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2018-04-16 更新
天草四郎役:溝端淳平、演出:堤 幸彦、脚本:マキノノゾミ
企画・製作:日本テレビ
日本テレビ開局65年記念舞台として、「魔界転生(まかいてんしょう)」が上演される。「魔界転生」のゆかりの地、天草・島原がある九州の福岡・博多座で10月に開幕し、11月に東京・明治座、12月に大阪・梅田芸術劇場メインホールでの上演が決定している。なお、大阪公演は、読売テレビ 開局60年記念舞台として開催される。
「魔界転生」は、1967年(昭和42年)に「おぼろ忍法帖」として単行本化された、山田風太郎の人気伝奇小説で、壮大なスケール、雄大な歴史ロマン、そして、奇抜かつ摩訶不思議な展開、時空を超えたアクション・エンターテインメントの最高傑作といわれている。1981年(昭和56年)には、深作欣二監督により映画化され、大ヒット。その後、舞台、漫画・アニメ、ゲームなど、数多くのジャンルでリメイクされた、山田作品の最大のヒット作。その本作を、ドラマ『SPECシリーズ』、映画『20世紀少年』等、多くの名作を手がけた巨匠・堤 幸彦が演出を手掛け、演劇界の重鎮・マキノノゾミが脚本を担当し、新たなるスペクタクル時代劇として再び蘇らせる。
出演者は、主人公・柳生十兵衛役の上川隆也、天草四郎役の溝端淳平、柳生但馬守宗矩役の松平 健をはじめ、高岡早紀、藤本隆宏、山口馬木也、そして浅野ゆう子といった舞台経験が豊富で、映像での知名度も高く、演技力と存在感のあるベテラン陣に加え、村井良大、松田 凌、玉城裕規、木村達成、猪塚健太という、現在、演劇(ライヴ・エンタメ)で大活躍し、数多くの舞台で主演を務め、高い注目を集める気鋭の若手俳優たちが起用され、人気・実力を兼ね備えた、勢いのある豪華な顔ぶれが一堂に集まった。
作品中、「魔界転生」という妖術を使い、錚々たる剣豪たちを甦らせ、幕府への復讐を誓う天草四郎。その天草四郎の没後380年の命日となる2018年4月12日(木)に、天草四郎役の溝端淳平、演出の堤幸彦、 脚本のマキノノゾミが、由縁の地である島原・天草を巡り、慰霊・鎮魂の祈りを捧げ、舞台成功を祈願した。由縁の地巡りは、島原の乱の主戦場となった原城跡に始まり、天草諸島にある天草キリシタン館や殉教公園、天草四郎ミュージアムなどを訪れた。
4月12日(木)、早朝より九州の地を訪れた天草四郎役に挑む溝端淳平、演出の堤 幸彦、脚本のマキノノゾミの3名。最初に訪れたのは、島原の乱(江戸時代初期に起きた大規模なキリシタン一揆)の主戦場となった長崎県南島原市の原城跡。4月12日は、島原の乱で総攻撃が行われ、原城が落城し、総大将の天草四郎が討ち取られた日、つまり天草四郎の命日で、今年2018年は没後380年にあたる。古戦場の城跡、天草四郎の銅像、天草四郎のお墓などを巡り、想いを馳せ、慰霊・鎮魂の祈りを捧げ、地元九州・博多座を振り出しに上演される舞台の成功を祈願した3人。その後、一行は、天草四郎の生まれ故郷である熊本県の天草諸島へ移動。天草キリシタン館や殉教公園、天草四郎ミュージアムなどを訪れ、キリシタンの歴史資料に触れ、作品のイメージづくりや構想を練った。
◆天草四郎役:溝端淳平のコメント
天草四郎役をやらしていただく上で、ちょうど380年の命日にこうやってその場所に来られて、役作りの上でこんなに贅沢でありがたいことはないと思います。墓前には、「今度天草四郎さんを演じさせていただきます」という謙虚な気持ちで手を合わせました。言葉で言い表すのは難しいですが、この場の風や空気・においなどいろいろなものを感じ取って、持ち帰って、天草四郎を演じる時に役立たせたいと思います。(誰かを蘇らせることができるとしたら)天草四郎ご本人にこの場でひと目お目にかかれたらこんなに素敵なことはないと思います。
台本はまだこれからで、どういう舞台になるのかとても楽しみで仕方がないですし、こうやって堤さん、マキノさんと一緒に、実際に天草四郎の、島原の乱の地に立ったという経験は、絶対にいい舞台を作るのに繋がると思います。あとはお二人に身を委ねながら精一杯天草四郎を演じたいと思います。素晴らしい舞台になると思いますので、ぜひたくさんの方に観に来ていただきたいです。
◆演出:堤 幸彦のコメント
以前、島原で「まぼろしの邪馬台国」という映画を撮らせていただいたことがあるのですが、改めて芝居を作るにあたってこの場所に来て感じるのは、風と海の音に強い印象があります。380年前も500年前も同じ音がしていただろうし、この日差しも同じだっただろうと思うと、本当に来てよかったです。これを出発点にして、どんなストーリーができるのか、どんな人がいて、そして死んでいったのかと、それがこの舞台の始まりになると思います。
「魔界転生」はお芝居なので架空のストーリーですし、多くの方がご存知の話ではありますが、墓前には、天草四郎さんに「お名前をお借りします。最後まで人々に感動を与えるものを作りたいと決意しています。」とお伝えしました。また、四郎の美しさが見どころになると天草四郎さんの前で誓います(笑)。
皆さんがご存知の話に、マキノさんが大胆にアレンジを加えていただき、3時間ほどの息をもつかせぬ「なるほどそう来たか」という話になると確信しています。私はキャストの皆さんと面白おかしくテンポよく作り上げていくことが勝負であり、いま舞台でできる最新のテクニックやマジックに近いような演出を取り入れ、スピーディーでスリリングな舞台にしていきますし、それが最大の見どころになると思います。
◆
脚本:マキノノゾミのコメント
(原城跡に来て)印象的だったのが、風の音と海の音、そして日差しです。380年前の今日という日に戦が終わり、天草四郎が討ち取られたのだとするなら、歴史上はとても血塗られた日だったけれども、実際にはこんな風光明媚な場所でこんな穏やかな日だったかもしれないと思うと、実際にこの場所に来て、この空気を吸い、この音を聞くと、想像力が掻き立てられるものがあります。
天草四郎は実在し、非業の最期を遂げられた方ではありますが、もともと芸能の出発点が死者を慰撫するものという原点があるので、我々がワクワクする芝居を作ることによって天草四郎の御霊が慰められるのではないかと思います。私は、実在した方を登場人物に物語を書くことが多く、本人たちに草葉の陰で見ていただき、その人が苦笑いされるようにというのを夢想しながら書きますので、今回もできることなら天草四郎や(柳生)但馬守、柳生十兵衛たちに芝居を観て、少し苦笑いで帰ってもらえたらと思います。
山田風太郎さんの原作が小説として抜群に面白いので、それをどうやったら舞台で面白くなるのか、かなり大胆な再構築しないと面白さを伝えきれないものになってしまうので、作品と格闘する気持ちで新しい「魔界転生」を作り出そうと意気込んでいます。それを堤監督の最新の演出術を駆使していただいて、全編見どころの作品になると思います。
日本テレビ開局65年記念舞台「魔界転生」
【公演概要】
◆原作: 山田風太郎(角川文庫刊)
◆脚本: マキノノゾミ
◆演出: 堤 幸彦
◆出演: 上川隆也、溝端淳平、高岡早紀、村井良大、松田 凌、玉城裕規、木村達成、猪塚健太、山口馬木也、藤本隆宏、浅野ゆう子、松平 健ほか
◆企画・製作:日本テレビ
◆公演日程
2018年10月6日(土)~28日(日):博多座
2018年11月3日(土・祝)~27日(火):明治座
2018年12月9日(日)~14日(金):梅田芸術劇場メインホール
<あらすじ>
徳川幕府によるキリシタン弾圧のため、暴徒と化した10万人の信者が惨殺された肥前国(長崎県)島原、その地で、禍々しい魔界の力を借りて、「島原の乱」の首謀者・天草四郎が甦る。
四郎は怒りと憎しみに燃え、幕府への復讐を決意する。
やがて、「魔界転生」という妖術を使い、幕府と闘う配下を求め、歴史に名を残す剣豪を次々と甦らせる。
荒木又右衛門、田宮坊太郎、宝蔵院胤瞬、そして、宮本武蔵、柳生宗矩、錚々たる猛者たちが黄泉の国から転生し、悪鬼として再び生を受け、四郎と共に幕府滅亡を画策する。
これら魔界衆に隻眼の剣士・柳生十兵衛を中心とする幕府方が立ち向かう。
十兵衛は魑魅魍魎が跋扈する悪魔の企てを阻止すべく、柳生衆と共に果敢に闘い、強敵を斬り滅ぼしていく。
将軍家を篭絡し、幕閣にまで入り込み、幕府転覆を狙う恐るべき魔界衆たち、天草四郎、転生した宮本武蔵たちと血で血を洗う死闘が続き、遂には江戸城での最終決戦を迎える。
親子の相克、剣豪としての苦しみから、悪鬼として蘇った父・宗矩と十兵衛の闘いの結末は?
果たして、十兵衛は魔界衆を打ち滅ぼせるのか、幕府の滅亡を救えるのか……。
(※現時点での想定ですので、今後、内容が変わることがあります。)
(オフィシャル素材提供)
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