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2014-04-28 更新
スティーヴ・マックィーン監督、木村佳乃
配給:ギャガ
TOHOシネマズみゆき座 他 全国順次公開中!
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世界で高い評価を得ているイギリス人アーティストであり、公開中の映画『それでも夜は明ける』でアカデミー賞®作品賞を受賞したスティーヴ・マックィーン監督が、4月26日(土)より表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京にて開催中の個展を記念して来日。TOHOシネマズ 日本橋の『それでも夜は明ける』の舞台挨拶に登壇した。
映画のプロモーションでは初の来日となったスティーヴ・マックィーン監督。公開7週目とあって、会場には2回以上鑑賞した観客が多く、「たくさんの応援をありがとう!」と監督も笑顔。アカデミー賞®作品賞の受賞した感想を聞かれると、「疲れました(笑)。この作品が始動してから、本当に長い道のりだった。“賞とりレース”からもう降りたいと思ったこともあった。でも取材や会見でのQ&Aを通して、皆さんがいかに《奴隷制》というテーマに情熱をもって関心を寄せてくれているかを知った。このテーマを改めて活発に議論していく機会になったので、報われたなと思う。表現者として、単純に答えられない問いを投げかけ、そのテーマと皆さんの橋渡しをするのが仕事だと思っているから」と手ごたえを語った。これまで、アーティスト活動などで何度も来日している監督は、日本の魅力について「東京とパリはとても触発される街。デザインや街並みが素晴らしい。会話の仕方も興味深いです。相手の話をきちんと聞く姿勢をもっている。僕の周りはいつも自分の話をするばかりだから、とても新鮮だ(笑)」とコメント。
今回の舞台挨拶には、特別ゲストとして女優の木村佳乃が登場。『ブラインドネス』など海外作品への出演経験もある木村だが、マックィーン監督もカンヌ映画祭で『ブラインドネス』を鑑賞済みだという。「今、一瞬“ブラインドネス(盲目)”になっていて気がつかなかったけど、言われてあのときの女優さんだとわかったよ! いろいろなことを忘れがちだけど、素晴らしい俳優、特に女優さんのことは覚えているものだよね(笑)」とジョーク交じりに木村さんの登場を喜んだ。「お世辞でも嬉しいです」という木村に「僕はお世辞を言わないことで有名だよ」と監督。実は二人とも同じロンドンの出身で意気投合! 監督の次回作についての話題では「是非、オーディションを受けてみたい」という木村に対し、監督は「オーディションなんか必要ないよ」と返す。二人のタッグが見られる日も近い? そして、本作を鑑賞した木村は「たくさんのことを考えさせられる映画でした。冒頭で2人の子供と引き離されてしまう女性が出てきましたが、私にも娘が2人いるので、本当に心が痛みました。現実に起こった出来事だなんて信じられない。ルピタ・ニョンゴさんの演技も印象的。真に迫るもので素晴らしかったです」とコメント。監督も「ルピタやマイケル・ファスベンダーのように真実をダイレクトに表現できる役者はそうはいない」と絶賛した。
偶然にもアフリカ系で初のアメリカ大統領になったオバマ大統領の来日のタイミングと重なった今回のイベント。アメリカの歴史での驚くべき真実を描いた本作で、アフリカ系の監督として初のアカデミー賞®作品賞を受賞したことについては「嬉しいことだが、驚くべきことではない。アフリカ系だろうが白人だろうがアジア人だろうが、背景がどうということではなく、機会があれば誰でも成し遂げられるはずだと思う。だからあえて『それがどうしたの?』と言いたい」と力強く語った。
(オフィシャル素材提供)
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