2022-05-03 更新
市原隼人、土村 芳、佐藤大志、勇翔、田村侑久、登坂淳一(MC兼任)、いとうまい子、綾部真弥監督
2シーズンにわたって放送され人気を集めた市原隼人主演のドラマシリーズの劇場版第2弾となる『劇場版 おいしい給食 卒業』の完成披露上映会が5月2日(月)、都内で開催され、市原隼人をはじめ、土村 芳、佐藤大志、勇翔(BOYS AND MEN)、田村侑久(BOYS AND MEN)、登坂淳一、いとうまい子、綾部真弥監督が登壇。舞台挨拶前には市原が“甘利田幸男先生”として劇場入口前で観客をお出迎えするというサプライズのサービスを行ない、さらに舞台挨拶では温かい客席からの拍手に涙するなど、大盛り上がりの舞台挨拶となった。
舞台挨拶が行われる劇場の開場を前に、おなじみの衣装&メガネ姿の“甘利田先生”の市原さんが観客をお出迎え! 実はこちらのサービスは「お客様をどうにかして楽しませたい!」と考えた市原からの提案で行なわれたもので、市原はすっかり甘利田先生になり切って、観客を“生徒”に見立てて「こらぁ! ちゃんと挨拶しろ!」「廊下は走るな!」などの指導の声を掛ける。観客からの「大好きです」という言葉に「僕も大好きです!」と返事をしたり、態度の悪い(?)生徒を「なんだその態度は!」と叱責するなど、ノリノリ! さらに、音楽に合わせてドラマでもおなじみの給食前のダンスも披露するなど、舞台挨拶開始前から会場を盛り上げる。
その後、登坂がMCを務め、キャスト陣と監督が登壇して舞台挨拶がスタートしたが、満員の客席からの温かい拍手に迎えられ、市原は感激のあまり涙! 最初は声を詰まらせながら「皆さんと会えて、嬉しい気持ちがあふれています。この映画が生まれたのは、ひとえに応援してくださるお客様のおかげで、皆さんの気持ちのたまものです。いつも見えない力をありがとうございます!」と感謝の思いを口にしていたが、ついにこらえきれなくなったのか「ごめんなさい……1回、泣いていいかな……?」と漏らしながら、手で顔を覆い、涙をぬぐった。
市原は改めて「シーズン1のクランクインの前夜のことを今でもはっきりと覚えています。ゼロから1を作り出すのに必死で、クランクインの前日も監督に電話しました。いろいろなことを考えながら現場に入って、子どもたちと真剣に向き合って、スタッフたちと共闘した時間は僕にとって誇りです」と熱く語った。
給食を愛する甘利田のライバルである生徒・神野ゴウを演じた佐藤は、シーズンを通じての自身の成長について「監督と市原さんの近くで撮影させてもらって、以前は自分が楽しんでいるだけだったけど、(本シリーズを通じて)前よりも画面の向こうにいるお客様を楽しませるという意識がついてきたと思います。身長が伸びたのは感じていたけど、完成した映画を観て、声が低くなっててビックリしました(笑)」と明かす。
そんな佐藤について綾部監督は「親戚のおじさんのような気持ち(笑)」と語り「芝居に関しても自分で考えて演じることができるようになって頼もしいです」と称える。
市原も「僕、大志が大好きなんです(笑)」と語り、13歳の頃から約3年にわたって成長を見てきた佐藤に対し、市原も「僕も親戚のおじさんの感覚で『ご飯食べてる?』『学校は?』『勉強は?』って聞いちゃいます(笑)。(本作で)卒業ということでやっぱり寂しいです。約3年、一緒に過ごしてきて、2人にしか流れない阿吽の呼吸が大好き」と年齢を超えた“同志”への思いを語ってくれた。
甘利田の同僚教師の宗方先生を演じた土村は、甘利田とのシーンについて「とにかく、どうやったらこんな動きができるんだろう……?と(笑)。毎回、すごいなと思ってました」と市原の動きに宗方としても、素の土村としても驚き、困惑を感じていたと告白。
勇翔は、本作への出演にあたって、前のシーズンに出演していたBOYS AND MENのメンバーから「市原さんの芝居が熱いから見といたほうがいい」とアドバイスをされていたと明かし「本当に熱かったです! 何事にも熱い気持ちでお芝居をされていて、(演じた)真野としても僕としても、甘利田を尊敬していて、どうにかして付いて行こう! というのが役と僕自身の気持ちでした」とふり返る。
田村は、給食センターのスタッフの真田を演じたが、本作に出演するにあたって、勇翔と同じく、BOYS AND MENのメンバーの辻本達規から「市原さんは現場でも裏でも熱いから、お前も頑張れ!」と激励を受けていたと明かし、さらに「うちの勇翔が遅刻してスタッフさんにご迷惑をおかけしたと聞いていたので、遅刻だけは絶対にしないぞ!という気持ちでした」と勇翔の遅刻を“告発”し笑いを誘う。
また、MCを務めた登坂との共演シーンが多かったが、田村は「登坂さんは目力がすごくて、近くで演じていて飲み込まれそうでした(笑)」と明かしていた。
いとうはシーズン1から“給食のおばさん”牧野を演じており、甘利田先生とゴウの対決をずっと見守ってきたが、本作に関しては「(これまでとは)また違った形で甘利田先生の愛を感じるところがある作品だと思います」と評する。牧野は基本的に配膳室でのシーンのため、まとめて撮影が行われており、シーズン1では自身が出ていないシーンでの甘利田先生やゴウのやりとりを見て「なんでこんなに楽しそうなことをやっていたのを知らなかったんだろう?と残念な気持ちになりました」と述懐。それもあって、シーズン2では再会の喜びを胸に、高めのテンションで臨んだそうだが「監督に『もうちょっと抑えて……』と言われてしまいました」と苦笑交じりに明かし、会場は笑いに包まれた。
綾部監督は、本作の見どころとして給食のシーンはもちろん、さらに「甘利田の私服も初登場します。甘利田はいったい、どんな格好で休日に出かけているのか? 市原くんと相談しつつ、難航して3回くらい打ち合わせをしました。最終的に非常に面白いいい形になったと思います」と語り、これにはMCの登坂も「インパクトがありました」とうなずいていた。
舞台挨拶の最後に締めの挨拶を託された市原は「時間が全然足りない(苦笑)!」とまだまだしゃべり足りない様子を見せつつ「甘利田幸男は、滑稽ながらも一生懸命に、給食に振り回されながら、人生を謳歌しています。皆さんも、人生を謳歌する気持ちを忘れないでほしいと思います。それから、この作品は80年代が舞台ですが、密になることで人と人が支え合い、称え合っていた時代です。そんな思いも忘れないでください。この映画が皆さんの日々の活力になり、人と人を繋ぐ架け橋となることを心から願っています!」と力強く呼びかけ、会場は再び温かい拍手に包まれた。
映画『劇場版 おいしい給食 卒業』は5月13日(金)より新宿シネマカリテほか全国公開。
(オフィシャル素材提供)
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