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2014-02-14 更新
内野聖陽・久保田直監督
配給:ビターズ・エンド
3/1(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
© 2014『家路』製作委員会
世界三大映画祭のひとつとして知られる、第64回ベルリン国際映画祭が2月6日(現地時間)に開幕した。現地では、パノラマ部門に出品された『家路』(3月1日、日本公開)に出演している内野聖陽と、劇映画デビュー作の本作がベルリン国際映画祭主要部門への出品という快挙となった久保田直監督が、そろって海外映画祭に初参加を果たした。
ワールドプレミアとなった上映はCinemaxx 7で現地時間11日の20時から行われ、チケットは早くからソールドアウト。595席の会場は満席になり本作への注目度の高さを証明していた。
パノラマ部門のディレクター、ウィーランド・スペック氏による紹介で、舞台上に立った久保田監督が「福島を舞台にした家族の話を描くことで、”福島”を風化させないように、何年経っても観ることができる作品を作ろうと思って作りました。それと同時に、家族の話にすることで、世界中の誰もが自分の身におきかえて観ることができる作品にしたいと思いで作った作品です」と挨拶をし、上映がスタート。
観客の好反応に、内野聖陽が涙ぐむ姿も見受けられた。上映終了後、Q&Aに立った久保田監督、内野聖陽に対し、制限時間一杯まで観客からの質問の手が上がり、「作品のどの部分が立ち入り禁止区域で撮影されたのか」など、震災後の福島という題材に関しての質問の他にも、「とても美しい映画でした」と感想を言う観客の姿もあった。
また、作品を観ていた香港の配給会社関係者が上映終了後、監督・内野に駆け寄って感激の言葉を投げかけ、その場で香港公開が決まるという嬉しいニュースもあった。
◆内野聖陽のコメント
ドイツは初めてですが、こんなに映画が好きな人たちの前に映画を持ってくることが出来て非常にうれしいです。福島に住む人を演じることで、今回ほどフィクションを作り上げる俳優としてプレッシャーを感じる作品はありませんでしたが、今日の観客の方々の反応に触れて、自分たちが演じた日本人の心はこちらのお客さんにも確実に伝わっているな、と思いました。
◆久保田直監督のコメント
ドキュメンタリーでは描けないことをフィクションで描きたいと思って作った最初の作品が、ベルリン映画祭で初めてお客さんに観てもらえるということになり、非常に光栄です。海外映画祭の観客の目は厳しいと聞いていましたが、好意的に受け止めていただいたことに感激しています。
(オフィシャル素材提供)
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