2022-06-09 更新
笑福亭鶴瓶、市村正親、尾野真千子
映画『ミニオンズ フィーバー』の日本語吹替版完成会見が都内で行われ、日本語版吹替声優を務める笑福亭鶴瓶、市村正親、尾野真千子が出席してミニオンたちへの愛や作品について語った。
本作は、『SING/シング:ネクストステージ』、「怪盗グルー」シリーズ、「ペット」シリーズなどの人気作品を世に送り出すイルミネーションの製作。ミニオンたちの愛らしいキャラクターが観客を虜にしている『ミニオンズ』シリーズの最新作で、ミニオンとグルーのはじまりの物語。最強最悪のボスに仕えることが生きがいのミニオンたちが悪党になることを夢見るひとりの少年、グルーと出会うまでの話が描かれる。
『怪盗グルーの月泥棒』(2010年)からずっと12年に渡ってグルーの声を務めてきた鶴瓶は「ずっとやっているけど、いまだに馴染めていない。映画を観た時に本当にやれたんだと思うんです。いつも監督にめちゃめちゃ怒られます。この年になってこんなに怒られることはない(苦笑)。1回1回が初回みたいなもので、いまだに慣れないです……」と弱気な発言。市村と尾野からは「ピッタリですよ!」というエールが送られた。
今回作品に参加することになった市村と尾野は大はしゃぎ。市村は「ずっと鶴瓶さんのグルーを観ていて、あの映画の声の出演ができると思ったときは“やった!”と思いました。次男と試写を観たのですが、『パパやったね!』と言われました。とても鼻が高いです」と大喜び。市村は、グルーが敬愛する年老いた皮肉屋の悪党ワイルド・ナックルズ役を務める。
鶴瓶から「(ナックルズと)顔似てますよ」と言われた市村は「僕のおじいさんに似てた。性格では短気なところが似てる」と嬉しそうに応えた。
尾野は「オファーをいただいて、頭に浮かんだのが姪っ子、甥っ子。『こういう仕事やってるんだよ』って言えて胸張れル(笑)。いつもは意外に地味な映画ばかりに出ているので……」と語った。尾野は、ミニオンたちの前に立ちはだかる新たな敵ベル・ボトム役を務める。
声の演技について尾野は「本当に難しい」と感想を述べ、「一回やってみて、聞かせてもらったら棒読みでした。どうやって声を出せばいいか分からなくて……。女優として動いて芝居をしかしたことがないので動こうと思いました」。上目線のベル・ボトムの役なので、イスを用意してもらい、そのイスの上で立ち上がってアフレコをしたことを明かした。尾野の話に、鶴瓶と市村も「同じような動きをしないと声が出ない」と共感していた。
鶴瓶は「道を歩いていると親子連れから“グルーだ!”と言われるんです。そこまで浸透しているのが嬉しい。僕は、鶴瓶じゃなくグルーなんです」と話す。グルーとミニオンたちの出会いについて鶴瓶は「自分も観ていて、こういう出会いがあって今があるんだと分かります」と語った。
タイトルにちなんで“この夏、フィーバーしたいこと”を聞かれると、鶴瓶は「ずっと行けてないので、ハワイに行こうかなと。ものすごく海がきれいになっているらしいです」と思いを馳せる。
市村は「子どもたちと男3人でフィーバーしたいです。ゴルフの打ちっぱなしとか、乗馬や、グランピングをしてみたい」と楽しそうに話す。
尾野は「近くに畑を借りて農業をしてみたい。それと、バドミントンしたいかな」とゆる~い生活を望んでいることを語った。
最後に、尾野は「夢のような作品です。観るだけで幸せになれるような作品です。家族で観ていただけたら……」。
市村は「参加できて、ありがたかった。宝箱のようにいろいろなものが詰まっています。観れば観るほど発見があって楽しい作品です」。
鶴瓶は「子どもも大人も何遍も観ます。僕自身も楽しみです。たくさんの人に観ていただきたい」とそれぞれにメッセージを送った。
(取材・文・写真:福住佐知子)
関連記事
・初日舞台挨拶