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2014-01-26 更新
愛する者を守るため、ぬいぐるみになることを選んだヒーローの心情を歌った名曲『戦え!ヌイグルマー』(作詞:大槻ケンヂ / 作曲:NARASAKI / 編曲:特撮)。大槻ケンヂが生み出した切ない詞の世界が、井口 昇監督と大槻ケンヂの出会いを経て映画化を迎えた。
主役には、本作で映画初主演を飾った中川翔子。自身が、「大好きなゾンビと友情、ラブもあって、そしてかわいらしいファッション。この世の素敵が全て詰まった最高にカオスの作品です」と語る世界観の中で、念願の”ヒーロー”デビュー。自作のピンクのヌンチャクを使用し、ゾンビ相手のアクションを披露する。
新ヒーロー”ヌイグルマー”のキャラクターデザインを手掛けたのは、『エヴァンゲリヲン』シリーズに参加する、鶴巻和哉とコヤマシゲト。ぬいぐるみのキュートさと、キャットウーマンのようなセクシーさを兼ね備えた新ヒーローがトップクリエイターたちによって生み出された。世界を滅亡の危機に瀕させるゾンビの群れとの戦いなどのガールズアクションが満載の本作。
キレのあるアクションでキュートさと強さを併せ持つヌイグルマー灯を演じるのは、「第一回ジャパンアクションアワード」を受賞し日本で最もアクションを魅せられる女優の武田梨奈。女優業をこなしながら、今でも道場でトレーニングを続ける彼女のアクションシーンは必見。
武田梨奈のアクションの魅力を最大限に引きだしたのは、アクション監督の宮崎 剛。『仮面ライダーアギト』から『仮面ライダーフォーゼ』まで多くの平成仮面ライダー・シリーズのアクション監督を務めるなど日本を代表する存在。
前作『電人ザボーガー』(2011)では、「日本オタク大賞2011」を受賞する等、日本中の特撮ファンを満足させながら、社会に馴染みきれず自分の居場所を求める者たちの物語で、観客の胸を熱くさせた井口 昇監督。本作でも、ゾンビを拡散させ世界を滅ぼそうとする悪と戦うヒーローを描くアクション作品でありながら、満たされない心を抱え、自らの居場所を求める人々のドラマを描いている。”愛を求める者””無償の愛を注ぐ者””世界を不幸にすることで平等な社会を目指す者”。今回、井口 昇が紡ぐ物語は観客にどう響くだろうか。感動のクライマックスは一見の価値ありだ。
故郷滅亡の危機を察して、銀河系果ての惑星ドムホから飛び立った綿状生命体たち。彼らは新たな故郷を求めて、地球に辿りつく。
綿状生命体の最強戦士ドゥーマアは、鮎川冬子が作っていた娘の誕生日プレゼント用のテディベアの体内に辿り着き、冬子の娘の響子と出会う。響子から「自分を必要とするエネルギー」を感じ、再び生きる目的を見つけたドゥーマアは、ピンクのテディベア「プースケ」として、響子を守るために生きることを決意する。
そんな彼らの元に突如現れた、冬子の妹、夢子。ロリータ・ファッションに身を包んだ夢子は、冬子の家で居候を始めるが、何をやってもドジばかり。ダメダメなダメ子として、響子にも嫌われてしまう。落ち込む夢子を見るに見かねたプースケは夢子を叱咤激励。自分と共に響子を「姫」として守れ、と命じるのだった。
一方、もう一人の戦死「デパルザ」は、人間世界を呪う男・タケシと合体し、人間をゾンビ化して操り、人類を滅亡させるという邪悪な計画を推し進めていた――。
(2013年、日本、上映時間:99分、PG12)
キャスト&スタッフ
監督:井口昇
原作:大槻ケンヂ「縫製人間ヌイグルマー」
脚本:井口 昇/継田 淳
ヌイグルマーデザイン:鶴巻和哉/コヤマシゲト
出演:中川翔子、武田梨奈、市道真央、猫ひろし、高木古都、北原帆夏、ジジ・ぶぅ、斎藤 工、平岩 紙ほか
配給
キングレコード/ティ・ジョイ
新宿バルト9ほか全国ロードショー中
オフィシャルサイト
ngz-movie.com/
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