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2016-12-04 更新
俳優の池内博之が、年内に中国で公開される映画『鉄道飛虎』で初めてジャッキー・チェンとの共演を果たすことがわかった。監督の丁晟(ディン・シェン)が、池内が過去に出演した大ヒット香港映画『イップ・マン序章』での演技を見て惚れ込み、今回のキャスティングが実現したという。
本作品の舞台は第二次世界大戦下の中国。在中日本軍を襲撃するため、中国の鉄道労働者や一般市民の人々は、鉄道による日本軍への物資支援を妨害しようとゲリラ隊「鉄道遊撃隊」を組んで立ち上がる。ジャッキー・チェン演じる馬元は一般市民の代表として、その「鉄道遊撃隊」を率いて鉄道が通る橋を爆破しようと企むが、池内博之が演じる山口が、在中日本軍の指揮者として「鉄道遊撃隊」の企みを阻止しようとする。そんな「鉄道遊撃隊」と「日本軍側」との攻防を描いたアクション・コメディーだ。
見どころは、やはり池内とジャッキー・チェンとの息の合った格闘シーン。また中には、走っている列車を追いかけて飛び乗る場面など、ワイヤーなしの体当たりで挑んでいるアクション・シーンもあり、注目すべきポイントとなる。
池内が演じる山口は、頭が良くて強い“悪役”だが何かツイていない、中国の人から見てもどこか憎めないような存在。決して完全なる“悪人”としてではなく、自らの責任を全うしようとする人物として描かれており、アクション・シーン以外に「おじさんとのキス・シーン」など、作品の中で幅広い役を演じ切っている。
また、「ハルビンに近い所に3ヵ月ほどいたのですが、現場はマイナス約20℃の極寒の中での撮影。監督、スタッフ、出演者、耳がちぎれんばかりの寒さに耐えながら毎日撮影をしていました。ちょうど自分の誕生日を撮影現場で迎えたので、ジャッキーさんをはじめ、スタッフの皆さんにお祝いしてもらえたのが嬉しかったです」と撮影当時のエピソードについても振り返った。
映画の見どころとして、「アクション部分に関しては特に苦労したので注目していただきたいですが、この作品は“アクション・コメディー”になっているので、よりたくさんの方々に楽しんでいただけたら嬉しいです。」とコメントした。
本作品は、中国では年内公開予定、台湾での公開は2017年1月6日公開(予定)となっており、池内も他の共演者と共に初日舞台挨拶に登壇する予定だ。日本での公開は未定となっている。
池内博之は、2008年に公開された大ヒット香港映画『イップ・マン序章』に出演し(同作品は、第28回香港電影金像奨の最優秀作品賞を受賞)、本格カンフーに初挑戦。2013年には、日中合作映画『スイートハート・チョコレート』で人気海外女優のリン・チーリンとW主演を務め、日本でも中国でも、その演技力の高さが認められてきた。また2018年春には、世界的名匠であるジョン・ウー監督が手がける最新作、福山雅治と中国の人気俳優チャン・ハンユーがW主演を務めることでも話題の香港・中国合作映画『追捕 MANHUNT』(日本語タイトル未定)への出演も決定している。更に上記以外にも、中国での作品への出演オファーが殺到しており、来年以降、まだ情報が解禁されていない中国での大作映画への出演も控えているようだ。
アジアを代表する演技派俳優として話題作への出演が続々と決まっており、今後、海外での更なる飛躍に期待が高まりそうだ。
(オフィシャル素材提供)