2022-01-15 更新
出会った時から互いに惹かれあった、ユイとトランスジェンダーの真也。恋愛し、いずれ結婚して家族をつくり、共に人生を歩んでいきたいという願い。だが、その願いを叶えるには、一つひとつクリアしなくてはならない現実があった。時にすれ違い、別々の道を歩むが再び出会ったフタリ。愛を確かめあい、ある決断をする。それはもしかすると常識を越えているのかもしれない。だが、安らぎに満ちたフタリには、確かに感じる未来があった……。
監督・脚本を務めたのは、飯塚花笑。自身もトランスジェンダーの彼は、ぴあフィルムフェスティバル PFF アワード 2011において自伝的作品『僕らの未来』で審査員特別賞を受賞、国内外で高い評価を受けた。以降は、彼だからこそ描き出せる世界観で映画制作を続けている。
ユイを演じるのは、片山友希(『茜色に焼かれる』、日テレ「ボイスⅡ」など)。ユイは、トランスジェンダーの彼に対し様々な葛藤に揺れつつも、一緒に生き、支えていくことを選択する。また、真也を演じるのは、坂東龍汰(『弱虫ペダル』『スパイの妻』など)。真也は、子どもの頃から違和感に感じていた自身の性に対し、向き合い、自分らしく生きていこうとしている。
そして、フタリの理解者・俊平を演じるのは、松永拓野(『沈黙-サイレンス-』、NHK「青天を衝け」)。ユイと真也が作りたいと願う家族に欠かせない存在となる。
「性別を超え、常識を越え、時を越えた、新しい映画を作ろう。そしてどんな形にも囚われることのない、“愛”を描き出そうと思う」という飯塚監督。この映画には、恋愛や夫婦、家族のあり方で悩む「現在(いま)」と「未来への希望」が描かれている。
保育園に勤める今野ユイ(片山友希)と実家の弁当屋を手伝っている小堀真也(坂東龍汰)は、出会ってすぐに恋に落ちる。付き合い始めた2人は、将来結婚する約束を交わし、幸せな日々を過ごしていた。
真也には、ユイに伝えていないことがあった。それは、体は女性、心は男性のトランスジェンダーだということ。
真也が時折見せる思い詰めた顔に不安を感じていたユイは、ある時、その理由を知る。結婚もできない、子どももできない……。子どもが大好きで家庭を持つことが夢だったユイは、真也と一緒にいるべきか否かを悩む。
(2021年、日本、上映時間:83分、PG-12)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:飯塚花笑
撮影:根岸憲一
撮影:根岸憲一
エンディング曲:秀吉「ひだまりのいろ」
出演:片山友希、坂東龍汰、嶺 豪一、持田加奈子、手島実優、田中美晴、大高洋子、関 幸治、松永拓野、クノ真季子ほか
配給
アークエンタテインメント
2022年1月14日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開中
■ オフィシャル・サイト: futarinosekai.com (外部サイト)
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