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2015-02-13 更新
原題:AMAZONIA『きっと、うまくいく』『マダム・イン・ニューヨーク』『めぐり逢わせのお弁当』といった“歌わない、踊らない”新世代のインド映画が相次いで大ヒットを記録。文化の違いを超えた普遍的な驚きや感動を呼び起こすこれらの作品が、幅広い世代の日本人の支持を受け、今最も熱いインド映画から目が離せないなか、満を持してお目見えする『女神は二度微笑む』は、同国のアカデミー賞と呼ばれるインド・フィルムフェア賞で監督賞、主演女優賞など5部門を独占した必見の話題作だ。
混沌とした熱気が渦巻く巨大都市コルカタ(旧名:カルカッタ)を舞台に、失踪した夫捜しのために単身この街を訪れたヒロインの想像を絶する過酷な運命が描かれていく。謎が謎を呼び、意外な事実が次々と浮かび上がってくる予測不可能な展開にぐいぐい引き込まれ、その果てに炸裂する衝撃的などんでん返しに息をのまずにいられない。アメリカを抑えて世界一の年間製作本数を誇る映画超大国インドが、グローバル・マーケットに向けて威風堂々と放った本格派サスペンス・エンターテインメント。
そして何と言ってもこの映画の最大の見どころは、主演女優ヴィディヤー・バーラン。インド映画界“ボリウッド”のトップ女優である彼女は、2013年のカンヌ国際映画祭ではコンペティション部門の審査員を務めた才女であり、その眩い美貌と情感豊かな演技で観る者をまたたく間にとりこにしていく。
『女神は二度微笑む』という題名にある“女神”とは、“ドゥルガー・プージャー”の祭りで祝われるヒンドゥー教の戦いの女神ドゥルガーのことを指している。ドゥルガーは優雅な容姿と激烈な気性を兼ね備えた女神と伝えられ、その極端な二面性が本作のミステリーのベースになっており、観客として謎解きに挑むと、きっとクライマックスでスクリーンに舞い降りる“女神”にド肝を抜かれ、この世ならぬ神々しさの虜になるに違いない。
インド・コルカタの地下鉄で起きた毒ガスによる無差別テロ事件から2年。コルカタの空港に一人の妊婦が降り立った。1ヵ月前から行方不明となっている夫を捜しに、ロンドンから来た身重の妻は、地元警察と共に夫の失踪の真相に迫る。しかし、手がかりはゼロ。
都市の路地裏の迷路のように謎が広がり、真相に近づこうとするほど、彼女の身に危険が迫る。協力者が次々と殺されるなか、夫に似た男の存在が浮かび上がってくる……。
(2012年、インド、上映時間:123分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:スジョイ・ゴーシュ
出演:ヴィディヤー・バーラン、パラムブラト・チャテルジー、ナワーズッディーン・シッディーキーほか
配給
ブロードウェイ
2月21日(土) ユーロスペースほか全国順次公開
オフィシャルサイト
megami-movie.com