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第74回ヴェネチア国際映画祭 栄誉金獅子賞決定

2017-07-23 更新

photos -© Marc Hom (Robert Redford)
© la Biennale di Venezia 2017

　８月30日(水)～９月９日(土)にかけて開催される第74回ヴェネチア国際映画祭において、アメリカの俳優、ジェーン・フォンダとロバート・レッドフォードが栄誉金獅子賞を授与されることが決定した。

　栄誉金獅子賞の授与式は９月１日(金)、ジェーン・フォンダとロバート・レッドフォードが出演するリテーシュ・バトラ監督（『めぐり逢わせのお弁当』2013）のNetflixオリジナル作品『Our Souls at Night』(ロバート・レッドフォード所有のWildwood Enterprises社制作）の上映前に、サラ・グランデにて行われる予定。

　ヴェネチア国際映画祭ディレクターのアルベルト・バルベーラのコメントは以下の通り。

　「俳優としてのキャリアを通して、ジェーン・フォンダのように強い決意と勇気を持ち続けてきたハリウッド・レジェンドは少ないと思います。彼女の人生には、あらゆる種類の体制順応主義から、心揺さぶるまでに繊細な寛容に満ちたやり方で、自由を勝ち取ろうと邁進する強烈な情熱が刻印されています。政治的および社会的活動家、セックス・シンボル、作家、フェミニズム活動のアイコン、プロデューサー、フィットネスの提唱者でもありますが、何よりも非凡な才能と人気を兼ね備えた女優であり、今日の映画界において国際的にも偉大な役者の一人であるのがジェーン・フォンダなのです。栄誉金獅子賞は、自身および自らの価値観、そして議論の余地のないアーティストとしての才能を揺るがせることなく、様々な役柄に挑戦し続け、忘れがたく、しばしば論議さえ巻き起こしてきた異質なキャラクターに命を吹き込んできた一人の女優の功績と輝かしい資質を称えるにふさわしい賞です」。

　そして、ロバート・レッドフォードについては「俳優、監督、プロデューサー、環境保護活動家、サンダンスという輝かしい映画の実験場の設立者であり指導者――カメラの前であろうと後ろであろうと、インディペンデント映画のために、そして地球のために提唱を続けてきたロバート・レッドフォードはほぼ50年に渡り、圧倒的な映画制作において、さらには厳しさ、知性、そして卓越した品性を兼ね備えた提唱者として、私たちを導いてきました。スターであることに少し居心地の悪さを感じていたようだったレッドフォードは、映画界に入って間もない頃から、自身が心にかける問題をテーマにした映画を作り、自身のようなインディペンデントの映画作家たちに道を開くため、その才能と成功を活かしてきました。思慮深く、諸々を見極める感覚を備えた天性の俳優であり、監督およびプロデューサーとしてアカデミー賞®受賞者であるレッドフォードは、物語を紡ぐ者として卓越した存在であることを証明してきました。役柄と物語への彼の関わり方は、この私たちの進化する世界の複雑な美と価値に対する、彼なりの関わり方と情熱に裏打ちされたものです」と語った。

　ケント・ハーアフの小説を原作としたNetflixオリジナル作品『Our Souls at Night』は、コロラド州を舞台にした物語で、アディ―・ムーア（ジェーン・フォンダ）が隣人のルイス・ウォーターズ（ロバート・レッドフォード）を不意に訪問するところから始まる。彼女の夫は彼の妻同様、数年前に亡くなっていた。小さな町で数十年近所に住まいながら、これまでほとんど付き合いのなかった二人だったが……。本作は2017年後半、Netflixで全世界に配信される予定。

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