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2013-08-26 更新
原題:Les Saveurs du Palaisこの最高に美味しい作品は、フランス大統領官邸史上、初めての女性料理人として1980年代に2年間、ミッテラン大統領に仕えたダニエル・デルプシュという女性の真実を描いた物語だ。
とりわけ有名なわけでもなかった普通の女性シェフが、料理への愛と腕だけを武器に、政治が渦巻く官邸組織に立ち向かう。男性シェフだけのキッチンにおいて、全くもって招かれざる客だった彼女。そこには、新たな挑戦の場で奮闘し続けた勇気の物語があった。味わい深いストーリー、美しく官能的な料理の数々、そして実際の大統領官邸であるエリゼ宮での豪華な撮影――。ひとくちで驚きと衝撃が広がる、絶品映画がグルメの国フランスで誕生した。
ひょんなことから、大統領のプライベートキッチンを任されることになったのは、片田舎でレストランを営む女性シェフ。始めは懐疑的な視線を投げていた同僚の官邸シェフたちだったが、彼女の型破りな豪快さと確かな腕前に段々と魅せられていく。やがて旧態然とした官邸の常識と、大統領の<心>に新風が吹き始める――。
この実話を元にした企画の映画化に乗り出したのは、カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた『神々と男たち』(10)で脚本を担当したエチエンヌ・コマール(本作では製作・脚本を担当)と、フランス一美食通と言われる映画監督クリスチャン・ヴァンサンの二人。
主人公の女性シェフにはフランスの名優カトリーヌ・フロを起用。撮影には実際のフランス大統領官邸“エリゼ宮”が使われ、その威厳ある環境とそこに似つかわしくない女性シェフのギャップが、よりリアルに、そしてユーモアたっぷりに表現された。さらに本作に出てくる料理の数々も、有名なミシュランスター・シェフと、ELLEのフードスタイリストによる徹底的なリサーチと監修のもと、見た目だけではなく料理の<音>にまでこだわり、観客が五感すべてで楽しめるシーンが随所にちりばめられている。
片田舎で小さなレストランを営むオルタンス・ラボリがスカウトを受け、連れて来られた新しい勤務先はエリゼ宮。そこはなんとフランス大統領官邸のプライベートキッチンだった。
堅苦しいメニューと規律と縛られた食事スタイル、嫉妬うずまく官邸料理人たちの中で、彼女が作り出すのは「美味しい」の本当の意味を追求した料理の数々。
当初、値踏みするような目で遠巻きに眺めていた同僚たちも、いつしか彼女の料理の腕と情熱に刺激され、彼女のペースに巻き込まれ、官邸の厨房には、少しずつ新しい風が吹き始める。
(2012年、フランス、上映時間:95分)
キャスト&スタッフ
監督:クリスチャン・ヴァンサン
脚本:エチエンヌ・コマール、クリスチャン・ヴァンサン
出演:カトリーヌ・フロ、ジャン・ドルメッソン、イポリット・ジラルド、アルチュール・デュポン、ジャン= マルク・ラトリフ、アーリー・ジョヴァーほか
提供・配給
ギャガ
9/7(土) シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマ他 全国順次公開!
オフィシャルサイト
daitouryo-chef.gaga.ne.jp
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