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記者会見

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来日記者会見

2009-02-12 更新

ウィル・スミス、ロザリオ・ドーソン、ガブリエレ・ムッチーノ監督

7つの贈り物

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2月21日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー!

 『幸せのちから』のガブリエレ・ムッチーノ監督と再び組んだウィル・スミスが、渾身の演技で新境地に挑む最新主演作『7つの贈り物』。半年振り、10回目の来日をしたウィル・スミスとヒロイン役のロザリオ・ドーソン、監督が揃って来日し、記者会見に出席した。

まずはご挨拶をお願いいたします。

ウィル・スミス: 皆さん、おはようございます。『ナナツノオクリモノ』(日本語で)記者会見にようこそお越しくださいました。この1年の間にもう3度目の来日なので、そろそろ日本の市民権をもらってもいいんじゃないかなと思ってます(笑)。
ロザリオ・ドーソン: 初来日となります。長い間日本に来たいと思っていたのでとても嬉しいです。朝食も美味しかったですし、窓からの景色も素晴らしくて。こんなに素敵なところでこれから数日過ごせるなんて、しかもこのような素晴らしい映画がこの訪れたかった国に連れてきてくれたことを嬉しく思います。
ウィル・スミス: Oh, ガブリエレ!『幸せのちから』の監督でもあるガブリエレです。(記者風に)ウィル・スミスというこんなスターと一緒に仕事をしていかがでしたか?
ガブリエレ・ムッチーノ監督: 3年前からこの調子なんです(笑)。ハリウッドを代表する素晴らしい俳優さんからお声を掛けていただいて光栄です。またこんなに力強い作品に参加できたことを誇りに思います。(ウィル・スミス、思わずハグ)

作品の何に共感をしましたか? また、日本の観客には特にどんなところを特に観てほしいですか?

ウィル・スミス: スミス:ベン・トーマスというキャラクターの“痛み”と“喪失”の部分に共感したんだ。自分自身との違いがとてもある人物なので、こういった人物は落ち込んで何もできなくなってしまうのか、それとも客観的に事実を見つめ人生を全うできるのかをよくよく考えたよ。
ガブリエレ・ムッチーノ監督: 僕自身が惹かれたのは作品のもつ“愛の力”だ。この作品は最初から最後まで強いラブ・ストーリーが描かれていると思う。彼が行うことは深い愛と自己犠牲から。愛と死についていろいろ考えさせられる映画だよ。このことを誇りに思っているし、とても力強い物語だと思っている。
ロザリオ・ドーソン: エミリーの感じていた“生きる”ことへの情熱に惹かれたわ。人は誰しもいつまでも生きられると思いがちだけれど、エミリーのように先が見えている状態になるとすべてを受け入れるのね。一瞬一瞬、犠牲をいとわず生きようとする、彼女の生命に対する価値観に共感したの。愛と犠牲がどのように共存するか、日本の皆さんにこの映画を観ていただき、分かっていただけると嬉しいわ。

監督とウィル・スミスさんは二度目のタッグです。どんな風に変わりましたか?

ウィル・スミス: ガブリエレは、とにかく感情を込めるということに長けている人だ。これは非常に男らしい話。でも男は一方で柔らかい部分も両面もっていると思うし、監督はその強さだけではない丸みのある弱さを見せることができる人だと思うね。
ロザリオ・ドーソン: “エモーショナルな風景”というのがピッタリね。
ウィル・スミス: そうだね、彼は“エモーショナルな風景”を描くのがとても上手い。ロザリオ、そのまま使わせてもらうね。
ロザリオ・ドーソン: 実は私自身も『メン・イン・ブラック2』以来、ウィルとは二度目の共演なの
ウィル・スミス: 二人とも演技力がUPしたね。
ロザリオ・ドーソン: ホント、そうね(笑)。

人生を変える贈り物とはなんだと思いますか?

ウィル・スミス: (監督へ)僕と仕事したことじゃない? 人生変わったでしょ?
ガブリエレ・ムッチーノ監督: (笑)。自分の人生における一番の贈り物はやはり子供を授かったこと、父親になったことだね。子供がいると生き甲斐も違うし、人生が意義あるものになったよ。
ウィル・スミス: 僕にとっては祖母だね。彼女は一緒に教会へ連れて行ってくれたり、たくさんの物語を話してくれた。それらの物語を通じて、たくさんの教えを伝えてくれたと思う。
ロザリオ・ドーソン: 私にとっては家族の犠牲ね。祖母は私のことを育ててくれたし、母は16歳のときに私を生んだのだけど、最初は産むつもりもなかったのに、お腹大きくなっていくうちに考え方が変わったのだと話してくれたわ。お陰で今の私がいる。母と祖母から受けた愛情はかけがえのないものね。

ミステリアスな展開からエモーショナルなお話になっていきます。この大きく違う二つの演出はどのようにされたのですか?

ガブリエレ・ムッチーノ監督: 映画ははっきりとは分からないまま進んでいくので少し混乱すると思う。でも完全にお客さんを失ってはいけない。なので少しヒントを出しながら、推測しながら観ていくようなストーリーテリングにした。最後になって全てが明らかになったとき、それまで分からないまま進んでいたので余計にショッキングだと思うね。これまでいろいろな国で多くの観客の反応を見てきたけど、2~3日経ってからも映画のことを考えさせられるという人がたくさんいたよ。これはとてもユニークなことだね。早くからヒントを与えすぎないようにスリラー的な展開にし、最後には犠牲や愛を描く、という手法を取ったんだ。
ウィル・スミス: (監督の答えが長かったので)後で答えを印刷したものを配るね(会場、爆笑)。

ウィルさん、一人泣きのシーンが印象的でした。今までにプライベートで一人泣きしたことはありますか?

ウィル・スミス: 僕は実生活では泣かないよ。息子のジェイデンが俳優になったとき、彼が泣くことについて聞いてきたんだけど、実はカメラの前では泣こうとしてはいけないんだ。とても辛いことをイメージすることがコツだよ。人は一生懸命泣くということはなくて、泣くまいとして泣いてしまうものだ。その泣くまいという気持ちが強ければ、よりエモーショナルな涙になるんだと思うね。

切ないラブ・シーンがありましたね。エピソードなどはありますか?

ロザリオ・ドーソン: 映画に入る前、リハーサルに何週間もかけたのだけど、特にラブ・シーンはデリケートなものだから緊張したわ。ウィルから「本当にしたほうが良いかな?」という質問があったり、もしベッドで裸でいるとき監督からカットがかかっても太ももに手が置いてあってもいいのかなとか、神経質になっていた。私はこれまでラブ・シーンはあまりなかったけど、ウィルはどんとこい!というイメージだったので、とても驚いたわ。彼は困っていたみたい(笑)。
ウィル・スミス: ラブ・シーンってとてもぎこちないものなんだよ。みんな見ているから。こういうことだよ(通訳さんにキスしようとする・会場笑)。ラブ・シーンはこれまで『ALI アリ』で妻と経験したくらいだったし。だから、ロザリオに助けてもらったんだ。先にお話したとおり、女性に対しては敬意を払うものと祖母から教わったし、ここぞとばかりにいやらしさを出す男とは思われたくなかったので……(笑)。神経質というか、僕は敬意をはらっていただけなんだよ。
ロザリオ・ドーソン: 敬意をはらってくれたので、彼は私の腕の中で震えていたわ(会場笑)。

最後にメッセージをお願いします。

ウィル・スミス: この作品は関わった者全員が愛を注いだ作品です。人を愛したことがある全ての人に影響と感動を与える作品だと思います。今回はエイリアンもSFもCGもなく、一アーティストとしてとっても怖かったですが、素晴らしい俳優たちの演技と感動を感じでいただけると思っています。楽しんでください。
(オフィシャル素材提供)


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