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2018-03-09 更新
鄭義信の日本初演作品で、池内博之主演の舞台「赤道の下のマクベス」が3月6日、新国立劇場にて開幕した。
「赤道の下のマクベス」は、鄭義信が新国立劇場に書き下ろした、1950~1970年代にかけて戦後の影の日本史を描いた三部作「たとえば野に咲く花のように」「パーマ屋スミレ」「焼肉ドラゴン」に遡る第四弾で、1947年、シンガポール、チャンギ刑務所で、第二次世界大戦のBC級戦犯として収容されていた日本人と元日本人だった朝鮮人の物語。
同作は、2010年に韓国ソウルの明洞芸術劇場で、鄭義信が書き下ろし、ソン・ジンチェク演出で韓国語にて初演され、北京公演も行っている。6日スタートした日本公演は、新国立劇場上演のために大幅に改訂しているものの、いつも庶民の側から温かくも鋭いまなざしで大きな世界を描く熱い鄭義信ワールドが展開される。
役作りで13キロ痩せた肉体を維持しているという池内は、5日に行われた囲み取材で、「早く幕が開いて欲しい気持ちでいっぱいです。“戦犯”という重いテーマを扱った作品なんですが、お互いの友情、笑いや涙などいろいろな要素がたくさん詰まった作品です。俳優陣全員がイキイキと芝居をしているので、そこが見どころです。本当にいい作品だと思います。初めて台本を読んだ時はおもわずカフェで泣いてしまったくらいで(笑)。絶対に楽しんでいただける作品になっておりますので、ぜひお越しください!」と意気込みを述べた。
公演は3月6日~25日まで東京・新国立劇場 小劇場、4月5~6日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、4月11日に愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT、4月15日に福岡・北九州芸術劇場 中劇場で上演される。鄭義信が新たに描く「記録する演劇」をぜひ、劇場でご覧いただきたい。
舞台「赤道の下のマクベス」
【公演概要】
◆公演期間: 2018年3月6日(火)~2018年3月25日(日)
◆会場: 新国立劇場 小劇場
◆演出: デヴィッド・ルヴォー
◆作・演出: 鄭義信
◆出演: 池内博之、浅野雅博、尾上寛之、丸山厚人、平田 満ほか
◇公演詳細
http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/16_009660.html (外部サイト)
◇池内博之 公式HP
http://www.lespros.co.jp/talent/artists/hiroyuki_ikeuchi/ (外部サイト)
(オフィシャル素材提供)
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