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『ダーク・シャドウ』来日記者会見

2012-05-19 更新

ジョニー・デップ、ティム・バートン監督

ダーク・シャドウdarkshodows

配給:ワーナーブラザース映画
5月19日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開
(C)2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

 映画『ダーク・シャドウ』の来日記者会見が都内ホテルにて行われ、主演のジョニー・デップとティム・バートン監督が登壇し、映画について熱く語った。

 本作は、1966年から1971年まで全米で放映された大人気テレビ・シリーズを映画化したブラック・ファンタジーで、ジョニーが自ら映画化権を獲得し、製作の他、主演も務めた意欲作だ。18世紀、魔女の恨みを買ってしまったばかりに、バンパイアにされ200年も生き埋めにされた貴族の青年バーナバス・コリンズが、1972年の世界に復活し、今やすっかり没落したコリンズ家の末裔たちを奮い立たせようとする。ミシェル・ファイファー、エヴァ・グリーン、クロエ・グレース・モレッツら豪華女優陣との共演も話題となっている。

 ジョニーは開口一番、「みなさんからの温かいサポートにはいつも驚かされていますし、1年前の悲劇(東日本大震災)の後に日本に戻って来ることができてうれしいです。お亡くなりになった方の冥福をお祈りします。また、被災地の方々のサポートをしたい気持ちでいます」とメッセージを送った。

 ジョニーは、200年ぶりに目覚め、世間とのギャップに戸惑うバーナバスについて「陸に上がった魚のような男ですよ。僕自身は文化やファッションが奇妙でエレガントだった70年代が大好きです」とコメント。

 キャリア初のバンパイア役を演じたジョニーは、「古典的なモンスターをイメージしました」と話し、白塗りメイクについては、「今回はドーランという古いメイクの手法だったので、現場ではいろいろ問題が起きましたね。エヴァ・グリーンとのラブ・シーンでは、キスをするとマクドナルドの口みたいになってしまって、テイクの合間に拭き取る作業が必要でした」とちゃめっ気たっぷりに役作りの苦労を振り返った。また今回の役は、自身の10歳と13歳の子供たちから「かっこいい!」と好評だったことも明かした。

 8度目のタッグを組んだバートン監督について、ジョニーは「初めて会ったときからティムとは繋がりを感じていましたし、『シザーハンズ』の役で僕を起用するためにスタジオと戦ってくれました。あの作品と役が僕のキャリアを作ってくれたと思っています。監督は、フィルム・メーカーとして素晴らしいですし、真の意味でのアーティスト、独創的な映像作家です。映画の幅を広げてきた彼の仕事を見てこられたのが僕の幸せ」と絶賛した。

 一方、バートン監督は「『シザーハンズ』から一緒にやっていますが、彼とは全くモメることなく過ごしてきました。二人とも物事へのアプローチも似ています。毎回まったく異なる役柄を演じてくれるから、常に新鮮です」と語り、お互いの強い信頼関係を明らかにした。

 さらに、バートン監督は、昨今の“バンパイア・ブーム”について、「流行は常にありますが、二人にとっては昔から憧れていた作品です」と語り、「バンパイアをいろんな角度から見ることがとてもいいと思いました。バンパイアでいたくないバンパイアを見せるのが面白いと思ったのです」と仕上がりに自信を見せていた。

 今回空港やイベントで長時間にわたるファン・サービスを行ったことについて、ジョニーは「寒い中、僕らよりも長くずっと待っていてくれましたので、せめて僕らが出来るのは、ファンに応えるだけ。これだけ映画を作れたのは、ファンのおかげです。そのことを絶対忘れないようにしたいですね」と語り、母の日ということで「ハッピー・マザーズ・デイ」と笑顔でファンに対して感謝の言葉を述べた。

ファクトリー・ティータイム

 ジョニーの人気はゆるぎない。ジョニーのファン・サービスはハリウド・スターの中でもNO.1。いつも時間をかけてファンとの触れ合う姿に感動する。
(文:Sachiko Fukuzumi、写真:Haruko Noto)

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