2022-08-27 更新
堀田真由、飯島寛騎、筧美和子、白石晃士監督
和製フェイクドキュメンタリーの金字塔的シリーズ『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』を手掛けた奇才・白石晃士監督による集大成的最新作『オカルトの森へようこそ THE MOVIE』がついに封切り大公開! 公開初日の8月27日(土)には都内劇場で映画公開記念初日舞台挨拶が行われ、主演の堀田真由、共演の飯島寛騎、筧美和子、そして白石晃士監督が参加した。
毒舌助監督・市川美保役の堀田は、これが映画出演20作品目という節目。WOWOWドラマでデビューしたことから「いつかWOWOWさんで主演を演じて原点に戻ってこられたらいいなと思っていたので、20作品という節目で白石監督作品に出演させていただけてとても光栄です」としみじみ。すかさず白石監督が「でもまさかこんな作品だと思っていなかったでしょ!?」と聞くと、堀田はノリよく「ハイッ(笑)!」と答えて笑いを誘った。それでも「どんな映像になるのか想像ができず、だからこそ新たな自分にも出会えるのではないかと思った」と新境地開拓に期待していた。
オラオラ系の金髪ホスト風カリスマ霊能者・ナナシ役の飯島は「金髪、ホスト風、カリスマ霊能者……」とキャラ設定を数え上げて笑いつつ、錯乱気味の美女・三好麻里亜役の筧も「私は錯乱気味の美女……自分で言うのが恥ずかしい!」と照れていた。黒石光司ディレクター役も演じた白石監督。「市川美保」「霊体ミミズ」「江野祥平」など白石ユニバースを形成する要素がふんだんに登場することから、本作を集大成的作品と位置付けているが「私の作品のファンの方々は白石版『アベンジャーズ』的なものを期待されていると思うので、それならばと今回もやってみました!」とサービス精神旺盛だった。
見どころのシーンについて堀田は、バス車中でのオカルトなシーンを挙げた。「登場人物も多くて撮影が大変だった」と振り返ると、飯島も「白石監督から『ナナシは最強だから車中であっても揺れない』と言われたので、バスの座席と座席の間に足を固定して最強感を出していました」と知られざる苦労を告白。すると白石監督は「踏ん張っているのを知らず……。よく立っていられるなあと感心していました」と他人事のように語り、飯島をビックリさせていた。筧はお気に入りシーンについて「池の周りで寝ているところを黒石監督から起こされて、みんなで『さあ行くぞ!』となる瞬間が好き。仲間意識が生まれて冒険が始まるようなワクワク感がいい」と独特な視点で見どころを挙げていた。
また役柄との共通点について聞かれた堀田は「……似ている部分はないです」と恐縮も、「市川の『助監督なんで判断が早いんです!』というセリフは頼もしくて好き。もし私が同じような立場だったら『この森は良くないと思うので逃げましょう! 判断早いんです!』と言いそう。性格的に真逆です」と肩をすぼめていた。一方、錯乱キャラゆえに筧は「似ていたら……ヤバいです(笑)!」と吹き出しつつ、「特殊なキャラクターだったので、本読みの時に白石監督から憑依レベルの確認がありました。『今は憑依レベル30%です』とか指示があって、そんな演出初めてだったので楽しかった」と思い出深そう。
飯島は本作にまつわる“オカルト”なエピソードを尋ねられると「劇場版を観た後に白石監督に『ラップ音が良かった』と伝えたら『そんなの入れてない』と言われて……。それこそ冒頭の麻里亜憑依レベル30%~50%くらいの時にパチパチ!と。それを聞いて『いいな』と思っていたのに」とオカルトな幻聴現象告白。白石監督は改めて「そんな音は入れていません!」と完全否定して場内をヒンヤリさせていた。
最後に主演の堀田は「一年前の暑い夏に皆さんと撮影を頑張っていて、今思えば気候の暑さだけではなく、キャスト&スタッフが一丸となっていたのでその熱量からくる熱さだったのではないかとも思います。全身全霊で魂を込めて撮った作品。ドラマ版はもちろんのこと、臨場感あふれる劇場版を大きなスクリーンで何度も観ていただきたいです!」とアピール。白石監督も「この映画は大人版『グーニーズ』的なニュアンスのある作品にしたいと思っていたので、ホラーアドベンチャーとして楽しんで観ていただきたいです!」とヒット祈願をした。
(オフィシャル素材提供)
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