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『わたし達はおとな』完成披露舞台挨拶

2022-05-28 更新

木竜麻生、藤原季節、加藤拓也監督

わたし達はおとなotona ©2022「わたし達はおとな」製作委員会
ラビットハウス
2022年6月10日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国公開

 20代の等身大の恋愛の危うさと歯がゆさを描いた映画『わたし達はおとな』が、2022年6月10日(金)に新宿武蔵野館ほか全国公開となる。5月27日(金)、主演の木竜麻生、共演の藤原季節、監督の加藤拓也が登壇した完成披露舞台挨拶が実施された。


 20代の男女の恋のほろ苦さや歯がゆさ、葛藤などをリアリティあふれる描写で描きだした本作の脚本について木竜は「純粋に面白いと思って。この役をやれるならやりたいです、ということをすぐにお伝えしました。最初から最後まで、純粋に読む側として面白いと思ったのは大きかったですね」と振り返る。


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 一方、加藤監督とはこれまで4本の舞台でタッグを組むなど、気心知れた存在である藤原も「まずは加藤さんが、長編映画で恋愛を撮るんだというのがうれしかったですし、それはぜひとも僕にやらせていただきたいと思いましたね」と力強くコメント。そこに加藤監督が「僕が藤原季節と初めて演劇を一緒にやったのが5、6年前くらい。その時にやった演劇も、恋愛が大幅な分量を占める作品だったんですよ」と補足説明を加えると、藤原も「だから初長編映画というタイミングで、恋愛というものに踏み込めるのはうれしかったんです」としみじみ付け加えた。


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 舞台出身ということもあり、撮影前に本読み・リハーサルを入念に行ったという加藤監督。その時の様子を木竜が「わたしは加藤さんと作品を作るのは初めてだったので、それこそ藤原さんをはじめ、ご一緒されている皆さんのリハーサルの様子を見ながらでした。真似するというわけではないですけど、皆さんが目指している空気感を探ったりしましたね」と振り返ると、加藤監督も「演劇などでご一緒している俳優さんも出ていたので、方向性みたいなものは木竜さんと共有できたかなと思っております」と続けた。


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 そんな加藤作品で役を演じるにあたり「とにかく自由に観てほしいですね」と語る藤原は、「加藤さんの作品はジェットコースターみたいだとよく言っているんですけど、とにかく乗りこんだらあとは自然に(上方に)運ばれて、急降下していくような感じ。だから俳優ができるのは、徹底的に加藤さんの本を身体に落とし込んで、後はジェットコースターに乗るだけみたいな感じなんですよね。だから役を意識したり役作りということはあまりしていないんですが、直哉は想像を超えるダメなヤツです(笑)」とコメント。

 気心知れた様子の加藤監督と藤原は、プライベートでも温泉やサウナ、そして遊園地、ゲームなどで一緒に時間を過ごすなど、非常に仲が良い間柄だという。そしてこの日の二人はところどころでジョークを飛ばし合うなど、終始リラックス・ムード。加藤監督が「普段から季節とは遊んだりしています。ただ今はちょっと忙しくて。お互い会えてなかった。だから今日は久しぶりだよね」と語ると、木竜も「だから今日は少しはしゃぎぎみなんですね」と笑ってみせた。

 『わたし達はおとな』というタイトルにちなんで、大人だけど子どもっぽいことしちゃったなと思う瞬間を聞かれると、木竜は「大したことないけど……落とし物とかしちゃうと一人なのに今だに騒いじゃう」と恥ずかしそうにおっちょこちょいな一面について話すと、それに対し藤原は「騒いじゃう(笑)??」と早速イジりモード。木竜はそんな藤原の反応に「すぐそういうこと言う!」と猛抗議!? 加藤監督は「我慢できないことを子どもというなら……毎日入浴剤を使っちゃう」と日々の癒やしルーティンを告白。藤原は「俺いつもこんなだから……あります?」と加藤監督や木竜に聞くと、加藤監督は「大きい建物とか見るとはしゃぎがちだよね」と仲がいいからこそ知る素顔を明かしていた。

 そんな舞台あいさつもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた藤原は「遊園地でジェットコースターに乗った時に、僕が『加藤さん、俺、死ぬ死ぬ!』と言ったら、『そうかもしれんけど、俺らは映画を撮るんや!』と叫んでいたんですよ。それを聞いた時に、普段は冷静な人だけど、よっぽど映画を撮れることがうれしいんだなと思って。加藤さんの長編第一回作品ということで、気持ちを込めて作った映画なので、楽しんでください」とあいさつ。木竜も「今言っていた通り、加藤さんが普段面白いと思うもの、良しと思うものを映画として皆さんにお届けできるので、ぜひ楽しんでいただけたら」とコメント。

 さらに加藤監督も「ジェットコースターは満月の夜だったんですけど、上っていくとちょうど満月が見えて。この時は僕だけじゃなくて、藤原くんも怖がっていたんです。みんな叫んでいたので、分からないかなと思って叫んだんですけど。ということはさておいて、僕が普段、演劇で面白いと思っていること、芝居のトーンとか、そういうものを映画でもできたらいいなと挑戦した作品です。この作品を面白がってくれたらいいなと思っています」と観客にメッセージを送った。


“(not) HEROINE movies”=ノット・ヒロイン・ムービーズの第一弾公開作品!

 『勝手にふるえてろ』(17/大九明子監督)、『寝ても覚めても』(18/濱口竜介監督)、『愛がなんだ』(19/今泉力哉監督)、『本気のしるし』(20/深田晃司監督)を手掛けてきたメ~テレと、制作会社ダブ。本作は新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト、“(not) HEROINE movies”=ノット・ヒロイン・ムービーズの第一弾公開作品として制作された。



(オフィシャル素材提供)



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