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2008-08-31 更新
サタケミキオ監督(=宅間孝行)、永作博美、鈴木砂羽、兵藤ゆき(MC)
配給:エスピーオー
8月16日(土)より、シネマート新宿他にて全国ロードショー!
(C)2008「同窓会」製作委員会
兵藤ゆき: 監督からご挨拶をお願いしましょうか。
サタケミキオ監督: 本日はお忙しいところ、初日にこんなにもたくさんの方にお越しいただいてうれしいです。どうもありがとうございます。
永作博美: 雪役を演じました永作博美です。私も大きな会場が一杯になったと聞いてとてもうれしく感じております。観覧された後ですから、映画を観た感想などを聞きたいなと思います。どうもありがとうございました。
鈴木砂羽: 石川えり、通称ひめ役こと鈴木砂羽です。こんなにたくさんの方に来ていただいてうれしいです。やっぱり初日の映画館はこうでないとって感じです。ありがとうございます。
兵藤ゆき: 宅ちゃん(宅間)! 宅ちゃんが作ったこの映画なんですが、いろんな意味でパニックパニック、笑わせて泣かす作品が多いのですが、この映画を作ったキッカケといいますか、どこからインスピレーションを得たのですかね?
サタケミキオ監督: 一番最初は、同窓会をテーマとした脚本を書いてくれって話があって、書いてからいろいろなことが後付けで決まってきたんですよ、「監督やらないか?」とか。
兵藤ゆき: 依頼はどこから来たのですか? 映画会社とか、製作会社とか?
サタケミキオ監督: 製作会社ですね。映画のオリジナルで一本作ってくれってことで。で、それが2005年の夏だったと思うんですけど、ちょうど舞台中だったので、終わってからやろうと思っていたんですけど、テレビドラマ「花より男子」が急に立ち上がっちゃって、脚本を頼まれて引き受けてしまったので、ほったらかしになっちゃったんですね。そうしたら、すごい怒られちゃって。書いてくれるって言ったのにいつになったら書いてくれるんだってなって。年末年始もバタバタしているので、それが済んだら書きますって言ってずっと逃げてたんですよ(笑)。でも逃げられなくなって、年頭くらいに本当に書いてくれないと困ると言われたので書き始めて一週間で書き上げたんです、実は。
兵藤ゆき: その時には、ゆき姐役は決まっていたんですか?
サタケミキオ監督: ゆき姐役は、最初からゆき姐って書いてました。
兵藤ゆき: うちのマネージャーが、「ゆきさん、凄いセリフ多いんです」って言うから「何で?」って言ったら、雪ちゃんと間違えてたんです(笑)。宅ちゃんの奥さんの役は違うだろうっていう。まぁ、80年代のアイテムが随所に出てくるという。宅ちゃんと呼ばせてもらっているのは、実は『同窓会』の撮影の時に初めてお会いしまして、「元気が出るテレビ」をドンピシャで、高校生の時にホンジョウという所で下宿していた時に見ていたと聞きましたが、自分の高校生の時のことが映画に入っていたりするんですか? 男子校ですけど。初恋の人がいたとか。
サタケミキオ監督: 皆さんご覧になっているから分かるとは思うんですけど、ぶっちゃけて言うと、自分で言うのも何なのですが、高校生にしてはちょっとウブかなっていう感じの描写なので、どちらかというと中学生に近いかなという感じですかね。
兵藤ゆき: どの辺がウブだと? 宅間孝行的には。
サタケミキオ監督: 高校3年生の設定で、あぁはならないんじゃねぇかなって。ダメですかね、こんなこと事言っちゃ(笑)。中学生のほうが近いですかね、自分たちの体験から言えば。例えば、ラブレター書いて渡しに行こうとするとか告白するとか、あの辺の感じが……。まぁ田舎の設定なので、その辺は許していただきたいなと。
兵藤ゆき: 永作さんも作品の中で大きくなってからの役ですけど、ウブだと思いました?
永作博美: 私は監督と同い年なんですけど、同世代としてはあんな感じだったなというか、懐かしい感じがして素直に入ってきましたけどね。
兵藤ゆき: 個人の経験の差っていうものですかね?
永作博美: 私も田舎出身なので……。田舎はあんな感じでしたよ~(笑)。
兵藤ゆき: 砂羽さん的にはどうでした? 高校生のあの時代の恋愛はあんな感じでしたか? 宅ちゃん派ですか? 博美ちゃん派ですか?
鈴木砂羽: 博美さん派で(笑)。
兵藤ゆき: みなさん(お客さん)は分かってらっしゃるとは思うのですけど、この映画は純愛を成就してっていう……。
永作博美: そうですねぇ。最近珍しく素直にやらせていただいた役で、安心してできました。
兵藤ゆき: いろんな意味で最近ちょっと、小悪魔というかね。私は小さい時から博美ちゃんを知っているので、大人になったわねぇというか。
永作博美: 大人になりました。最近は濃いというか企んでる女的な役が多くてですね、それはそれで素直にやりたいなと思いながらも、今回は清々しく演じさせてもらえました。
兵藤ゆき: どっちが近いんですか? 企んでる女と雪みたいな女性とでは?
永作博美: 企んでるって役をやってても疲れるからしたくないって思いますね。だから雪みたいに「しょうがないや、こんなことあったけど次、頑張ろう」ってのが、生きていて気持ちいいなって思いますね。
兵藤ゆき: ちょっと成功してきた映画監督と作家って、本人(宅間)みたいですよね。調子こいて女優さんとデキちゃってみたいな(笑)。どうですか? その辺は?
サタケミキオ監督: 不倫をしてるとかそういうことですか(笑)?
兵藤ゆき: 調子こいて女優と結婚しちゃいましたけどね、実際に(笑)。
サタケミキオ監督: 調子こきましたね、ハイ、調子こきました。
兵藤ゆき: 一般的に、男というものは初恋の女性と結婚しても、どっかスッと行ってしまうものなのか?
サタケミキオ監督: 男というものはですか?
兵藤ゆき: いえ、あなたというものは。
サタケミキオ監督: 正しく生きていきたいと思います。
兵藤ゆき: まぁまぁ、初めての映画監督ということですけれども、撮影中に困ったこととかはありましたか? 大変だったなぁとか。
サタケミキオ監督: 大変でした。映画監督をやるということで気負った部分が多くて、プレッシャーもあり、何をどうしていいのか分からず大変な思いをしました。で、「大変なんだぁ」って永作さんに言ったりしてました。
兵藤ゆき: その時、永作さんはどういう風に言ってあげたんです?
永作博美: 「うんうん、分かる」って感じで(笑)。私もあまり監督に余計なことを言うのもって感じでしたし、聞いて流すほうがいいのかな~って(笑)。大変は大変で仕方ないし、どうしようもないですもんね。だから、私は私で自分が書いている(雑誌の)原稿を添削してもらったりしてました。
兵藤ゆき: 砂羽さんは現場はどうでしたか? いろいろと大変だって言っている二人を見てて、私は関係ないわ~みたいな感じですか?
鈴木砂羽: そうですねぇ(笑)。
兵藤ゆき: でもねぇ、鍵を握っているというか、そういう役だったじゃないですか。
鈴木砂羽: (監督は)凄く的確に指示を下さるんで、言われるがまま演技したつもりなんですけど、(監督は)あんまりそう思ってないとかインタビューとかで……。私は言われたままやったつもりなんですけど。監督は私のことを「不敵だった」というようなことをインタビューとかで言っていて(笑)。いいんです、いいんです、現場はそうやって切磋琢磨しあって、監督が作っていくものなんですよね。
兵藤ゆき: なるほど、自分では監督に言われるがままやっていたつもりなのに、結構、強情な奴だと思われていたということですか。
鈴木砂羽: (監督に向かって)ちょっとそう思っていたでしょ(笑)?
サタケミキオ監督: そんなことは全然……ちょっとだけ(笑)。
兵藤ゆき: それでは最後に皆さんに一言お願いします。
永作博美: 本当に大人の映画なのに、久々に清々しい気持ちになれる映画なので、たくさんの方に観てもらいたいと思っています。個人的には久々にゆき姐が見られて良かったです。本当にそのまんまなのでビックリしました。それは人に言ってもいいと思うので「、良かったよ~」って広めて下さるようお願いしたいと思います。今日はどうもありがとうございました。
サタケミキオ監督: 逆にゆき姐はどうだったんですかね、映画に出てみて。
兵藤ゆき: 何がうれしかったってねぇ、「勇気を出して初めての告白」をまたやれるとは思ってなかったので、それがうれしかったし、二泊三日で撮影していたんですけど、最初オファーをもらった時は、宅間孝行って人物を知らなくて、それで東京セレソンデラックスの舞台「歌姫」を観にいって号泣してしまったんですよ。それで、この人は上手いところを突いてくるな~と。これからの映画界を盛り上げていって欲しいなと思っています。
サタケミキオ監督: クチコミよろしくお願いします。今日はありがとうございました。
鈴木砂羽: この映画を観て同窓会をやりたくなりました。これをきっかけに同窓会ブームが来たらいいなと思います。是非、映画を観て『同窓会』を広めて下さい。ありがとうございました。
(オフィシャル素材提供)
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