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作品紹介

2014-07-13 更新


南風nanpu
© 森永あい/白泉社(メロディ)

イントロダクション

 藍子とトントンが旅する途中には、『千と千尋の神隠し』の舞台と言われる「九份(キューフン)」、台湾のベニス「淡水(タンシュエ)」、台湾三大観光地のひとつで風光明媚な景色が楽しめる湖「日月潭(リーユエタン)」など台湾の魅力あふれるスポットが数多く出てくる。また、日本で初めて海峡を横断する「サイクリングの聖地」として有名な愛媛県の「しまなみ海道」が登場する、稀有なサイクリング・ロードムービーとなっている。スクリーンに映し出される台湾と愛媛の美しい景色は、観る人に爽やかな印象を与え、どこかへ旅したくなるような気持ちにさせてくれる。

nanpu メガホンを執ったのは、繊細な人物描写で定評のある『帰郷』『神童』『コドモのコドモ』の萩生田宏治監督。本作は実に6年ぶりの新作となる。

 主人公の藍子を演じるのは、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『横道世之介』などで注目を浴び、今年も『ドライブイン蒲生』『ぼくたちの家族』と話題作への出演が続いている実力派女優・黒川芽以。そしてモデルを夢見る少女・トントンを演じるのは、台湾の若手女優として注目を集め、『トランスフォーマー/ロストエイジ』でハリウッド・デビューを飾るテレサ・チー(『九月に降る風』)。ほかに、近年はドラマ出演も目立つ俳優の郭 智博、台湾のテレビ・ドラマで活躍している期待の若手俳優・コウ・ガなどが脇を固めている。

nanpu 『南風』は日本と台湾同時に始動した「マンガ化」でも「映画化」でもない、映画+マンガの日台同時連動企画。マンガ版の作者である森永あい氏(「山田太郎ものがたり」「キララの星」)は取材のために何度も台湾へ足を運びプロットを製作、映画版の脚本を練る中で、森永氏と監督で意見交換をしながら、主人公・藍子のキャラクターや撮影地などができあがっていった。マンガの作画の際には映画のスチルを実際に使用するなど、まさに『南風』映画版とマンガ版は同時進行で完成に至っている。マンガ版「南風~自転車のタビコイ~」は5月9日よりLaLaメロディonlineにて無料配信される。マンガ版と映画版で少しずつ、主人公たちが回る観光地や視点を変えて展開、併せて観る&読むことで楽しさが増すという新たな試みに注目だ。

ストーリー

 風間藍子、26歳。恋人にふられたばかりの彼女は、ファッション誌の編集者として活躍していたが、希望ではない企画ページの担当に異動となり、取材のために台北にやって来た。藍子は自転車を借りるために立ち寄った店で、16歳の少女・トントンと出会う。

nanpu モデルになることを夢見ているトントンは、オーディション会場に行くために年齢を偽って、藍子のガイドとして自転車の旅に同行することになる。お互いに反発し、上手くかみ合わない藍子とトントン。旅の途中で、台湾人のユウや日本人サイクリストのゴウと出会い、最終目的地の日月譚(リーユエタン)に向けて、彼女たちの人生を変える旅が始まる――。


(2014年、日本・台湾、上映時間:93分)

キャスト&スタッフ

監督:萩生田宏治
音楽:赤い靴
出演::黒川芽以、テレサ・チー、郭 智博、コウ・ガ、ザック・ヤン、佐々木大介ほか

配給
ビターズ・エンド
シネマート新宿にて公開中ほか、全国順次ロードショー!

オフィシャルサイト
www.nanpu-taiwan.com

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