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2014-09-28 更新
オリヴィエ・ダアン監督、中村玉緒
配給:ギャガ
10/18(土)より、TOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー
© 2014 STONE ANGELS SAS
2014年、第67回カンヌ国際映画祭オープニング作品として世界を沸かせたニコール・キッドマン主演『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』が10/18(土)より全国公開を迎える。この度、いよいよ来月に迫った日本公開のためにオリヴィエ・ダアン監督が緊急来日、スペシャルゲストに中村玉緒が招かれジャパンプレミアが行われた。
中村は、グレースになりきったロイヤル・ファッションで登場するや「監督も皆さまも、大変びっくりなさったと思うんですが、私実はグレース・ケリーさんの大ファンで、本日はどうしてもこの格好をしたかったんです!!」と映画に合わせて作ってもらったという鮮やかなブルーの衣装と花束で猛アピール。それに対し、オリヴィエ監督は「本当に綺麗だと思います。僕のほうが花束を贈呈すべきでしたね」とにこやかに語り、「中村玉緒さん主演の映画をぜひ撮りたい! 日本のプロデューサーさん、お話お待ちしております」とコメント。二人の絶妙なやりとりに会場は終始笑いと拍手に包まれ、和やかなムードのままジャパンプレミアは終了となった。
■オリヴィエ・ダアン監督のコメント
私は映画監督ですから、女優としてのグレース・ケリーにも大変興味がありますが、個人的には彼女が映画を諦めてプリンスになったのは少し寂しく、残念に思います。
本当に何度も来ています。実は過去に日本のミュージシャンとコラボする幸運にも恵まれましたし、映画が公開されるたびにプロモーションでも来ていますね。とにかく日本のアーティストの方々と一緒にコラボできるのは本当に光栄です。日本に来ることがとても好きですし、文化に触れることも大変嬉しく思います。
まず、今回は伝記映画を撮りたくありませんでした。今回はグレース・ケリーのポートレートであり、まるで彼女がヒッチコックの作品にまた出演しているかのような雰囲気を描きたかったんです。彼女の人生というのは、華やかな、周囲の人が聞いたらワクワクするようなおとぎ話のようなものだったけれど、本当の彼女は悩み、苦しみ、女優に戻りたい強い気持ちがあった。当時は女優に戻るチャンスもあったにもかかわらず、結局はそうできなかった。彼女の人生において、映画に戻れないというのは断腸の思いだったに違いないと思います。女優としての頂点から降りるかどうかの決断に秘められた彼女の内面の苦悩を、今回はどうしても描きたかったんです。
最初は普通のオーディションをしました。実はニコールに演じてもらう気は最初は全くなかったのです。ただ、いろいろな女優と会ってもひとりもピンと来る人がいなくて、一旦パリに帰りました。その後、ニコールのマネージャーから逆オファーがあって、ニコールとスカイプで2時間ほど話しました。会話が終わる頃には、彼女でやるという決意が自然と固まっていました。
撮影中のニコールについてですが、もともと私は彼女のファンでしたし、大女優であることはもちろん分かっていました。だけど、毎日現場で顔を合わせると、彼女が如何に“エクストラ・オーディナリー(非凡)”な女優であるかを感じました。仕事への理解力も非常にありますし、知性が高く、何より直観力が素晴らしい。だから彼女と毎日仕事ができるのは非常に心地よい時間でした。加えて、僕を監督として非常に信頼してくれましたし、スタッフや技術者への配慮も素晴らしかった。スクリーンに映れば大女優としての貫録が表れるにも関わらず、現場ではそんなところをちっとも感じさせませんでした。
■中村玉緒のコメント
私も女優をしていて、毎回映画への出演のお話しをいただいた時、本当に悩むんです。モナコ王妃になることへの決断、女優を捨てることの決断、いろいろな決断を経て、グレース・ケリーの表情がどんどん変わってくるところが印象深かったですし、またそれを見事に演じたニコール・キッドマンさんは本当に素晴らしかったです! だいたい女優は顔を似せることだけだったらよくありますが、内面からグレースを演じ切っていたニコールに、女優として尊敬します。
葛藤はものすごくありましたよ。私は結婚してすぐ子供ができたのですが、女優をやめようと決意していたところに、監督が自分に会いに来たりオファーがあるとムラムラっとして決意が緩んで……。そんな時、主人(勝 新太郎)から「(作品に)出てもいいよ」と言われたのは映画のグレース・ケリーと同じでした。彼女にとっても、私にとってもその一言は本当に大きかったと思います。
オリヴィエ・ダアン監督:もちろんです撮りたいです! 日本のプロデューサーの人、お話待ってます。
中村玉緒:おばあさんの役でも何でもどうぞよろしくお願いいたします!
(オフィシャル素材提供)
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