2022-06-03 更新
荒木宏文、小宮有紗、松本寛也、梅津瑞樹、小澤雄太、鈴木裕樹、坂本浩一監督
主演:荒木宏文、脚本:末満健一、監督・アクション監督:坂本浩一でおくる映画と舞台を完全連動させるプロジェクト【ムビ×ステ】の第三弾、映画『漆黒天 –終の語り-』。5月31日(火)新宿バルト9にて、映画『漆黒天 -終の語り-』の完成披露舞台挨拶が行われ、荒木宏文、小宮有紗、松本寛也、梅津瑞樹、小澤雄太、鈴木裕樹、坂本浩一監督が登壇した。
笑顔で登壇した荒木は、ムビ×ステ第3弾として本作のオファーを受けた時の心境を聞かれると、「映画と舞台、2作の仕事が決まった!というのが最初の喜びでした(笑)」と冗談を軽快に飛ばし、会場を一気に盛り上げる。また舞台「刀剣乱舞」の脚本・演出でも有名な末満健一が作った本作の脚本を読んだ印象を聞かれた荒木は「難しいなぁーって思いました!」と感想を述べると、松本も「漢字が読めなくなかった?」とまさかの暴露。これには鈴木も「なんだこの中学生みたいな会話は!」と意気のあったツッコミが飛び交う。さらに<記憶をなくした男>を演じた荒木は、演じる上での苦労した点を聞かれると、「これほど簡単な役はない! だって覚えてないんだからゼロ・スタートでいいんですもん!」と元気に話す。「普通は演じる役の歴史を作った上で演じないといけないけれど、記憶がないのでそれを作らなくていい、これほど楽なものはない!」と言い切ると、鈴木が「これがうちの主演です!」と胸を張り会場からは大きな拍手が。一方で監督は「皆さんからのお芝居のプランをまず見せてもらって、それを自分のプランと合わせてどううまく映像として収めていくかという点に集中しました」と撮影の様子を語った。
本作は時代劇の本場、東映京都撮影所で作られた作品。京都での撮影の様子を聞かれた小宮は、「私、あれ実は地毛なんです!」と発表。これには周りのキャストも知らなかったそうでびっくり! 「髷を結ってもらうことで役に入れました」と述べた。小澤は「京都撮影所は初めてだったんですけど、歴史があってすごい厳しい撮影所だと聞いていたんで恐る恐る入ったんです。でもスタッフさんに聞いたらそんな歴史はないよ!って(笑)。すごい皆さん優しくて、せっかく菓子折り持っていったのにこれどうしようかなって……(笑)」と観客の笑いを誘った。一方で鈴木は「末満さんの脚本、坂本さんが監督、ということならではの作品になってます。これがコラボレーションか!と感じました。“漆黒天”という1つのジャンルになってますね」と述べる。また坂本監督といえば<アクション>、殺陣が非常に素晴らしい作品に仕上がっているということに梅津は、「冒頭最初に百姓たちが殴り合うっていうアクションが大変で……」とさらっと嘘のネタバレを開始!? これには全員がタジタジに。一方で松本は、「僕ムビステにほぼ出ていて……見慣れた景色だなぁって(笑)」と京都でのエピソードを披露する一方で、監督に「殺陣はいつ考えるんですか?」と質問。これに監督は、「今回の殺陣は前日に考えて、殺陣師の人にやってもらったのを見て試行錯誤していきますね」と回答。そして「今回は皆さんすごかったです! 本当にびっくり!」と坂本監督もお墨付きの殺陣になっていることに会場の期待も高まる。小澤も「荒木さんとは10年ぶりの撮影だったので緊張したよね?」というと、「え、そう?」と荒木がふざけるお茶目なシーンも。
ファンから<スギアラ>でお馴染みの荒木と鈴木だが、なんと映像作品では『ゲキレンジャー』以来、14年ぶりに、しかも東映での共演。鈴木は、「嬉しかったです! ゲキレンジャーの時のスタッフに囲まれて撮影できたのが幸せでした」とコメントし、荒木も「再会できるのって続けていないとできないことだから本当にすごいよね」と嬉しそうに話す。また「荒木がボロボロでやってるのに湿布も貼らないんですよ!」という鈴木に対し、「だってあの時代に湿布ないもん!」とお茶目に答え、お軽快なトークで<スギアラ>コンビの仲の良さを見せつけた。
映画の次は舞台。舞台『漆黒天 –始の語り-』へと繋がっていくことに対して、舞台にも出演する梅津は「おそらく映画終盤で投獄された荒木さんを……」と、またもや嘘のネタバレを話し観客の笑いを誘いつつも、「アクション盛りだくさんになると思うので楽しみにしてください」とコメント。舞台でも引き続き主演を務めるは荒木は、「舞台は映画のようにカット割がないので、最初から最後までバテないように体力を作って挑みたいと思います」と座長としての意気込み、そして舞台への期待を語った。
最後に主演の荒木が代表して、「撮影は非常に楽しかったです。太秦の人たちが芝居に集中する最高の環境を整えてくれて、僕たちは芝居のことだけを考えることができました。この映画の世界に入り込んでいる僕たちにぜひご注目ください!」と感謝とお客様へのメッセージを述べ、割れんばかりの拍手で完成披露舞台挨拶の幕は閉じた。
【ムビ×ステ】とは
ひとつの作品世界で語られる「ムービー(映画)」と「ステージ(演劇)」を公開&上演するプロジェクト。
映画と演劇はそれぞれ独立した作品ながら、物語は連動。メディアの境界線を行き来する物語は、これまでにない新しい感覚を呼び覚ましている。プロジェクト第一弾は、映画『GOZEN-純恋の剣-』(2019年7月公開)、舞台『GOZEN-狂乱の剣-』(2019年9月東京・大阪上演)を製作。第二弾は、映画『死神遣いの事件帖 – 傀儡夜曲-』(2020年6月公開)、舞台『死神遣いの事件帖 –鎮魂協曲-』(2020年7月・8月上演)を製作。第三弾となる本作では、ワタナベエンターテインメントとともに、【ムビ×ステ】としてより連動した新作をお届けする。
(オフィシャル素材提供)
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