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2008-04-30 更新
イントロダクション
『リアリティ・バイツ』(94)、『恋人までの距離〈ディスタンス〉』(95)、『ビフォア・サンセット』(04)といった恋愛映画に出演、恋人たちの微妙な心理をリアルに演じてきたイーサン・ホーク。俳優としてだけでなく、監督、そして作家としても活躍する彼が『チェルシーホテル』(01)以来、久しぶりに監督を務めたのが本作『痛いほどきみが好きなのに』。痛いほど純粋に恋愛に向き合う若いカップルを描いたほろ苦いラブ・ストーリーの原作は、イーサンが、若かりし頃の体験を織り込みながら、書き上げた同名小説。不安定な若者の心情を見事に描き出したと高い評価を受けたこの処女小説で、イーサンは、俳優としてだけでなく、小説家としての才能を知らしめた。さらに『ビフォア・サンセット』では共同脚本を手掛け、脚本家としてアカデミー賞にノミネート。多才なイーサンが、本作では監督、脚本、出演の三役を務め、小説で思い描いた世界を見事にスクリーンに甦らせた。
イーサン・ホークの若き分身ウィリアム役を演じるのは『チェルシーホテル』にも出演し、ウディ・アレン監督作『さよなら、さよならハリウッド』(02)やジム・ジャームッシュ監督作『ブロークン・フラワーズ』(05)などで存在感を示したマーク・ウェバー。サラ役は『そして、ひと粒のひかり』(04)でコロンビア人として初めてアカデミー主演女優賞にノミネートされた期待の新人、カタリーナ・サンディノ・モレノ、少しハスキーな甘さのある歌声を披露している。
ストーリー
NY。ウィリアムは若手俳優。気軽な恋愛を楽しみ、仕事もまずまず、「それなり」の日々を過ごしていた。21歳の誕生日を前に彼は、行きつけのバーでシンガーソングライターを目指しNYに来たばかりのサラと出会う。自分でも信じられないぐらい彼女に恋をするウィリアム。サラも彼に惹かれていく。初めて二人で旅したメキシコ。その暑さそのままにのめりこむように恋をした二人は、結婚まで誓いあい、人生で最高に幸せな時間に浸る。しかしNYに戻るとサラの態度が微妙に違う。自分の将来も考え、恋人としての距離を欲しがるサラ。ウィリアムは、二人の気持ちの温度差にとまどい、いらだちを募らせるが……。
(2006年、アメリカ、上映時間:117分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本・原作・出演:イーサン・ホーク
出演:マーク・ウェバー、カタリーナ・サンディノ=モレノ、ローラ・リニー、ミシェル・ウィリアムズほか
配給
ショウゲート
5月17日(土)、新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー
オフィシャルサイト
http://www.itakimi.jp/(外部リンク)
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