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記者会見

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『幸せのレシピ』来日記者会見

2007-09-30 更新

キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

幸せのレシピnoreservations

配給:ワーナー・ブラザーズ映画
9月29日(土)より、丸の内ピカデリー1他全国ロードショー
© 2007 Warner Bros. Entertainment Inc - U.S., Canada, Bahamas & Bermuda.
© 2007 Village Roadshow Films (BVI) Limited - All Other Territories.

 ドイツ映画の『マーサの幸せレシピ』がスコット・ヒックス監督の手でハリウッド・リメイクされ、ヒロインを演じたキャサリン・ゼタ=ジョーンズが1年半ぶりにプロモーションのために来日、都内ホテルで記者会見を行った。

まずは、ご挨拶をお願いいたします。

 皆さん、今日は来ていただいてありがとうございます。また日本に戻ってこられて、うれしいわ。新しい映画で、今までとは全く違った役どころで、戻ってきたので、きっと、皆さんに楽しんでいただけると思っているの。

この映画に関わって、料理の腕をどれだけあげましたか? 家族のためにも料理を作りましたか?

 確かに、この映画のおかげで料理をする自信がついたわ。長い間、自分は料理が出来ないと思いこんでいて、やらなかったんだけど、今は違う。夫には「結婚7年目にして、ようやく君の手料理が食べられたね」と言われたわ(笑)。子供たちにも「ママが料理するなんて珍しい!」と驚かれたの(笑)。もちろん、ケイトほどのシェフぶりじゃないけど、もしも家にいらしたら、私の言葉が嘘じゃないとお分かりになると思うわ。

この映画の中のヒロインは、あることがキッカケで大きく変わりますが、キャサリンさんにもそのようなことがありましたか?

noreservations 本作の心温まるストーリーに惹かれたけど、今回の役柄は今まで演じたどの役とも違っているの。私は完璧主義者のケイトほどではないけど、役柄に共感できたわ。私も結婚して家族を持つまでは、仕事に一途なところがあったから。他のことを考えずに仕事のことだけ考えていた。周りのことを考えずに自分のことだけを考えていたの。結婚してからはだんだん状況が変わってきて、人を受け入れたり、人に愛を注げるようになったわ。

映画の中のレストランはソーホーにありますが、キャサリンさん自身はその地域によく行かれたりするのでしょうか?

 私もニューヨークに住んでいるので、よく知っている場所よ。今とてもトレンディな場所で、アップタウンからあのエリアで食事をするのがクールなのよ。 面白いエピソードがあるの。レストランの中で、エキストラをお客として入れて撮影をしていたときに、観光客が撮影中と知らないで入ってきてしまい、撮っていたシーンが台無しになって、監督が思わず大声で“カット!!”と言ったの(笑)。「私は本物のシェフじゃないのよ」と彼らに自己紹介して、説明したわ。

キャサリンさんは本当に美しいですね。女性の一生に美しさは欠かせないものですが、内面的、外面的に“美しさのレシピ”を伝授していただけますか?

noreservations お褒めの言葉をありがとうございます(笑)。美しさというのは見る側からの主観的なものと言われるけど、人間は幸せだとそれが自信となって、外見的な美しさとなって表れるのではないかしら。私は自分を気に入っているの。幸せだから。私自身が幸せであるということが、落ち着きだとか、(人から)美しいと見られることになるのではないかと思うわ。それと、私には非常に優秀なヘア・メイクさんがついているの(笑)。

映画の中でオペラの曲がふんだんに使用されていますが、キャサリンさんは普段オペラを聞かれるんですか? 先日亡くなったパバロッティ氏についての思い出はお持ちですか?

 オペラはよく聞きに行ったり、普段も聞いているわ。私は以前にミュージカルに出ていたし、オペラにも出たことがあるから。パバロッティ氏に関しては、彼のために、夫と共にイタリアでチャリティー・コンサートを開いたことがあるの。夫人ともお会いしているわ。彼の歌は永遠のものだと思う。彼を実際に知っていたということが私にとっての宝物でもあるの。

役作りのためにウェイトレスをされたそうですが、感想をお聞かせください。

 ウェイトレスは初体験だったわ。お客さんたちは私がウェイトレスをしていてもメニューを見るのに忙しくて、なかなか私だとは気づかなかったわね(笑)。でも、1時間くらいして、あるお客さんが「女優のキャサリンに似ていると言われませんか?」と聞いてきたので、「しょっちゅう言われます」と言って、ごまかそうとしたけど、分かってしまったので厨房の中に戻ってしまったの。

ゾーイ役のアビゲイルとはどのように打ち解けたのでしょうか?

 アビゲイルはすごい才能の持ち主だけど、スレてなくて、良い子なの。彼女との楽しいエピソードがあるわ。羽根枕でふざけてファイトするシーンで、私は、相手は子供だから手加減しようと思っていたのに、彼女が本気で叩きつけてきたので、私も思いっきり本気を出して二人でバトルしたの(笑)。

シェフの役ということで、練習中に指を切ったりはしませんでしたか?

 クッキングのための研修中、私はすべてに慎重にトライしたので、指を切ったり、やけどをしたりすることはなかったわ。でも、実際に料理をするので煙が目にしみて、次の日にはタイソンと2ラウンド闘った後の目のようになっていたので(笑)、監督に文句を言ったんだけれど、「厨房なんだから、煙が出るのは当たり前だ」と言われてしまったの。朝早くから調理をするので、魚のニオイで気持ちが悪くなったりもしたわね。

あなたの人生にとっての“幸せのレシピ”とは?

 私には愛する夫がいて、素敵な子供たちがいるわ。彼らのことを考えると、とっても幸せな気分になれるの。自分自身が幸せなら、きっと周りの人たちも幸せになれるのだと思うわ。

noreservations (9月25日で38歳になるキャサリンのために用意されたケーキが登場!)

 全部食べてしまうと洋服が着られなくなるので、皆さんに一口づつ、食べていただきたいわ。

ファクトリー・ティータイム

 「家族に恵まれ、とても幸せ」と何度も語ったキャサリンは本当に美しく、輝いて見えた。ゴージャス・ビューティという言葉がピッタリ。
勝気で完璧主義の堅物シェフが、姪と暮らすようになり、子育てに追われる中、ライバル・シェフとの間にロマンスが生まれ、心豊かな女性へと成長していく……。そんな、ハートウォーミングなラブ・ストーリー。キャサリンの美しさに加え、おいしそうな料理が次々と出てくるのも魅力のひとつ。食欲の秋にピッタリのお勧めの作品だ。

(文・写真:Sachiko Fukuzumi)

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