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『レッドブリッジ』
特別先行上映イベント

2022-06-06 更新

豊田裕大、大倉空人、兵頭功海、松尾 潤、山嵜晋平監督

レッドブリッジredbridge ©2022BBB
BBB
池袋HUMAXシネマズにて公開中

 6月4日(土)より公開中の映画「レッドブリッジ」舞台挨拶付き特別先行上映イベントが3日(金)、東京・池袋 HUMAX シネマズで行われ、主演の豊田裕大、共演の大倉空人、兵頭功海、松尾 潤、メガホンをとった山嵜晋平監督が登壇した。


 本作は、少年院生活を終え地元茨城に帰ってきた今西大輝(豊田)が、少年院で同部屋だった小日向健(松尾)の危機を聞き、同じく少年院で出会った仲間の坂口海斗(大倉)、巻 龍一(兵頭)とともに健を救うために行く先々でトラブルを引き起こしながら、奪った車で東京へと向かう姿を描く青春活劇。

 本作のメインキャストは430人以上の応募からオーディションで選ばれたそうで、主演に決まった際の心境を尋ねられた豊田は「びっくりしたというのが一番強かったですね。映画(出演)も初めてだったので、どうやって演じようというのが最初にありました。オーディションのときに同じ組だった3人が受かって、それが“なんでなんだろうな”ってことも印象に残っています」と振り返り、実際に役を演じる上で大変だったことについては「めちゃくちゃ強い役だったので、強い人ってどういう仕草で、どういう目つきで人を殴ったりするんだろうってところから始まって、大輝が育った年表を自分の中で作って、キャストのみんなと話しながら一緒に共有して作っていきました」とコメント。これに山嵜監督は「普段は監督が決めることが多いんですけど、この人たちは勝手に(段取りや演出を)やっているんですよ。だからすごく楽でした。すごく頼もしかったです」と舌を巻いた。

 オーディションが楽しかったという大倉は「周りの役者さんの演技もめちゃくちゃ上手くて、そこでもたくさん刺激をもらって、こんなに楽しいって思えるオーディションは初めてで、そういうのもあってこの作品に携わりたいなと思いましたね」と声を弾ませ、決まった際の心境については「“坂口海斗で受かるんだ”というのが率直な気持ちでした。坂口海斗と自分ってかけ離れているなって思っていたので、喜びもありましたけど、どうやって演じようって思いました」と語った。

 兵頭もオーディションが楽しかったそうで「監督がずっと小さい声でボケて、プロデューサーさんに突っ込まれたりしていて、その反応を見ているのがすごく楽しくて、“オーディションだから勝負しないと!”っていうよりは、自分たちが素でいられる空間を作ってくださっていたのでありがたかったですね。あと裕大と一緒の組で帰り道に話しかけたんですよ。普段はそんなことをしないのに。そうしたら受かって台本のキャストを見たときに“裕大”って書いてあって、何か縁があるんだなって思いました」としみじみと回顧し、劇中で中国語を披露するシーンもあるそうで「その中国語の練習は大変でしたね」と苦労を明かした。

 松尾は「オーディションでは3役しかなくて、健という存在を知らなかったんですよ。それで最終(オーディション)のときに『健役をやってください』って言われてやらせてもらったんですけど、ダークホース的存在だったというか、初めてそこで健が登場してきて、“健って誰?”って感じだったんですけど、この役が決まって本当によかったなって思います」と笑顔を見せ、役作りについては「すごく弱い役です。喧嘩もそうですし、心も弱い役なので、どうやったら弱く見えるのかなと思って、歩き方だったり、しゃべり方だったりはすごく気をつけましたね」と打ち明けた。

 そんな4人をメインキャストに選んだ決め手を尋ねられた山嵜監督は「持っていらっしゃる輝きというか、魅力がそれぞれにあって、目が離せられないというか、ずっと見ていた人を選んでいたりしました」と明かし、「僕は監督なんですけど不安なんですよね。ものを作って誰かに出すってものすごく不安で、ここに一緒にいてくれる人は、不安を一緒に共有できる、友だちになれるような人を最終的に選んでいると思います」と告白した。

 また、自身と役柄の共通点はあるか質問されると、豊田は「大輝はラップをするんですけど、僕もヒップホップを聞くので、そこがまず共通点で、大輝自身が根底に持っている“仲間を大切に思う強い気持ち”というのは、僕もそこに対して共感もしたし、憧れもしたし、そういうものを少なからず持っているので、そこは共通しているかなと思います」と答え、オーディション合格時に“役と自身はかけ離れている”と思ったという大倉は「友だちと一緒にいるのがめっちゃ好きなので、それはすごく共通するなって思いましたね」とにっこり。

 同じ質問に、兵頭は「龍一と似ているところが多いとマズい人間になってしまうと思うんですけど(笑)」と苦笑しつつ、「全員、共通して友だちがすごく大好きで、僕自身もそれは共通していると思います」といい、松尾は「小日向健は中学校の頃の自分そのままだと思っていて、心が弱かったり、周りに流されやすかったり、そういうのって昔の僕を見ているみたいで、愛くるしい気持ちで台本を読んでいたんですね。だから演じやすかったです。イキイキと楽しくできたような気がします」と目を輝かせた。

 さらに、大倉は「シーンが終わった後に『よかったよ』とか、『かっこよかった』とか声をかけあっていたので、そういうのも作品を作る上で自分のモチベーションになったというか、高い位置でずっと演じ続けられた要因だと思います」と声を弾ませると、豊田は「空人がずっとポジティブな発言をしてくれるんですよ。会ったときの気持ちいい挨拶から始まり、今も印象が上がっています」と感謝すると、大倉は「めっちゃいいんだもん、みんな!」と絶賛するなど、仲睦まじい一面を見せ、会場を和ませた。



(オフィシャル素材提供)



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