2022-08-17 更新
角谷公英(企画・監督)、水谷洋一網走市長
2020年に始まった北海道から東京への“流氷運搬プロジェクト”を追いかけた壮大な感動のドキュメンタリー『東京流氷~COOL IT DOWN~』。2020年、東京でオリンピックが開催されることになった。ところが、地球温暖化の影響で東京の温度は年々上昇し、競技そのものの実施を危ぶむ声が出ていた。そんな中、北海道・網走沖に毎年漂着する大量の流氷や、富山の豪雪地帯に降る大量の雪を活用して、気温上昇に苦しむ都市部を冷やすことができないか?と「流氷と雪の運搬計画」が密かに進行していた。しかし、東京五輪は延期が決定、行き場を失った流氷や雪はどうなったのか――。
行き場を失った100tの流氷と1000tの雪、そしてプロジェクトに関わる人々を追いかけた壮大な感動のドキュメンタリー。期待と失望が一つに重なる瞬間に巻き起こった奇跡の感動に、「鬼滅の刃」の花江夏樹が“流氷の声”、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の石川由依が“雪の声”で参加。さらに、ナレーションには「NHK朝の連続テレビ小説 エール」「呪術廻戦」などの津田健次郎が参加、音楽は坂本龍一に認められた小山絵里奈が参加。そして、NHKの朝の連続ドラマ「カムカムエヴリバディ」のテーマソング「アルデバラン」が大ヒットした歌手のAIが本作のイメージソング「WE HAVE A DREAM」を歌う。プロデュースは『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞を受賞した森谷 雄。
本作のテーマ性に感銘した錚々たるキャスト・スタッフが結集し、この夏、大自然の映像と環境をテーマに、映画館に「ホワイトギフト」が届けられる。大スクリーンで圧巻の迫力を体感しよう!
舞台となった網走にて先行試写会開催! 企画・監督の角谷公英が登壇
8月16日(火)、『東京流氷~COOL IT DOWN~』の舞台となった網走で企画・監督の角谷公英が登壇し先行試写会が行われた。角谷監督から「今の地球環境を見てると、ゴミが落ちていても“誰か拾うだろう”と思って拾わない人が多い。SDGsのバッヂをつけてるだけで何をしてるか分からない人たちもいる。エネルギー問題は死活問題で、だけど、どこかに突破口はあるはずだと思います。それをみんなでやっていきましょう、というのが一番伝えたかったことです」と本作に込めた想いを語った。
続いて、舞台挨拶には網走の水谷洋一市長が登壇。「私も網走で暮らして長いのですが、流氷展で飾られてる流氷は見たことはありましたが、流氷を縄にかけて引っ張ってくるところなど、流氷を取る作業は初めて見ました」と普段見ることができない貴重な映像が収められていることへの感想を語った。
今後の流氷の展開については、角谷監督が「今年、横浜で流氷の展示をしたら子どもたちが流氷を触りに集まってきてくれた。今後も、夏は流氷の展示や物産展をして、冬は流氷を実際に見にくる、というエコツーリズムのような循環ができたら良いなと思っています。今、実際にそのような企画が動き出しています」と語った。
さらに、温暖化と雪氷資源について、水谷市長が「温暖化が1つの原因と言われていますが、年々、流氷の勢力が弱まってきている実感があります。昔は山のように流氷が連なっていましたが、最近は平坦な流氷になってきています。ますますデジタルやコンピューターの世界が広がっていく中で、そのコンピューターの熱を冷やすために電気を必要としています。それを雪氷資源や流氷などを使い、今の時代におけるエネルギーの見える形で、私たちの生活を安定させていくということができれば、私たちの生活やビジネスを通して地球の温暖化などを考え、そして、流氷が意識されていけば、私は一歩ではないかなと思います」と今後の可能性と期待を語った。
大迫力の自然、貴重な流氷の映像とともに、地球温暖化の問題などを考えるきっかけにもなる『東京流氷~COOL IT DOWN~』は8月19日(金)から全国公開。
(オフィシャル素材提供)
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