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2022-01-28 更新

英題:POSSESSOR
ポゼッサーpossessor2022
©2019,RHOMBUS POSSESSOR INC,/ROOK FILMS POSSESSOR LTD. All Rights Reserved.

イントロダクション

 『ヴィデオドローム』『裸のランチ』などの鬼才デヴィッド・クローネンバーグの遺伝子を受け継いだ息子ブランドン・クローネンバーグが、セレブから採取したウイルスが売買される近未来を綴った長編監督デビュー作『アンチヴァイラル』に続き、その狂気をより一層洗練させて放つ8年ぶりの第二作。第三者の「脳」にトランスフォーム、所有者<ポゼッサー>として「人格」を乗っ取った上で殺人を行う完全無欠の遠隔殺人システムを舞台に、女工作員と人格を乗っ取られた男との生死を賭けた攻防を冷徹で研ぎ澄まされた映像美で描き切る。2020年サンダンス映画祭でワールドプレミア後、シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀作品賞と最優秀監督賞をダブル受賞。各国映画祭で39のノミネートと15の受賞を果たすという圧巻の実績。さらに全米映画批評サイト・ロッテントマトでは、満足度94%の驚異的な高評価を獲得。昨年の第33回東京国際映画祭「TOKYOプレミア2020」部門の上映では、父親譲りの様式美と執拗なバイオレンス描写で話題を集めたのも記憶に新しい、とてつもない一篇である。

 「刺殺シーンで刺す回数を1回でも減らしたら、作品が台無しになっていたと思う」と監督自身が語る本作は、イタリアン・ホラーの巨匠ダリオ・アルジェントがキャリア最高時に撮り上げた作品『オペラ座/血の喝采』の技術面を参考にしたというだけあって、鮮血の描写はなんとも美しい。独自の世界観を具現化するにあたり、フィジカルな特殊効果にこだわり抜き、おさめられた映像はすべて実際に行われたもの。CGは一切使われていない。スタイリッシュとグロテスクが共存する美しきハーモニーが織りなすその映像表現は、唯一無二の領域に達した。

 主演に、『マンディ 地獄のロードウォリアー』『ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷』など、ホラー、カルト系の映画との好相性を予感させているアンドレア・ライズボロー。意識を乗っ取られる男に『ファースト・マン』ほか話題作への出演が続いている注目株、クリストファー・アボット。クエンティン・タランティーノの『ヘイトフル・エイト』での怪演も見事なジェニファー・ジェイソン・リー、“映画史上、最も殺された”俳優といわれる『ゲーム・オブ・スローンズ』のショーン・ビーンなどの実力派が脇を固めている。撮影監督はその残虐性で発禁処分を受けた『大脳分裂』を監督したカリム・ハッセン。音楽は『RAW 少女のめざめ』のジム・ウィリアムズが担当、印象的な低音で不快感と不安感を植え付ける。


possessor2022

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ストーリー

 殺人を請け負う企業に勤務するベテラン暗殺者のタシャは上司の指令のもと、特殊なデバイスを使って標的に近しい人間の意識に入り込む。そして徐々に人格を乗っ取りターゲットを仕留めたあとは、ホストを自殺に追い込んで“離脱”する。

 この遠隔殺人システムはすべては速やかに完遂されていたが、あるミッションを機にタシャのなかの何かが狂い始める……。


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(2020年、カナダ・イギリス合作、上映時間:103分)

キャスト&スタッフ

監督・脚本:ブランドン・クローネンバーグ
撮影:カリム・ハッセン
編集:マシュー・ハンナム
美術:ケント・マッキンタイヤー
衣装:アライン・ギルモア
視覚・効果:ダン・マーティン
音楽:ジム・ウィリアムズ
出演:アンドレア・ライズボロー、クリストファー・アボット、ジェニファー・ジェイソン・リー、ショーン・ビーン、ガブリエル・グラハム、ロッシフ・サザーランドほか

配給
コピアポア・フィルム
3月4日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺他全国順次公開!

■ 公式サイトpossessor2022.com (外部サイト)



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