このサイトをご覧になるには、Windows Media Playerが必要です。
Windows Media Playerをダウンロードする
2012-11-05 更新
記憶に新しいハリウッド版リメイク『ドラゴン・タトゥーの女』そして、『007 スカイフォール』の公開が控えている、今ハリウッドで目覚ましい活躍を遂げているダニエル・クレイグの最新作『ドリームハウス』がこの度、11月23日(金・祝)より全国公開される。
夢のマイホームと家族を守るため、問題に立ち向かう主人公に、ダニエル・クレイグ。美しい妻役には、実生活でもダニエル・クレイグの妻である、オスカー女優レイチェル・ワイズが熱演。そして奇怪な出来事の全容を知る謎の隣人にナオミ・ワッツと、ハリウッド屈指のスター俳優たちが出演している。
本作でメガホンをとったのは良質な人間ドラマを生み出すことでも知られているジム・シェリダン。自身初の本格サイコ・スリラーとなる。89年『マイ・レフト・フット』で監督デビューし、アカデミー賞・監督賞、脚色賞にノミネート。92年『父の祈りを』ではベルリン映画祭金熊賞を獲得。その後も、人間ドラマの秀作を作る監督として高い評価を得ている。
豪華キャストが揃う俳優陣と名監督が作り上げた作品の陰には、本作を裏側で支えたスタッフたちの涙ぐましい努力もあったことは言うまでもない。そんな彼らの声を集めた、映画の舞台裏について迫るリポートが届いた。
● カメラマン:キャレブ・デシャネル
※4度のアカデミー賞候補になった経験を持つ。女優のエミリー・デシャネルとゾーイ・デシャネルの父
監督のジム・シェリダンは即興が好きでね。なかなか脚本通りには進まなかったよ。撮影が進むごとに変わっていって、それについて行くのは大変だった。最初の方の撮影は脚本通りに進むんだけど、でもだんだんと脚本はただのガイドラインに過ぎなくなって、でもそのやり方があったからこそ、俳優陣の演技はより本質的で力強くなっていったと思うんだ。
● プロダクションデザイナー:キャロル・スピア
理想的な家を見つけるのに、Google Earthを使ったのよ。脚本によるとカーブ道に建っている英国植民地時代のデザインの家が理想的だったんだけど、理想に近い家は見つかったものの完璧なものではなく、家探しには手こずったわ。本当は一から作るのがベストだったけど、時間と予算の関係でロケ地を探し出すほかなかったの。
最終的には、トロント郊外のオークビルという場所に家を見つけたんだけど、冬でとても寒かったし、家の内観はスタジオにセットを作ったの。家を理想的な家から、廃墟のように変化させる為に、壁を茶色と白に塗って、漆喰を削ると年季の入った壁が表れるようにしたわ。現場は大掛かりで30~40人の大工さんが働いていたかな。
● 衣装デザイン:デルフィーヌ・ホワイト
レイチェル・ワイズの設定が(監督の即興の考えで)途中から変わったのよ。ダニエルとはニューヨークのクラブで知り合って昔はイケてるロックンローラーの設定にしたんだけど、途中から衣装の印象が変わってね。でも、撮影は物語の進行順通りに進んだから、レイチェルの衣装がごちゃごちゃに入れ違うことは幸いなことに避けられたわ。レイチェルの衣装の変化に気づく観客もいるかもしれないけどね(笑)。
● 特殊効果:ソフィー・バーティガン
※雪担当。この人は現場のスタッフから雪担当にちなんでsnowfie(スノーフィー)というニックネームで呼ばれていた。
雪が物語の流れを表す重要なファクターになっているの。劇中で殺人が起きた時は4月にも関わらず雪がひどく降っているし、ダニエルが自分が何者で何が起こったのかを理解していく時(ダニエルの幻想が解ける時)は、雪も溶けはじめていて……。ひどい雪のシーンは木に紙で作った雪を使ったの。地面に積もる雪はふとん綿(綿のお布団のようなもの)を使用したり、とにかくあらゆる工夫を凝らしたわ。
(オフィシャル素材提供)
関連記事
・石田純一トークイベント