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『グッバイ・クルエル・ワールド』
大ヒット祈願イベント

2022-09-01 更新

西島秀俊、斎藤工、宮沢氷魚、大森南朋

作品紹介

　映画『グッバイ・クルエル・ワールド』大ヒット祈願イベントが都内で行われ、主演の西島秀俊、共演者の斎藤工、宮沢氷魚、大森南朋が出席して作品をアピールした。まず、東京新宿鎮座花園神社にてヒット祈願を行った後にトークショーが開かれた。

　本作は、大森立嗣が監督、高田亮が脚本を担当。全員が互いに素性を明かさない強盗組織がラブホテルで行われたヤクザの資金洗浄現場を襲い、大金強奪に成功。それぞれの日常に戻るはずが、大金を盗られたヤクザが刑事を雇い、大波乱のゲームが始まる、クライム銃撃戦エンターテイメント作品となっている。

　主人公の元ヤクザ・安西を演じた西島は作品について「悲しみを持って戦いに向かっているところを魅力に感じます」とアピール。

　顔にまでタトゥーを入れたヴィジュアル的にも恐ろしい凶暴な男・萩原役を演じた斎藤は、「社会と距離を取らざるを得ない見た目の男で、監督と話し合いながらキャラを作っていきました。萩原は悪にブレところが魅力かな。鏡に映る自分の姿に引っ張られて演じました。でも、工具をちゃんと扱うことに注力して役作りができていない(苦笑)。実際ガラスが割れなくて……。本物を用意してくださっていたので。防犯ガラスの強度に感銘を受けました」と話し、チェーンソーでガラスを割るシーンは一発本番だったことを明かした。

　刑事役を演じた大森は「“大森（監督）作品に出ている大森”です」と周りに笑いを誘い、「監督みたいな気分になってきます(笑)」とにっこり。また、「生きる熱量を表現できたらいいかな。ヤクザにいいように使われて振り回される刑事です。若者の頑張っている姿を見て、良いほうに行きたいと思いつつ、なかなかうまくいかない……」と語り、「続きは劇場で」と話して、笑わせた。

　また、玉城ティナと一緒にBarで踊るシーンを振り返り、「台本に“狂ったように踊る”と書いていたので、とりあえず踊ってみました(笑)。玉城さんと踊れて、おじさん冥利に尽きました」と笑顔で話した。作品については「劇場で迫力を見てほしい。たぶん監督もそう思っているはずです」と兄でもある監督の気持ちでアピールした。

　西島はリアリティを追求した撮影について「CGじゃなくて本当にやっているシーンが多いんです。特に宮沢さんと玉城ティナさんが炎を背景にしたシーンはシルエットが美しくて、天使ってこんな感じなんだろうなって……。恐ろしいけど美しいものに見えて印象に残っています」と撮影時を述懐した。

　西島に天使と言われた、ラブホテルの従業員・矢野役を務めた宮沢は「“天使”って初めて言われました。嬉しいです」と笑顔を見せ、「あのシーンは本物の炎を使っているので、熱風がものすごかった。気持ちも乗っかって、リアリティに後押しされてお芝居が出来ました」と興奮気味に語った。宮沢は初めてのピンクヘアにも挑戦している。

　大森と西島は同世代で久しぶりの共演となった。西島が「同世代の俳優を集めた映画を作ってもらいたい」と話すと、大森は「楽しかったです。もっと共演したい。おじさんだらけの青春映画。走りましょう！」と大きな笑顔で同調した。

　最後に、西島は「生々しい銃撃戦や殺し合い、暴力が描かれています。自分の居場所を作るために戦わざるを得ない、それぞれの役の思いがこもった作品です。ぜひそこを観ていただきたいです」とアピール。

　斎藤も「大森監督作品の大ファンです。邦画のワクを超えた、日本人がうまく作ったカルフォルニアロールみたいな作品になりました(笑)。ラストの銃弾の数に注目です。ぜひ劇場で……」と見どころを伝えた。

　当日は、本作に出演している宮川大輔が考案した映画の応援キャラクター「グックル」もお披露目された。

（取材・文・写真：福住佐知子）

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