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2021-03-03 更新
2021年5月15日(土)~6月6日(日)、PARCO劇場にて舞台『ピサロ』のアンコール上演が決定した。
2020年3月、PARCO劇場オープニング・シリーズ第一弾公演として華々しく開幕する予定だった渡辺 謙主演『ピサロ』は、コロナ禍により、初日を延期、45回予定のところ、わずか10回の上演となった。観劇が叶わなかった多くの人々のリクエストに応え、2021年5月、アンコール公演の幕を開ける。
『ピサロ(原題:ザ・ロイヤル・ハント・オブ・ザ・サン)』は、16世紀、167人の寄せ集めの兵を率いて、2400万人のインカ帝国を征服した、成り上がりのスペインの将軍ピサロの物語。『アマデウス』『エクウス』などで、トニー賞最優秀作品賞、ニューヨーク劇作批評家賞など数多くの賞を受賞した英国を代表する劇作家ピーター・シェーファーによる傑作戯曲。日本初演は36年前の1985年PARCO劇場。山﨑 努がピサロ、当時まだ無名だった渡辺 謙がインカ帝国の王・アタウアルパを演じ、観客に鮮烈な印象を残した。昨年、渡辺 謙は、自身に「俳優を一生の仕事とする」覚悟を決めさせる一本となった本戯曲に、タイトルロールとして帰還。しかも年齢が60歳、新生PARCO劇場のオープニング・シリーズ第一弾ということで、渡辺 謙にとってもPARCO劇場にとっても「Reborn」ともいうべき節目の上演になった。渡辺 謙のピサロは、スケールと情熱を湛え、人間存在の深みを共感させる素晴らしいものだった。
また、ピサロを務める渡辺 謙は、1985年PARCO劇場での上演当時、無名だった渡辺は、太陽を父とする帝国2400万人を従えるインカの王アタワルパを、ピサロを演じた山崎 努に引けを取らない演技で見事に演じ切り、本作で渡辺 謙という名を世に知らせることになった。
演出は、英国ロイヤル・バレエで長く活躍し、『ウィンド・イン・ザ・ウィローズ』で2014年ローレンス・オリヴィエ賞ベスト・エンタテイメント賞を受賞したウィル・タケット。その演出は、ダイナミックでかつ美しく、異文化の衝突の奥にある人間の内面の葛藤や孤独、存在の深淵までを鮮やかに描き出した。
2018年に上演された三島由紀夫最後の長編小説を舞台化した『豊饒の海』では主人公・松枝清顕の生まれ変わりとして登場する飯沼 勲(第二部『奔馬』)を「品格」と「純粋さ」と「熱」をもって、その難役を見事に演じた。本年は、現代都市を舞台にしたヒーローの物語の舞台『CITY』では主人公を支える協力者であり物語の要となる役どころを、テレビドラマ「偽装不倫」では、ある事情を抱えながらもヒロインと恋に落ちる役など、多彩な役柄を演じて話題をさらった。
そして、ピサロに対峙する太陽の子・インカ王アタウアルパ役を演じたのは宮沢氷魚2018年、三島由紀夫最後の長編小説を舞台化した『豊饒の海』でも、進境著しい演技をみせた宮沢氷魚が挑んだアタウアルパは、渡辺謙に伍して譲らないと評され、その気品と風格が舞台に輝きをもたらした。
1年後の本年5月、渡辺 謙、宮沢氷魚に加え、栗原英雄、大鶴佐助、長谷川初範、外山誠二ら実力ある俳優陣が再び結集。待望の『ピサロ』の幕が上がる。
老境の将軍ピサロが探し続け、手に入れたものは何だったのか。インカ王との対決は彼に何をもたらしたのか。人類史上止むことのない文化・民族の争いを背景に、人間存在の本質に迫る傑作『ピサロ』。今の私たちに響く傑作のアンコール上演に期待が高まる。
◆ 渡辺 謙 コメント
昨年出演させていただいた『ピサロ』、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、残念ながら10回の公演をもって中止となってしまいました。その後、すぐに必ずリベンジ公演するぞと皆と話しておりました。念願が叶い、再びこの難敵と向かい合う機会を得ました。ウィル・タケットのダイナミックな演出の舞台をぜひご覧下さい。
◆ 宮沢氷魚 コメント
新型コロナウィルスの影響で残念ながら10回で幕を下ろした『ピサロ』が一年の時を経て再び上演されることを大変嬉しく思います。
再演できる奇跡とまた舞台の上に立てる喜びを噛み締めながら毎公演頑張ります。
たくさんの困難を乗り越え、パワーアップしたこの作品をぜひ観に来て下さい。
◆ 演出:ウィル・タケット コメント
昨年、新生PARCO劇場のオープニングを飾った『ピサロ』が今回再演に至り、東京に再訪できることを大変嬉しく思っています。多くの方々にとって困難な一年ではありましたが、演劇が、観客の皆様へもたらす力を、パルコのような製作者が信じ続けているということに、私は大いに勇気づけられました。
この作品のために、またあの多くの出演者たちが結集し、創作を共にできるかと思うと、興奮を抑えきれません。寛大で、素晴らしい俳優である渡辺 謙氏が見せる、驚異的なピサロの演技は、皆を触発しますし、共演者も卓越したパフォーマンスを見せてくれます。
そういった優れた俳優の方々の演出を、また務めさせていただくことを、大きな誇りに思いますし、前回の上演時の経験からも、今回は、皆が、さらなる深みへと到達し、ピーター・シェーファーの素晴らしい戯曲の持つ力を引き出し、共鳴させてくれると信じています。
この作品を、前回よりもさらに多くの観客の皆様に、美しいPARCO劇場でご覧いただけることを、楽しみにしています。視覚的な驚異をも伴う、大きな旅路の物語の中、演者達一人ひとりが、人間の魂の持つ強さや脆さを、鮮烈に描き出してくれることでしょう。
『ピサロ』(原題:The Royal Hunt of The Sun)
◆ ストーリー
西暦1531年。齢60を超えた粗野な成り上がりの将軍ピサロは、彼の人生の最後の遠征となるインカ征服への準備を始めた。
集まった兵士は一攫千金を夢見る平民たち。
そんな傭兵を含む167名を率いて、ピサロはペルー征服へと出発した。
6週間をかけ、森をぬけ、2週間かけてアンデスを超える過酷な行軍の末に、数千人のインディオを虐殺し、自らを太陽の子と謳うインカの王アタウアルパを生け捕りにする。
ピサロは、アタウアルパを釈放する代償として、莫大な黄金を要求する。
そして、莫大な黄金を手にしたピサロとスペイン人たちは……。
【公演概要】
◆ 公演名: PARCO PRODUCE 2021『ピサロ』
(原題:The Royal Hunt of The Sun)
◆ 作: ピーター・シェーファー
◆ 翻訳: 伊丹十三
◆ 演出: ウィル・タケット
◆ 出演: 渡辺 謙、宮沢氷魚、栗原英雄、大鶴佐助、首藤康之、菊池均也、浅野雅博、窪塚俊介、小澤雄太、金井良信、下総源太朗、竹口龍茶、松井ショウキ、薄平広樹、中西良介、渡部又吁、渡辺 翔、広島 光、羽鳥翔太、萩原亮介、加藤貴彦、鶴家一仁、王下貴司、前田 悟、佐藤マリン、鈴木奈菜、宝川璃緒、外山誠二、長谷川初範
◆ 公演日程: 2021年5月15日(土)~6月6日(日)
◆ 会場: PARCO劇場
◆ 企画・製作: パルコ
◆ 公式HP: https://stage.parco.jp/program/pizarro2021/ (外部サイト)
前売開始: 2021年3月27日(土)
お問合せ: パルコステージ 03-3477-5858(時間短縮営業中)
入場料金: 13,000円(全席指定・税込) U-25チケット=6,000円(観劇時25歳以下対象、要身分証明証)
(当日指定席券引換/「パルステ!」、チケットぴあにて前売販売のみの取扱い)
□ チケット取扱い ※各プレイガイドでのチケット取扱いは先行販売、一般発売ともWebのみとなります。
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◆ ローソンチケット: https://l-tike.com/pizarro/ (外部サイト、Lコード:33313)
◆ チケットぴあ: https://w.pia.jp/t/pizarro/ (外部サイト、Pコード:505-452)
◆ イープラス: https://eplus.jp/pizarro/ (外部サイト)
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