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『グッバイ、ドン・グリーズ!』
公開記念舞台挨拶

2022-02-20 更新

花江夏樹、梶 裕貴、村瀬 歩、花澤香菜、いしづかあつこ監督、[Alexandros](主題歌)

グッバイ、ドン・グリーズ!donglees ©Goodbye,DonGlees Partners
配給:KADOKAWA
大ヒット上映中!

 2月19日(土)、映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』の公開記念舞台挨拶が開催され、本編の上映後に、声優を務めた花江夏樹、梶 裕貴、村瀬 歩、花澤香菜と、いしづかあつこ監督、そして、主題歌を担当した[Alexandros]がサプライズ登壇した。


 本編の上映終了後、客席から割れんばかりの拍手が送られる中、花江夏樹、梶 裕貴、村瀬 歩、花澤香菜、いしづかあつこ監督が登壇。まず初めに、本作の主人公・ロウマを務めた花江が「まだ気持ちの整理がついていないかと思いますが、傷をえぐるような形で思い出をしゃべりたいなと思っています」とユニークに挨拶。ロウマの親友で「ドン・グリーズ」のメンバー・トト役の梶が、すかさず「みんなで共有したいということね!」とフォローし、息の合ったコンビネーションを見せた。続いて、梶は「今、皆さんの中でいろいろな思いが沸き起こっているところだと思います。短い時間ではありますが、作品について一緒にお話しできればなと思っています」と挨拶した。ドン・グリーズの新しいメンバー・ドロップ役の村瀬は「作品の魅力をこのメンバーで語れることを楽しみにしております」とキュートな笑顔で挨拶。そして、ロウマ憧れの同級生・チボリ役の花澤が「みんな、涙拭いてるー!?」と元気いっぱい客席に向かって呼びかけた。いしづか監督は、自身の元に「もう一度観たい」という声が届いているようで、梶も映画監督の堤 幸彦から「こういう作品に出合いたかった!」という熱のこもったメールをもらったという。「堤監督、ありがとうございます!」と監督はご満悦になった。

 自身が演じた役について、花江は「ロウマは段々と自身の意志を見つけていく少年だったので、初登場時と最後で精神的な成長があったんじゃないかと思うので、それを大事にしながら演じました」と述べた。梶は「ご覧になった方が感じ取ったものがすべてだと思います。その上で、同じテーマでも、人によって見方、考え方が変わるということを教えてくれる作品。世代問わず、すごく学べる作品になっていると思います」と、作品について熱く語った。村瀬は、ドロップについて「背負ったものとか覚悟がヘビーだったけれど、自分が定めた目標に向かって頑張る姿を見ていて、背中を押してもらえるようなところがありました」と述べた。花澤は、来場者特典のブックレットに掲載されているチボリのエピソードに絡めて、「彼女なりにいつも一生懸命だったんだけれど、ロウマから与えてもらったものがたくさんあったことが見えてきました。これまで私も、出会ってきたいろいろな人に支えられてきたなと共感するところがあって、前を向いて生きていこうと背中を押してもらえる作品だと思います」と話した。


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 制作にあたってこだわったポイントについて、いしづか監督は、一人のキャラクターをいろいろな方向から見ることができるところを挙げ、「見方を変えるだけで、ポジティブにも捉えることができるという新しい目線を入れようと思った」と秘話を披露。そして、「それがキャストに伝わっていたことが嬉しいです。二度目観たいと思ってもらえるきっかけになっているのがありがたいです」と、感謝の思いを伝えた。

 花江は、演じてみて印象深かったシーンに、「日常的な会話」「真正面から向き合っていない会話が多い」ことを挙げ、テンポの良さが気持ち良かったという。また、「大人になった今、子どもからふと言われて突き刺さるような一言が散りばめられていて、印象に残っています」と述べた。

 そして、主題歌を担当した[Alexandros]がサプライズ登壇! 会場の熱気が一気に高まった。川上(Vo&Gt)と花江は、以前食事をしたことがあるといい、川上が映画好きということから、おすすめの映画を教えてもらったというエピソードを披露。花江から、【カワカミー賞2021】という独自の映画ランキングが存在していることが明かされ、「図々しく(笑)」とはにかんだ。

 主題歌「Rock The World」(最新シングル「Rock The World / 日々、織々」発売中)に込めた思いについて川上は、「Rock The Worldは“ぶちかませ”という意味なんですけど、物事は捉え方ひとつで何とでもなるということを散りばめています」と語った。そして、監督からは「世界を見下ろす」というキーワードをもらっていたといい、「夢って意外と遠くない」「つかめる」と、自身のアーティストとしての経験から「世界」を表現した。主題歌制作に向けて事前に話し合ったことや、川上から上がってきた楽曲を聞いた第一印象を聞かれた磯部(Ba&Cho)は、「洋平らしいメロディーだと思いました。アレンジはメンバーで考え、空気が震えるような熱量を込めることができました」とコメント。白井(Gt)は、最終的に「世界に飛び立つ」というところが、自身たちの活動と映画とがリンクしたと話した。リアド(Dr)は、メロディーについて「ストーリーの中に星空が綺麗なシーンがあったと思うんですけど、すごい美しく輝いているように聴こえました」と絶賛した。

 本作のキャッチコピー【“LIFE”(生き方)を変える】に関連して、自身の人生を変えた出会いやモノ、出来事やきっかけについて聞かれたいしづか監督は、自身の母親の余命宣告を挙げ、「他人にとっての”宝物”であるという自分のアイデンティティが実感できた」という。川上は、照れながらも「メンバーに出会ったこと」とメンバー愛を見せた。花澤は、自身が声を担当したアニメーション「宇宙(そら)よりも遠い場所」(以下、「よりもい」)だといい、客席に観たことがある人がいることが分かると、「やったね!」と喜びを表した。そして、川上もさりげなく手を挙げていたことを知らされ、「嬉しい!」と満面の笑みになった。そして、「よりもい」に参加した際に、「キャラクターと同じ時間を刻んでいう実感」があったそうで、再びいしづか作品に関われることに歓喜したという。村瀬と梶は「芝居を始めたこと」とし、それぞれ「社会性を得ることができた」「同じ夢を志す仲間に出会えた」と、声優という職業が自身の人生の変えたことを伝えた。一方、花江は「梶さんですね」とさらっと言い、事務所に入ったばかりの頃にマネージャーから「お前は梶 裕貴になれ! 全部真似しろ!」と言われていたことを暴露した。しかし、当時は「ふざけんな!」と反発していたことを正直に話し、梶の凄さを知ってからは「梶さんと僕は違うんだ」と思う反面、「梶さんから少しでも吸収してやろう」と思っていた時期もあったという。現在は、「梶さんの良さは自分には出せないので、”梶 裕貴は花江夏樹じゃない“という結論になりました」と会場の笑いを誘い、梶からは「これからもよろしくな!」との茶目っ気のある先輩らしいレスポンスが。


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 最後に、花江から「見方によっていろいろな感じ方ができる作品です。心が温かくなる、未来が明るくなる作品なので、この作品が宝物になってくれれば」と挨拶があり、イベントは終了した。

 イベント後には、花江、梶、村瀬、[Alexandros]が出演する「トクバン、ドン・グリーズ!」が配信され、公開記念ビジュアルと第2弾の入場者特典が発表された。公開記念ビジュアルは、ロウマ、トト、ドロップのドン・グリーズ3人の中学時代を描いたもので、本編の重要なシーンに繋がる貴重な画となっている。また、第2弾の入場者特典は、映画では描かれなかったロウマたちのその後のエピソードを楽しめる書き下ろし小説「グッバイ、ハイスクール」に決定! いしづか監督による描き下ろしイラストや、作品の裏話が掲載されている第1弾入場者特典のブックレットは、2月24日(木)まで。第2弾特典は2月25日(金)~3月3日(木)で配布される。数量限定のため、無くなり次第終了となる。


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(オフィシャル素材提供)



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