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2017-08-08 更新
「廃墟に乞う」や「警官の血」、「制服捜査」など、多くの警察小説を手掛けてきた直木賞作家・佐々木譲が初めて挑んだ法廷ミステリー「沈黙法廷」を、これまで数々の社会派ドラマやミステリー作品などを手掛けてきた連続ドラマWが映像化する。9月24日(日)夜10:00に、WOWOWプライムにて第1話が無料放送される。
そしてこの度、本作の主演に、永作博美が決定した。
永作博美が演じるのは、老人の不審死が連続して起こるなか、捜査線上に浮上する家事代行の山本美紀。ドラマは、本作のキーパーソンとなる山本美紀に対して、警察、弁護士、マスコミ、そして彼女を信じる者……それぞれの立場からの視点が過熱し展開されていく。悪女なのか、淑女なのか、見る者をも翻弄するほどの圧倒的な表現力で見事に体現する。
永作博美を主演にキャスティングしたプロデューサーは、「前回、連続ドラマW「私という運命について」でご一緒させていただいた際、永作博美さんの穏やかな表情の奥にある、沸き起こる熱量を目の当たりにし、人間が本能で持っているあらゆるパワーに驚かされるばかりでした。今回、“山本美紀”という主人公はもっとも難しい役柄だと思っています。セリフで感情を語れる人物ではありません。このドラマは、彼女のふとした表情やその奥にある感情に登場人物や視聴者が翻弄される作品だと思っています。この難役を演じられるのは、永作博美さんしかいない、そう確信し、オファーさせていただきました」と起用の理由を語る。
この度、本作のキービジュアルが解禁となった。手錠をかけた永作博美の写真は、まさに妖艶な雰囲気に包まれている。祈っているようにも見える両手は、希望への祈りなのか、それとも贖罪なのか。悪女にも、淑女にも受けとれる二面性を秘め、目を合わせると5秒ごとに伝わってくる感情が変わって見ることもできるビジュアルとなっている!
◆永作博美のコメント
私が演じる山本美紀という女性はひと言で言うと、とても“地味”な女性です。自分の運命を受け入れ、淡々とした日々を過ごす、そんな緩急のない女性を演じるというのは、実はとても難しいことで……。でも、私自身が歳を重ね、様々な人たちの人生に触れたり、経験を積んできたりしたからこその今、やっとこういう役に挑戦できるのかなと思います。恐怖と狂気と悲哀が混在する世界に生きるそんな彼女を、私がどう演じていくのかはまだ模索中ですが、この難役にやりがいを感じている自分もおりますので、ぜひ皆さん放送を楽しみにお待ちいただければと思います。
ドラマでは、美紀は、老人の連続不審死の容疑者として裁判にかけられるのですが、声高々に「私は無実です」と叫ぶわけでもなく押し黙ってしまうことから、彼女が“悪女”なのか、“聖女”なのか、周囲の妄想が勝手に膨らんでいきます。恐らく、美紀がどういう人間なのかということを想像しながらご覧になるという点では、美紀を取り巻く登場人物たちと同じ視線でこの作品を楽しめるのかなと思います。
また、佐々木先生の原作は、人は一瞬の小さなことがキッカケで運命が変わってしまうものなのだ、ということを深く考えさせられる作品でした。人との距離感の保ち方ひとつで、周囲からの印象が一変してしまうということが描かれています。本作をご覧になった皆さんが、“人との距離の取り方”について考え直すキッカケになったら嬉しいです。
■番組名:連続ドラマW「沈黙法廷」 (全5話)
■放送日:9月24日 日曜夜10:00 第1話無料放送 [WOWOWプライム]
■原作:佐々木譲「沈黙法廷」(新潮社刊)
■脚本:尾崎将也、三浦駿斗
■監督:村上牧人、東田陽介
■音楽:遠藤浩二
■出演:永作博美ほか
■ストーリー:東京都北区の赤羽で、一人暮らしの老人が絞殺体で発見された。赤羽署の刑事達は警視庁と組み捜査を開始する。付近住民によると、被害者宅には時折、ある女性が出入りしていたという。個人営業の家事代行業者をしているという、山本美紀という女だ。
彼女の自宅マンションの前には、別の埼玉県警の警察車両も訪れていた。なんと、彼女の仕事先では、他にも複数の不審死が発生していたのだ――。
連続殺人犯としてマスコミの報道は過熱する。彼女は一体、何者なのか、何が真実なのか!? 警察、マスコミ、彼女を信じる者――。三者三様の視点から、美紀の人生が徹底的に炙り出されていく。彼女は悪女か、淑女か……。
■特設サイト:http://www.wowow.co.jp/dramaw/chinmoku/ (外部サイト)
(オフィシャル素材提供)
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