2022-09-27 更新
10月に開催される第51回モントリオール・ヌーヴォー・シネマ映画祭(MONTREAL FESTIVAL DU NOUVEAU CINÉMA)にて『異物-完全版-』『転がるビー玉』などを手掛けた宇賀那健一監督の短編特集上映が行われることが決定した。本上映は、宇賀那監督の短編作品を鑑賞した映画祭のプログラマーの要望により実現した。
「MADE IN UGANA: THE VERY SPECIAL SÉANCE」と名付けられた今回の特集上映では、既に世界中の数々の映画祭で上映されている『往訪(おうほう)』(出演:詩歩、平井早紀、板橋春樹、遠藤隆太)、『モジャ』(出演:兵頭功海、小出 薫、内木英二、関本巧文)、『適応』(出演:石田桃香、吉村界人、田中真琴)、そして『往訪』の続編である『捻転(ねんてん)』(出演:野村啓介、三浦健人、詩歩)がワールドプレミア上映される。
また、『往訪』、『モジャ』、『適応』の3作品が「宇賀那健一監督短編集:未知との交流」として」池袋シネマ・ロサにて年内に上映されることが決定。そして上映に併せ、映画に登場するクリーチャーたちが一堂に会した特集上映用のスペシャルなビジュアルも発表となる。
これまで、モントリオール・ヌーヴォー・シネマ映画祭、ポルト国際映画祭、リーズ国際映画祭、トリノ映画祭、スラムダンス映画祭、エトランジェ映画祭、プチョン国際ファンタスティック映画祭、タンペレ映画祭、トロントアフターダーク映画祭、LA国際短編映画祭など、世界中の映画祭をまわってきた宇賀那監督の短編映画たちがついに日本でも劇場公開となる。
<宇賀那健一監督 コメント>
大好きなモントリオール・ヌーヴォー・シネマ映画祭、池袋シネマ・ロサにて僕の短編特集上映をやってもらえるなんて夢みたいです。今回上映していただく作品はいずれも愛すべきクリーチャーの出てくる、わけの分からない作品です。わけの分かるものばかり与えられるのには少し疲れたので、こういう映画があっても良いのではないかと個人的には思います。どの現場も本当に素敵で、とても愛すべき作品です。たくさんの人に愛してもらえたら嬉しいです。
脚本・監督:宇賀那健一 プロフィール
1984年4月20日、東京都出身。青山学院経営学部経営学科卒業。
ブレス・チャベス所属の映画監督。近年ではガングロギャルムービー『黒い暴動♡』が2016年に、音楽が禁止された世界を描いた『サラバ静寂』が2018年、30歳を超えた童貞が魔法使いになるラブコメファンタジー『魔法少年☆ワイルド バージン』が2019年、NYLON JAPAN15周年記念映画『転がるビー玉』が2020年に劇場公開。
現在、トリノ映画祭、モントリオール・ヌーヴォー・シネマ映画祭、エトランジェ映画祭など20ヵ国80以上の海外映画祭に入選、12のグランプリを獲得した『異物-完全版-』、『渇いた鉢』が2022年に劇場公開。
『適応』作品情報
監督・脚本:宇賀那健一
配給・宣伝:Vandalism渋谷
出演:石田桃香、吉村界人、田中真琴、樹智子、オクヤマ・ウイ、ムラタ・ヒナギク、フカミ・アスミ
(2020年、10分)
トモミはいつもと変わらない下らない日常にイライラしながらバーでのバイトをしていた。そんな中、コウダイは急いでバーへ向かっていた。昔の彼女であるミナに、家に帰ったらいたあるものを見せるためである……。
©『適応』製作委員会
『モジャ』作品情報
監督・脚本:宇賀那健一
配給・宣伝:VANDALIS
出演:兵頭功海、小出薫、内木英二、関本巧文
(2022年、29分)
ある日、誰かの役に立とうとビルの屋上で「オレオレありがとう」を繰り返すセイヤのもとに、突然隕石が落ちてくる。セイヤが電話を切ると、エメラルドブルーの毛がモジャモジャの見たこともない生き物がそこにいた……。
©CAELUM
『往訪』作品情報
監督・脚本:宇賀那健一
配給・宣伝:Vandalism
出演:詩歩、平井早紀、板橋春樹、遠藤隆太
(2021年、17分)
バンドメンバーのハルカ、ナナ、タカノリは連絡のつかなくなったソウタのもとを訪ねる。だが、そこにいたソウタの様子は少しおかしかった……。
©『往訪』製作委員会
『捻転』作品情報
監督・脚本:宇賀那健一
配給・宣伝:Vandalism
出演:野村啓介、三浦健人、詩歩
(2022年、13分)
コウスケは目を覚ますと、縛られて知らないバーにいた。そして、ふと横に見知らぬ男がいることに気づく。コウスケはその男を必死に呼ぶが……。
©DEEP RED
(オフィシャル素材提供)
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