2022-08-20 更新
平井亜門
2020年「映画芸術」日本映画ベストワン『れいこいるか』のいまおかしんじ監督の高校生が主人公のハートフル青春ロードムービー『神田川のふたり』の公開を前に、主演の平井亜門のオフィシャル・インタビューが到着した。
平井亜門
1995年、三重県出身。
2017年に雑誌「smart」のモデルオーディションでグランプリに輝く。モデル・俳優として活躍中。
20年の城定秀夫監督作『アルプススタンドのはしの方』での演技が各方面から高い評価を得る。
映画では『36.8℃ サンジュウロクドハチブ』(17)、『左様なら』(18)、『レイのために』(19)、『カーテンコールのはしの方』(20)、『うみべの女の子』(21)、『シチュエーション ラヴ』(21)、『階段の先には踊り場がある』(22)、『ほとぼりメルトサウンズ』(22)などがある。
めっちゃ普通の子ですよ。他のキャラクターがぶっ飛びすぎているところがあるので、『神田川のふたり』の中で一番まともなんじゃないかと思うくらい普通の子として演じました。いまおかさん演出でそういうキャラクターが作られていると思うんですけれど、一人くらいまともな奴がいた方がいいのかなと思って、なるだけ普通の子を演じました。
逆に舞のほうが心配になっちゃいます。わけ分からないバンドマンと仲良くしていたり、親心ではないですが、心配していまします。ふらふらと知らない男について行ったりするので「大丈夫?」と思いました。
基本的に智樹は受けというか、自分から発信してはいないですよね。舞に振り回されているという感じがあります。僕は発信するほうなので、むしろ真逆だと思います。「嘘ついてなんやねん」と思う感じは分かりますし、親の話を聞いて心配する感じ、苦労人の話だとか聞いてあげたくなるというところは似ていると思います。
嬉しかったです。いまおかさんと初めてお会いしたのは、『アルプススタンドのはしの方』と『れいこいるか』の同時上映の舞台挨拶で一緒に登壇した時なんですけれど、関係者と軽くお食事をしたんです。いまおかさんって普段肩の力が抜けている印象があるんですけど、歯に衣着せぬというか、スパッと物事を言ったりする方なので、その後スタッフさんから(僕を)面白がってるみたいなことをうっすら聞いて嬉しいなと思っていて、こうやって映画で一緒に関われるとなって、すごく嬉しかったです。
過去長回しを経験した際は、カメラを置いてだったんですけど、今回はカメラマンは(前を走る)自転車から撮っていて、町のお子さんたちやおばあちゃんとかが通ったりとかするので、すごく怖いなと思いました。途中で止めるわけにもいかないので、どうにかうまいこと僕の体で隠したりしました。ある程度は現場に身を任せなきゃという思いでいつもやっていますが、時間の制約で、1日に2~3回しか撮影できないということで、失敗できないなという怖さがありました。
特に40分の長回しだとか、「これ、どうまとまんの?」と思ってたんですけど、おもしろかったです。映画ってすげーなと思いました。
お話としては、ストレートな恋愛ものです。特異点としては、「神田川沿いを歩いている」ということと、「冒頭40分をワンカット撮りをするという撮り方」です。二人の恋愛物語を楽しんでもらうと同時に、どうやって撮ったんやろなって、もう一つの脳みそで撮影がどういうふう風に行われたかを想像しながら観ても面白い映画なんじゃないかと思います。今後スターになる方もここから出てくるかと思いますので、そういう方々にも注目していただけたらと思います。『神田川のふたり』、ぜひ観に来てください!
(オフィシャル素材提供)
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