは無視ですね。男性は気づいていないかもしれませんが、「○○ですよね？」って言っても反応がなくて、「聞いてます？」って言うと「聞いてるよ」って。どうしていいか分からなくなるんですよね。
堤 真一： それは聞くタイミングが悪いんじゃないの？ 本番始まる直前に言われたりしたら、そりゃ答えられないよ。で、あとで言おうとしたら、逆に聞いていないし……。
内山理名： それ10年前に堤さんに言われてましたね(笑)。
大泉 洋： その話、10年前の堤さんのことが許せなかったんじゃないの？（会場大爆笑）
MC： 最後に、これから映画をご覧になる皆様に大泉さんと監督から一言、お願いいたします。
大泉 洋： おかしな舞台挨拶になってしまいましたが、映画は骨太で重厚感があって、それでも笑える作品です。スピード感やエネルギーを楽しんでいただきたいです。そして冒頭でも申しましたが、皆さま様々な形で宣伝よろしくお願いします！（会場から大拍手）
原田眞人監督： 今、いろいろな悪いニュースがありますが、この作品には今よりひどい時代を健気に生きた人たちがいます。元気をつけてもらって、清々しい気持ちになっていただけると思います。２時間23分、夢の出来事です。良い夢を！
大泉 洋： 良い夢を！
（オフィシャル素材提供）
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