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2015-02-28 更新
大泉 洋、戸田恵梨香、満島ひかり、内山理名、樹木希林、原田眞人監督
配給:松竹
5月16日(土) 全国ロードショー
© 2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
映画『駆込み女と駆出し男』の完成報告会見が都内にておこなわれ、大泉 洋、戸田恵梨香、満島ひかり、内山理名、樹木希林、原田眞人監督が登壇した。
本作は、劇作家の故・井上ひさしが晩年に11年をかけて執筆した時代小説『東慶寺花だより』が原案。江戸時代に幕府公認の縁切り寺であった東慶寺を舞台に、離縁を求めて寺に駆け込んでくる女たちの聞き取り調査を行う御用宿の居候が、さまざまなトラブルに巻き込まれながら訳あり女たちの再出発を手助けしていくさまが描れる。
離婚の手助けをする主人公を演じた大泉は「時代劇ながらも、全く新しい作品になりました」と挨拶。作品のキャッチコピーでもある「離婚は、幸せの始まり!?」についてどう思うかと聞かれた大泉は、「結婚し3歳の娘がいますから離婚なんて絶対ないですね。家庭はすべて。あれがなくなるのは辛いし、娘が可愛くて仕方がない」と家族愛を語った。
また、樹木との共演について大泉は「役者としての存在のあり方で勉強になったのは、『全てのことはスタッフではなくわたしが決めるんです』と、帰る時間もご自分で決められる。まだ出演シーンはあっても『もう来ないわよ』って帰られるんです」と撮影中のエピソードを紹介。
この日終始マイペースの発言で会場を沸かせた樹木は、開始早々「こういうところに出てくるほど役に立っていないです。いまだに(映画の)題名が覚えられない」とコメントして会場を笑わせた。また、印象に残った大泉との共演シーンについて尋ねられると「何もないです」と即座に回答。大泉から「そんなこと無いでしょ!?」と突っ込まれてもそ知らぬ顔をして会場を笑わせた。
東慶寺に駆込む女性・じょご役を演じた戸田は、「時代劇を初めてやらせていただくんですが、できるだけ多くの若い方たちに観ていただけるように頑張りました」とコメント。芸者のお吟役を務めた満島は、「べらんめえ口調をしゃべったり、着物を着て肩を落として色っぽく、とかいろいろ注文もありました」と役作りの苦労を語った。内山は、「毎日刀を片手に稽古していました。色んな稽古をして、なぎなた、弓、殺陣とたくさんやりました」と撮影を振り返った。
念願の時代劇に初挑戦した原田監督は「キャスト陣はみんな本当に素晴らしく、所作指導の段階から一生懸命やってくれました。僕自身、みんなと一緒に成長することができました」とキャスト陣に感謝し、「一番いいものができたんじゃないかなと思っています」と作品への自信も覗かせていた。
(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)