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『背 吉増剛造×空間現代』
第20回リスボン国際ドキュメンタリー映画祭コンペ部門選出の快挙!

2022-09-16 更新

背 吉増剛造×空間現代se-back
©charm point
企画・製作・配給:チャーム・ポイント

 『眠り姫』などの才気溢れる作品で知られる七里 圭監督、初のドキュメンタリー映画『背 吉増剛造×空間現代』(2022年10月8日から新宿K's cimemaにて公開)が10月6日からポルトガルのリスボンで開催される、第20回リスボン国際ドキュメンタリー映画祭(Doclisboa)のインターナショナルコンペティション部門に選出され、グランプリを争うことになった。

 リスボン国際ドキュメンタリー映画祭(Doclisboa)はドキュメンタリー映画の意味や可能性を探ることをテーマに、映画ひいては芸術の自由な表現を可能にし、世界中のフレッシュな思考や表現に触れることができる映画祭として知られ、今年、記念すべき20回目を迎える。これまで日本の作品では、小田 香監督『鉱 ARAGANE』や加藤治代監督『チーズとうじ虫』などが上映されてきた。

 映画祭最終日の10月16日に発表されるグランプリの受賞なるか、期待が高まる。


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七里 圭監督 コメント

 敬愛するペドロ・コスタが育った町、数々の名作の舞台となったリスボンで開催される国際映画祭のコンペティションに招待されたことを光栄に思います。


吉増剛造

 詩人。1939年東京生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。
 大学在学中に詩誌「ドラムカン」に拠って、疾走する言語感覚と破裂寸前のイメージで、60年代詩人の旗手として詩壇に登場。1964年、第一詩集『出発』刊行以来、半世紀にわたって、日本各地、世界各地を旅して、さまざまな土地の精霊や他者の声を呼び込んだ詩空間へとフェーズを変えながら、現代詩の先端を拓きつづける。
 詩集に『黄金詩篇』『草書で書かれた、川』『オシリス、石ノ神』『螺旋歌』『怪物君』など多数。また『わたしは燃えたつ蜃気楼』『生涯は夢の中径――折口信夫と歩行』など多数の評論があり、朗読パフォーマンスの先駆者としても国内外で活躍。
 近年は、『表紙 omote-gami 』(毎日芸術賞)などの自身の詩と組み合わせた多重露光の写真表現や、「gozo-ciné」と呼ばれる詩のドキュメントを表す映像作品、銅板に文字を打刻するオブジェ制作など、視聴覚をはじめ五感を研ぎ澄ませた未踏の領域を切り拓いている。
 2015年文化功労者、藝術院賞・恩賜賞を贈られる。日本藝術院会員。2016年に東京国立近代美術館にて「声ノマ 全身詩人、吉増剛造」展、2017年から2018年に、足利市立美術館、沖縄県立博物館・美術館、松濤美術館にて「涯テノ詩聲 詩人吉増剛造展」が開催される。


空間現代

 2006年、野口順哉(Gt,Vo)、古谷野慶輔(Ba)、山田英晶(Dr)の3人によって結成。編集・複製・反復・エラー的な発想で制作された楽曲をスリーピースバンドの形態で演奏。これによるねじれ、負荷がもたらすユーモラスかつストイックなライブパフォーマンスを特徴とする。
 2016年9月、活動の場を東京から京都へ移し、自身の制作および公演の拠点としてライブハウス「外」を左京区・錦林車庫前に開場。ECDやMoe and ghosts、灰野敬二などのミュージシャンをはじめ、劇団・地点、飴屋法水、contact Gonzoなど、先鋭的なアーティストたちとのジャンルを超えた作品制作、ライブも数多く実施している。2019年度、京都市芸術文化特別奨励者。


七里 圭

 映画監督。1967年生まれ。早稲田大学卒。
 代表作は『眠り姫』(2007/サラウンドリマスター版2016)。建築家と共作した『DUBHOUSE』(12)が国際的な評価を受ける。
 近年は、「音から作る映画」プロジェクト(2014~2018)など実験的な映画作り、映像パフォーマンスにも取り組み、2020年にはベルリン、パリで海外では初となる特集上映と招聘公演も開催された。
 が、そもそもは商業映画の現場で約10年間、廣木隆一、鎮西尚一らの助監督を経験後、『のんきな姉さん』(04)でデビュー。『マリッジリング』(07)のようにウェルメイドな劇映画も監督。脚本作に『犬と歩けば』(04/監督:篠崎 誠)、『ラマン』(05/監督:廣木隆一)などがある。
 また、2003年から2016年までTBS「THE世界遺産」の構成作家も務めた。2017山形国際ドキュメンタリー映画祭インターナショナル・コンペティション審査員。多摩美術大学非常勤講師。
 最初の作品は、高校時代にPFF'85に入選した(推薦:大島 渚)8㎜映画『時をかける症状』(1984)。



(オフィシャル素材提供)



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