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2018-07-25 更新
8月29日(水)~9月8日(土)にかけて開催される第75回ヴェネチア国際映画祭において、英国の女優、ヴァネッサ・レッドグレイヴが栄誉金獅子賞を授与されることが決定した。
第75回ヴェネチア国際映画祭における栄誉金獅子賞受賞者としては二人目で、すでに発表されているように、映画監督ではデヴィッド・クローネンバーグが選ばれている。ヴェネチア国際映画祭では毎年、映画監督と俳優の2名に栄誉金獅子賞を授与している。
受賞の知らせを受け、ヴァネッサ・レッドグレイヴは「私がヴェネチア国際映画祭の栄誉金獅子賞を頂けるなんて、とても驚きましたし、何より嬉しいです。実は昨年、ヴェネチアで『The Aspern Papers』という作品を撮影したのです。随分昔の話ですが、ヴェネト州の沼沢地で撮影した『La vacanza』(71年、ティント・ブラス監督)という映画に出演したことがあります。私はヴェネチア方言を話す役柄を演じました。イタリア人以外で、ヴェネチア方言で役を演じきった女優は私だけだと思いますよ! ヴェネチア国際映画祭に心から感謝いたします」と喜びを表した。
ヴェネチア国際映画祭ディレクターのアルベルト・バルベーラは、「ヴァネッサ・レッドグレイヴが、現在活躍している女優の中でも最も優れた一人であることは異論の余地がありません。レッドグレイヴの繊細かつ、切子ガラスのように多面的な演技は、複雑でしばしば物議をかもす役柄にも完璧なまでに命を吹き込みます。天性の気品と抗いがたい魅力、並外れた才能に恵まれたレッドグレイヴは、ヨーロッパのアート系映画からハリウッドの超大作、舞台からテレビのセットまで自在に渡り歩き、いかなる作品においても最高の結果を残してきました。60年にわたるプロの俳優業を通して、彼女の演技は役柄に信憑性と存在感を与え、磨きをかけた演技力で演じることに惜しみなく身を捧げ、度を過ぎない勇気と闘志を観客の目に焼き付けてきました。ヴァネッサ・レッドグレイヴの演技は、思いやりの深い人間性と芸術家としての資質に裏打ちされたものなのです」と称えた。
(photo - © la Biennale di Venezia 2018)
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