2021-11-28 更新
2017年秋より開幕した劇場版『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』シリーズは、エウレカの魂の軌跡を、彼女の人生を変えた人物の視点から描いてきた。
第1作『ハイエボリューション1』で描かれたのは、エウレカを好きだといった少年レントンの視点から見た2人の出会い。第2作『ANEMONE』では、消失してしまったレントンと再会するため、何度も世界の創造と破壊を繰り返すエウレカを、少女アネモネが悲しみの淵から引きずり出す。そうしてエウレカは、レントン不在の世界で生きることを決意した。
シリーズ完結編となる『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』は、そんなエウレカの生きる姿を正面から描く。世界から憎まれ、孤独に生きてきた贖罪の10年を過ごしたエウレカ。彼女が出会ったのは、スカブコーラル(珊瑚状の情報生命体)を生み出す能力を持つアイリスという少女だった。力を失った元少女エウレカと、自分の力を恐れる少女アイリスの運命の出会い。過去の自分を重ね、彼女を守る事を決意するエウレカ。本作ではアイリスと共に歩む、エウレカの最後の旅路が描かれる。
テレビアニメ『交響詩篇エウレカセブン』の放送開始は2005年。『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』は、16年間続いてきた本シリーズを締めくくる完全新作で描かれる一作である。エウレカの旅路の果てに待つのは、「少女の終わり」と「少女の始まり」。そこには「HI-EVOLUTION」が切り開いた未来が広がっている。
エウレカが作り上げたスカブコーラル(珊瑚状の情報生命体)の中の仮想世界。その崩壊とともに、仮想世界の人々がこの地球に姿を現して10年が経過した。この“大融合”の結果、仮想世界の人類は「グリーンアース」を、旧来の地球人類は「ブルーアース」を名乗り、水面下でさまざまな衝突を繰り返すことになった。そしてグリーンアース軍の高官デューイ・ノヴァクは、自分たちの尊厳を守るため、仲間とともに決起し、大規模なテロ計画をついに実行へと移す。
混乱の元凶として世界中から憎まれるエウレカは、国連の独立師団無任所部隊A.C.I.D.(アシッド)の上級戦闘員となっていた。
この世界を平和に保つために生きる。それがエウレカの選んだ贖罪の道だった。そんなエウレカに、スカブコーラルを操る能力を持つ新たな“EUREKA”、少女アイリスを保護する命令が下る。最初は対立するばかりだった2人は、孤独な逃避行を通じて、次第に互いのことを理解していく。やがて世界が危機に直面した時、エウレカは極限まで自らの力を振り絞って戦う。
「アイリスとこの世界を守りたい」。エウレカの願いの果てに待つ未来とは――。
(2021年、日本、上映時間:116分)
キャスト&スタッフ
監督:京田知己
脚本:野村祐一、京田知己
原作:BONES
キャラクターデザイン原案:吉田健一
キャラクターデザイン・作画監督:奥村正志
メインデザイン:上津康義、佐山善則、山根公利、柳瀬敬之、齋藤将嗣、片貝文洋、武半慎吾
銃器設定:金子秀一
特技監督:村木 靖
メカ作画監督:横屋健太
メインアニメーター:柿田英樹、大塚 健、阿部慎吾、長野伸明
美術監督:永井一男、本庄雄志
色彩設計:水田信子
編集:坂本久美子
撮影監督:木村俊也
音響監督:若林和弘
音響効果:倉橋静男
音楽:佐藤直紀
主題歌「Eureka (feat. kojikoji)」変態紳士クラブ(TOY’S FACTORY)
アニメーション制作:ボンズ
製作:バンダイナムコアーツ、バンダイナムコセブンズ、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、ボンズ、サミー、MBS
キャスト:ウレカ・サーストン:名塚佳織、アイリス・マッケンジー:遠藤璃菜、石井・風花・アネモネ:小清水亜美、ホランド・ノヴァク:森川智之、タルホ・ノヴァク:根谷美智子、ムーンドギー:宮野真守、ギジェット:水沢史絵、ウォズ:チョー、チャールズ・ビームス:小杉十郎太、レイ・ビームス:久川 綾、エンドウ:佐々木 敏、サムナ・スタージョン:下野 紘、ルリ・フレイム:豊口めぐみ、ミーシャ・ストラヴィンスカヤ:沢海陽子、バンクス:三木眞一郎、グレッグ・ベア・イーガン:銀河万丈、レッド・ツゥ:千本木彩花、チャイム:潘めぐみ、エクス・トラ:瀬戸麻沙美、キラ・ポマト:M・A・O、末野・ラ・ティーノ:嶋村 侑、ラ・ラ・ランド:諸星すみれ、レントン・ビームス・サーストン:三瓶由布子、デューイ・ノヴァク:山寺宏
配給
ショウゲート
全国公開中!
■ オフィシャル・サイト: eurekaseven.jp (外部サイト)
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