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『さかなのこ』公開記念舞台挨拶

2022-09-04 更新

のん、井川 遥、磯村勇斗、岡山天音、さかなクン、沖田修一監督

さかなのこsakananoko ©2022「さかなのこ」製作委員会
配給:東京テアトル
9月1日(木)より大ヒット上映中!

 9月1日よりついに公開となった『さかなのこ』を記念し、のん、井川 遥、磯村勇斗、岡山天音、さかなクン、沖田修一監督という豪華キャスト陣と監督が集結! 会場へ足を運んだ観客の中には、8月に行われた完成報告イベントに続きハコフグ帽を被って参加しているさかなクン愛溢れる子どもの姿もある中、キャスト陣がまるでさまざまな魚になったようにカラフルな衣装で登壇し、上映終了後の観客の余韻も冷めやらぬままスタートした。


 お魚大好きな主人公・ミー坊を演じ、鮮やかなイエローの衣装で登壇したのんは「皆さんお越しくださりありがとうございます。今日はお魚を意識した衣装を着て来ました! 今日はよろしくお願いします」と挨拶、どんな時でもミー坊を応援し続ける母“ミチコ”を演じた井川は「のんちゃん演じるミー坊が本当に素晴らしくてキラキラしていましたし、監督の優しい人柄と綺麗な心がそのまま映画に詰まったような作品だと思います。今日はよろしくお願いします」、ミー坊の高校にいる不良集団のリーダーこと“総長”を演じ、深いグリーンのスーツで登壇した磯村は「無事公開を迎えまして、こうやって舞台挨拶でたくさんの方に集まっていただけて嬉しいです。海の苔を意識してみました!」と続け、総長率いる不良グループのライバル・グループのリーダー“カミソリ籾(もみ)”こと“籾山”を演じた岡山は「この作品を観させていただいた時、自分も参加している作品なのですが、お客さんのような気持ちになりましたし、大好きな作品に参加できてうれしく思います。僕もお魚を意識した衣装を着てきたのですが(さかな柄のシャツを着用)、劇中で踏んづけてしまってすみませんでした(笑)」と劇中の印象的なシーンに触れ、観客からも笑い声。原作者かつミー坊のモデルであり、近所の不思議なおじさん“ギョギョおじさん”として映画初出演を果たしたさかなクンは「映画さかなのこ、いよいよ上映されてうれしい~!ギョギョ~!と、とっても感激しております! 最初に沖田監督さんからお話をいただいたのが、ギョねん(5年)前になりますが、ギョ年の歳月がこんなに早いんだと……本当に嬉しく思っております!」と飛び跳ねながら感無量の様子でコメント。さかなクンのお母さまがプレゼントしてくれたブローチを着用して登場した沖田監督は「今日は皆さんの前でご挨拶を出来るのを嬉しく思ってきました。短い間ですけど今日はよろしくお願いします」と挨拶した。

 本作の中でもかなりクセ強めなヤンキーかつ、公式SNSで掲載されているキャラクター動画の中でも群を抜いて人気の“カミソリ籾”を演じた岡山は、独特なキャラクターづくりについて「衣装合わせに行ったらあの衣装(網状の服)が用意されていて、なかなか着る機会のない衣装なので楽しかったです。ビジュアルからインパクトもあるので、そのままやっても面白いとは思うのですが、あの衣装を着用するとそのままやるわけにはいかないような気にもなりました(笑)」と振り返り、カミソリを出すスピードやカッコよさの練習したというこだわりのエピソードも披露。自身も演じたこの作品のヤンキーたちを「愛すべきお馬鹿さんたち」と表現していた磯村は、初参加となった愛すべきキャラクターだらけの沖田組の感想について「岡山さんもそうですが、不良たち全員楽しんで演じていたなと思いますし、あの空間と現場がとにかく楽しかったです。沖田監督がいつもニコニコしながら演出もしてくださいましたし、監督を笑顔にさせたいという気持ちがどこかみんなありました」と明かす。また、誰がなんと言おうと我が子を応援し肯定し続ける姿勢に早くも大きな反響がある母・ミチコを演じた井川は「私もこういう母になりたいと思いながら演じていました(笑)。子育てをしていると、子どもの将来を案ずるあまり先回りして自分の経験値で予防線を張ってしまいがちだと思うのですが、ミチコさんのように肯定して見守るっていうのはなかなか出来ることではないと思うので、だからこそミチコさんは素晴らしいと思います」とコメント。そして何より、この人しかいない!というほどピッタリのキャスティングが話題となっているのんは、「このお話をいただいた時に、さかなクンって老若男女のヒーローだし、ミー坊もめちゃくちゃヒーローでかっこいいと思いました。好きを追い求めて、好きを原動力に動くという部分にシンパシーを感じました。一方的に同志のような気持ちです」と話し、ミー坊の役柄は自身ともリンクする部分があったそう。また、海へ飛び込むシーンなどはスタントなしで自力で飛び込んでいたことも明かすと、観客からは驚きの声も。のんが飛び込む練習を潜水用プールで行った際には監督とカメラマンも水着を来て一緒に潜水プールに入ったらしく「まさか一緒に入ってくださると思っていなかったので、すごく心強かったです」と沖田組の現場の温かさがうかがえるようなエピソードも披露された。また、自身の人生が映画になったさかなクンは周りの反応について聞かれると「映画にも出てくる母やヒヨ、鈴木先生も試写へ呼ばせていただきまして、みんなめちゃくちゃ感動していました。すギョいね~映画になるってすギョいことだね~って言ってくれまして、これは夢か!?幻か!?(頬を叩きながら)いや本物だ!となりました」と驚きと喜び溢れるコメント。

 個性豊かなキャラクターたちが本作の魅力の一つでもある本作について、それぞれの「推しキャラ」を発表することになり、岡山は「青鬼です。台詞が一言もないはずなのに、演じていた三河くんが本読みに来ていて、終わった後みんなでアレ?ってなったこともありました(笑)。劇中で披露しているナイフ捌きがすごいかっこよくて。しゃべってなかったりしても一人ひとりのキャラに魅力があって愛着が湧くのは、沖田監督の作品ならではだなと思いました」と語り、磯村は「僕はミー坊のお父さんのジロウですね。演じている三宅さんが俳優さんとして大好きで、ミー坊が海で捕まえたタコを地面へ容赦なく叩きつけるシーンは大笑いしました」、井川は「総長が好きです。あんなに声が大きいのにハートは大きくない感じ(笑)が良かったのと、この映画らしい温かい不良だなと思いました」、のんは悩みながら「本当に難しくて、ちょっとズルしちゃうんですけど私は“箱推し”したいです! 撮影の時も皆さんと演技をするのが本当に楽しくて、見終わった後思い出しても全シーンが幸せだったので箱推しします!」と熱量たっぷりに語った。横で嬉しそうに聞いていたさかなクンは、「自分もハコフグ推し……いえ、箱推しですね! すべての皆さまが素敵なキャラクターで、お魚の多様性と同じですね!」とお茶目な一言も交えながら喜びを明かした。

 それぞれの好みが明かされ盛り上がるなか、ここでさかなクンからのんへプレゼント! 運ばれてきたワゴンに乗せられた銀の蓋を開けると、なんとさかなクンの代名詞でありチャームポイントのハコフグ帽が! さかなクンのハコフグは角ばっているものの、今回のんへプレゼントされたハコフグは丸みを帯びたかわいらしいスタイルをチョイスしたそうで、その場で実際にのんが被るとその似合いっぷりに観客・キャストからは拍手が起こり、「かわいい~~! うれしい! ありがとうございます! ギョギョー!」とさかなクンからの“ハコフグ帽贈呈”に大喜び。


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 なんとさらに、さかなクンからは本日の登壇者全員へもうひとつサプライズ! 驚く一同の前に登場したのは、登壇者一同をそれぞれイメージして描かれた、さかなクン直筆の可愛らしいおさかなイラスト! この日に登壇するキャスト陣と監督のために描いたようで、のん演じるミー坊は目がとってもキラキラしているという理由でイットウダイ、井川演じる母・ミチコは海の中でもいろいろなお魚を治す力を持ち、大らかなマンボウ、磯村演じる総長はギョじゅっキロ(50kg)という巨大な身体を持つ“磯”の王者クエ、岡山演じるカミソリ籾は大きいお魚を誘導するというブリモドキ、沖田監督は見た目が似ているとずっと思っていたというコロコロして可愛いショウキハゼ、と、一人ひとりにぴったりなイラストが贈られ大喜びの一同に、会場も大きな拍手に包まれた。


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 最後に作品を代表してのんから「この映画は観た人全員が多幸感(タコ🐙う感)を感じる幸せな映画だと思います。みんなが自分の好きを持っていると思うので、ミー坊を見て自分の好きを大事にしてください。あなたの映画になりますように! ギョギョギョー!」と力強いメッセージ。本作に流れている幸せな空気感と、ついに公開を迎えたお祝いムードにぴったりな、終始和やかで温かな雰囲気に包まれた舞台挨拶は締めくくられた。


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(オフィシャル素材提供)



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