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2013-11-27 更新
キアヌ・リーブス、カール・リンシュ監督、真田広之、浅野忠信
柴咲コウ、菊地凛子、赤西 仁
配給:東宝東和
12月6日(金)、世界最速公開
© Universal Pictures
映画『47RONIN』の来日記者会見が都内ホテルにて行われ、主演のキアヌ・リーブスとカール・リンシュ監督に加え、日本人キャストの真田広之、浅野忠信、柴咲コウ、菊地凛子、赤西 仁が登壇した。キアヌの来日は2008年の『地球が静止する日』のプロモーション以来、約5年ぶりとなる。
本作は、日本でおなじみの「忠臣蔵」をモチーフに、独自の解釈を加えた国土、名誉、武士道を取り戻そうと奮闘する男たちの物語。主君の仇打ちに燃えるサムライの大石内蔵助(真田)に加勢したカイ(キアヌ)が、わずか47人で圧倒的な軍勢を率いる吉良(浅野)と謎の女ミヅキ(菊地)に立ち向う姿を描く。キアヌは刀の達人であること以外は素性不明の流れ者カイを演じている。
「また東京に戻って来ることができて嬉しく思います。今回はカール・リンシュ監督のもとに素晴らしいキャストと素晴らしい仕事ができました」と挨拶したキアヌ。「この映画は浪人を主人公にしたストーリー。日本人にはなじみ深い“忠臣蔵”を脚色したものです。僕が演じるカイという役は、言ってしまえばアウトサイダー、部外者なんです。そんな彼が故郷、名誉、武士道を取り戻していくストーリーになっています」。
キアヌは「日本人なら誰もが強い思い入れをもつ物語で、これまで経験がない役柄に挑むのは、非常にやりがいがありました」と振り返る。また、「ここにいる皆さん、特に真田さんは私を導いてくれ、ふたりの旅を素晴らしいものにしてくれた。初対面のとき、この作品について『シンプルだけれど深いものがある』と言っていて、この言葉が僕の導き、指針となって支えてくれました」と感謝。
真田は、キアヌに対し「キアヌはいい意味で普通の人で、ビッグ・スターでありながらシャイで謙虚。自分に厳しくて人に優しくて、これは武道の精神に通じるものがあるので、彼が演じた役にぴったり」とキアヌの印象を語った。
また、特殊な現場の状況に触れ、「みんなで一緒に作っていきました。世界各国から集まったスタッフたちが、このチームならではのオリジナルを模索したんです。みんなでコラボレーションを楽しむという非常に充実した時間でした」と述懐した。
また、真田は「各国のすばらしい才能が集まった作品で、個人的にもいい時間を過ごすことができた。日本人としてのアドバイス? それよりも日本人にない発想をありがたく受け取りながら、いかにオリジナルな作品をつくるかを目指しました」と手応え十分の挨拶。「見たことがないエンタテインメントに仕上がりました。ぜひ“参戦”してください」と力強くアピールした。
リンシュ監督は「初めてキアヌと打ち合わせしたのはもう何年前かな? 映画が完成したのが、大きな誇り。東洋的な題材を、西洋のフィルム・メイカーが映画化するという壮大なプロジェクトでした。最終的にはオリジナリティあふれる作品になり、今は誇りと安堵を感じています」と感無量の面持ち。さらに、「本作では忠義、復讐、諦めないこと、という普遍的なテーマを扱っています。世界中の人に楽しんでいただけるはずです」と語った。
カイと身分違いの恋に落ちる姫・ミカ役の柴咲コウは「私にとって初めてのハリウッド映画作品。撮影当初は緊張していたけど、監督が導いてくださったおかげで、伸び伸びと感情表現ができました。初めての経験を楽しめました」とコメント。「今まで自分が参加したハリウッド映画とは大きく違う。何より“浅野家”の物語ですから。僕も絶対出たいと思ったが、監督が僕にくれたのは(浅野家の敵である)吉良だった(笑)」(浅野)、「とてもオリジナルな役なので、今までで一番楽しめる芝居だった」(菊地)と日本人キャストは思い思いに本作への思いを語った。
真田演じる大石の息子・主税役を演じた赤西 仁は「大きな城のセットにビックリしました。監督もキアヌも演じやすい環境を作ってくれたので、緊張せずにハリウッド・デビューすることが出来ました」と振り返った。
最近激太りがニュースになっていたキアヌだが、スッキリと痩せてかっこいい姿で来日。さすがハリウッド・スター。それと、日本人キャストのハリウッド進出はうれしい限り。
(取材 文・写真:Sachiko Fukuzumi)