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2009-03-17 更新
出来上がった映画では恐いシーンになっていましたが、観た人はまさか皆がクスクス笑っているカットだとは思わないですよね(笑)
山崎真実
【山崎真実】
1985年9月20日生まれ。
2004年、ミスマガジン2004読者特別賞を受賞し芸能界デビュー。グラビアや戦隊モノのヒロインとして活躍。映画は『水霊 ミズチ』(2006)でデビュー。『ペルソナ』(08)、『少林少女』(08)など確実に実績を重ねている。
配給:アートポート
3/21(土)よりキネカ大森にてロードショー
グラビア界ではトップクラスの人気を誇る山崎真実が、映画出演でも確実に実績を重ねている。最新出演作『テケテケ』は、ローバジェット作品ながら見どころも少なくないホラー。マルチな活躍を続ける山崎に、本作を中心に映画の魅力を聞いた。
新体操の部活は高校2年生の時の国体で辞めて、その3、4日後に高校の同級生に声をかけられたのがきっかけです。その子の知り合いが今の事務所に入っていたので、いつの間にか……。でも、こういう仕事をやろうという意志は全然なくて、本当にやりたいなと思うようになったのは、2年前ぐらい前からです。それまではずっと辞めたいと言っていたので、無理矢理やらされていた感がありました(笑)。
グラビアの仕事です。
最初は通いでやっていましたが、デビューの半年後に引っ越しました。
気になったことは全然ないですが、東京に家族がいないことは大きいですね。
お芝居も最初は……。元々目立つことが嫌で、人前で何かをやるのは緊張するから苦手なんですよ。注目されるのはあまり好きではないのですが、ご一緒したアクション監督にすごく怒られて、その時に中途半端な自分はダメだなと本当に感じました。そうやってちゃんと怒ってくれた人が、この仕事を始めてから初めてだったんですよ。その機会に、辞めるんだったら辞める、やるんだったらやると考え、しっかりやろうと決めました。
『ペルソナ』の時にご一緒した谷垣健治さんです。すごく怒られましたが、最初は何を言っているのかさっぱり判らなくて。でも、今は大好きです。谷垣さんに注意されてから、自分の中でお芝居をちゃんとやっていこうと思ったので、本当に感謝しています。
プレッシャーをかけられて、いつも緊張していました。後日撮り終えてから聞いたのですが、当時の私はグラビアしかやったことがなかったので、監督だけがすごく押してくれたからキャスティングが決まったそうです。私はグラビアのイメージが強いので、どうしても冷たい視線で見られる現場が多いのですが、それはそれであまり期待されるよりはやりやすかったりしますね。
当時はまだ19歳だったので、アットホームな雰囲気のグラビアの方がやりやすかったですね。あの頃はお芝居や仕事にそれほど意欲がなかったので、もう良いかなと思いましたが、出来上がった映画を観たら頑張って良かったなと感じました。
『水霊 ミズチ』に続いてホラーは2本目でしたが、ホラーはとても難しい印象がありました。現実にいないものに驚いたり、あり得ない環境を自分で作らないといけないのがすごく難しくて。でも、最初に出演した映画がホラーだったので、自分がどこまで表現できるようになったのか挑戦したかったし、不安の一方でワクワク感もありました。
あまり知らないですが、ホラーは大好きで、一時期すごく見ていましたね。『呪怨』とか『リング』とか有名な作品は殆ど見ました。
見ていないです。事前に見てイメージが固まってしまうのも嫌なので、基本的にはご一緒する監督さんの作品は後から見ます。
御殿場の撮影は10月頃でしたが、山の中なので寒かったです。共演した大島優子ちゃんは半袖のセーラー服だったので、とても寒そうでした。
テケテケと一緒の場面は、殆どが合成でした。メイク中の姿は少しだけ見ましたが。
「そこに立って、下半身だけ揺らして欲しい」と言われたので、皆から離れた場所に立って、私ひとりで下半身を揺らしていました。やれと言われたことをやっているのに、皆クスクス笑っているんですよ。正直ちょっと恥ずかしかったです(笑)。出来上がった映画では恐いシーンになっていましたが、観た人はまさか皆がクスクス笑っているカットだとは思わないですよね(笑)。
台本がすごく面白かったのですが、出来上がってみると台本より面白くなっていました。続編より出演者が少ない分ストーリーが判りやすいので、楽しく観ることができました。
タイムスリップの映画がすごく好きです。『少林少女』でご一緒した本広克行監督の『サマータイムマシン・ブルース』が好きだったので、一緒にお仕事が出来てすごく嬉しかったです。洋画はあまり観ないですね。洋画もすごく勉強になるとは思いますが、邦画のほうが自分に近い感じがするので、どうしても邦画を観て勉強することが多いですね。
アクションの役をいただくことが多いので、作品を観てアクションシーンが面白いなと思う三池崇史監督とはご一緒したいなと思います。
お芝居が出来たら、映画でもドラマでも舞台でも何でも良いです。
グラビアではおなじみの山崎真実。谷垣健治との出逢いにより演技に開花しただけあって、『少林少女』などで披露したアクション・シーンへの評価は高いが、ホラーである本作で披露した演技もなかなかのもの。今後は更に演技の幅を広げてくれそうなので、期待も高まる。
(文・写真:Kei Hirai)
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