2021-10-24 更新
昨年のヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で男優賞を受賞し、東京国際映画祭でも正式出品され、さらに第93回アカデミー賞®国際長編映画賞にノミネートされ話題となった映画『皮膚を売った男』が2021年11月12日(金)より公開となる。この度、本編映像が初解禁となった。
第77回ヴェネチア国際映画祭のオリゾンティ部門でプレミア上映が行われ、主演のヤヤ・マヘイニが男優賞を受賞。他にも第26回リュミエール賞合作賞の受賞や第31回ストックホルム国際映画祭脚本賞の受賞など、賞レースを席巻した話題作。日本でも東京国際映画祭で上映されるや「大傑作」「監督は天才か?」「最大級の驚き」「予想もつかない結末」と評判を呼び、多くの劇場公開を望む声が挙がった。映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では、92%フレッシュという高評価を得ている。(6月30日時点)
本作の演技が高く評価されたヤヤ・マヘイニが出演する他、『007 スペクター』『オン・ザ・ミルキー・ロード』のモニカ・ベルッチ、『Uボート:235 潜水艦強奪作戦』のケーン・デ・ボーウなど、豪華キャストが脇を固める。監督を務めるのは、過去にも『Beauty and the Dogs』(17)でカンヌ国際映画祭「ある視点」音響賞を受賞し、アカデミー国際長編映画賞のチュニジア代表に選ばれたことがある実力派、カウテール・ベン・ハニア。
薄暗い部屋でお酒を片手に話すのは主人公サム<ファウスト>と世界的芸術家のジェフリー<悪魔>だ。「ベルギー出身で、アメリカ人でもある」と語るジェフリーに対し、身分の違いを痛感したサムは「恵まれた側の人間か」と皮肉を口にする。さらに続けて「ガールフレンドがベルギーに」と少し悲しい表情を浮かべ、ビザが取得できないことから離れ離れになってしまったガールフレンドのアビールのことを話し始める。会えない理由をしつこく聞かれ頭に血が上ったサムは「無理なんだよ!あんたには可能でもね」と強く当たる。そんな怒れるサムに対しジェフリーは「必要なのは空飛ぶじゅうたんだ。私があげよう」と救いの言葉を投げかける。その意味の分からない言葉に「なぜだ? ランプの魔人なのか?」と嘲笑うサムだが、その言葉こそサムの運命を180度変える悪魔の囁きだったー。「僕の魂が欲しい?」と悪魔との等価交換を覚悟したサムに対し、ジェフリーは「背中が欲しい」と射るような眼差しで契約の全貌を明かした。
自由に動ける空飛ぶじゅうたんの代わりに、悪魔に背中を受け渡したサムの運命やいかに――? その先に待ち受けるのは幸せか? それとも不幸か。衝撃の結末を劇場で目撃してほしい。
(オフィシャル素材提供)
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