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2013-11-18 更新
原題:The Perks of Being a Wallflowerただ生きているだけで心がときめき、ただ生きているだけで心が痛い。誰にでも覚えのある、そんな青春の甘く苦い日々を、鮮やかに切り取った小説「ウォールフラワー」。1999年にアメリカで出版され、10代から熱狂的な支持を獲得、批評家からも「ライ麦畑でつかまえて」の再来と絶賛され、社会現象を巻き起こした作品だ。その後、14ヵ国で翻訳されベストセラーを記録、主人公のチャーリーは世界中の悩める若者たちの魂の友となった。
それから13年、深く長く愛され、今や〈青春小説の金字塔〉となったこの物語の映画化が、ついに実現した。脚色・監督を手掛けるのは、作者のスティーブン・チョボスキー。彼は殺到する映画化のオファーを断り続け、自らの手によって最高の形で世に送り出せる時を待っていた。もともと映画作家で、『RENT/レント』の脚本などでも称賛されたチョボスキーが、ようやく自作の脚色を始めたと聞きつけた名優ジョン・マルコヴィッチがプロデューサーに名乗りを上げ、新たな才能に道を開いたのだ。
チョボスキーは、原作の世界観を完璧に映像化すると共に、それぞれのキャラクターをさらにリアルかつ魅力的に掘り下げた。そして完成した映画『ウォールフラワー』は、「観る人すべての琴線に触れる」「珠玉の成長物語」「特別な作品」と、全米の辛口批評家からも破格の賛辞を送られ、受賞及びノミネートを果たした賞のリストは長大なものとなった。
「チャーリーは私だ」と、何百万人もの若者が深く共感した主人公には、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』のローガン・ラーマン。超大作で堂々と主演を張ったラーマンが全く違うキャラクターに挑み、新たな魅力を開花させた。
チャーリーが崇拝する初恋の人サムには、『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役で世界的スターとなったエマ・ワトソン。自由奔放に見えて、実は心に不安を抱えている少女を、大胆かつ細やかに演じた。サムの義理の兄で、エキセントリックなパトリックには、『少年は残酷な弓を射る』でセンセーショナルな演技を披露した、個性派のエズラ・ミラー。未来のハリウッドを担う若手スターたちの、等身大の瑞々しい演技が胸を打つ。
物語の時代背景は、80年代後半から90年代初頭。ザ・スミス、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ、ニュー・オーダー、ソニック・ユース、XTC、デヴィッド・ボウイら、いつ聴いても新たな発見をくれるアーティストたちの名曲が全編を彩る。また、映画『ロッキー・ホラー・ショー』や、「アラバマ物語」「路上」などの文学への目配せも見逃せない。
今、青春映画の歴史に、堂々とその名を刻む、新たなる傑作が誕生した──!
ストーリーチャーリー(ローガン・ラーマン)は、小説家志望の16歳。入学初日にスクールカースト最下層に位置付けられた高校では、ひっそりと息を潜めてやり過ごすことに注力していた。
ところが、そんな彼の生活は、周囲の学生たちとは関係のない“特別席”で、眩しいほどに輝いていた、陽気でクレイジーなパトリック(エズラ・ミラー)、美しく奔放なサム(エマ・ワトソン)兄妹との出逢いにより、一変する。
初めて知る“友情”、そして“恋”――。世界は無限に広がっていくように思えた。
だが、チャーリーがひた隠しにする、過去のある事件をきっかけに、彼らの青春の日々は思わぬ方向へと転がり始める……。
(2012年、アメリカ、上映時間:103分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本・原作:スティーブン・チョボスキー
プロデューサー:リアンヌ・ハルフォン、ラッセル・スミス、ジョン・マルコヴィッチ
出演:ローガン・ラーマン、エマ・ワトソン、エズラ・ミラー、メイ・ホイットマン、ケイト・ウォルシュ、ディラン・マクダーモット、メラニー・リンスキー、ニーナ・ドブレフ、ジョニー・シモンズ、ジョーン・キューザック、ポール・ラッドほか
配給
ギャガ
11月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次ロードショー!
オフィシャルサイト
wallflower.gaga.ne.jp
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